愛のくだらないの作品情報・感想・評価

「愛のくだらない」に投稿された感想・評価

相川真

相川真の感想・評価

5.0
鑑賞後パンフレットを読んで、本作が野本監督の実体験をもとにした脚本だと知って驚きました。「好きなことで駆け回って大切なことは遠くなった」とのメッセージ性がストーリーからストレートに伝わってきて最後まで没入して観れました。玉井景を演じる藤原麻希さんは、仕事にめり込むがゆえに廻りに気を配れない「嫌な女」の部分もきちんと演じているけれど、それでも全体的に憎めない雰囲気なのは藤原さんご本人の人柄が出てるからなのかな、と思いました。こんな魅力的な俳優を今まで知らなかったのは損をしていました。95分の短編ですが、この良作品が短期間の上映で埋もれていってしまうのは惜しすぎます。上映の機会は少ないようですが、チャンスがあれば是非鑑賞をお勧めしたいです。

このレビューはネタバレを含みます




これだけの人物が登場してきて、その一人一人の葛藤や人物を、詰め込むような荒さではなく、人物の中の柔らかく脆くチクリと刺さっていくポイントを、サラッと撫でていくところが、リアルな生活との世界線に感じとても効いた

そして解決!ではなく、
それは地続きに続いていくアンニュイさが、ある種心地良い

前半のピルやペットボトルの水など、
それらの存在をそのワンカットのみで語る

その分、言葉がとても聴こえ響く
S

Sの感想・評価

3.2
良くも悪くも淡々としてた印象。

主人公がもっと感情的になっても良さそうなものだが、
その絶妙な落ち着き具合が、プロデューサーという職種や年齢的な要素にかえって説得力を持たせていたとは思う。

若手ADを描いた永井監督の「この街と私」と比較すると、仕事だけじゃなく私生活も大事なアラフォーって感じで面白い。
Antony

Antonyの感想・評価

3.9
たまたま見たけど、想像以上におもろかった。
早く社会人なりたいけど結婚はしたくないな。
こういう感じの映画あるあるやねんけど挿入曲・エンドロールに声高いアーティスト使いがち。
先週土日で、舞台挨拶があった本作。
時間が遅かったのでパスして
夕方からの時間帯に鑑賞予定を
立てていたら、どらみさんから
有り難い情報が‼️

野本監督が最終日に
駆けつけてくれて
舞台挨拶付きで鑑賞できました。

監督の経験80パーセント。
モデルありの登場人物2/3。
上映できない場所もあるかもと
笑っておられました。

業界が舞台なので、決して
こんな人知ってる~とは
ならないのですが
あー、主人公のこう言うところ
仕事で、頑張ってるつもりが
何だか空回りしちゃってるとか
自分の事でアップアップで
自分を思ってくれてることに
気づけなくていたり。
色々と刺さりまくりでした。

水が物語の繋ぎの効果的な
使われ方をしているのは
水が命の根源だからだそう。

一緒に観た方は4回目だそうです。
5月に監督の特集が
組まれるとの事でしたので
私も是非リピートしたいです。
あこ

あこの感想・評価

3.7
人間誰しも自分が1番で、切羽詰まると、
相手のせい環境のせいにしてしまいがち。
この生きづらい世の中で、本当に大切なものは何か、自分、周りを殺してしまわないよう、冷静になり本質を見抜いていきたい。
ずん

ずんの感想・評価

3.6
海は本来とても温かい
いつからか私たちは水を冷たいと感じるように大人になる
自分を受け入れ許してくれる人を大事に出来ているだろうか?
誰かのリアルはいつだって簡単に共感させてはもらえない
生きてるのはとてもしんどいけれど
心を無くしてしまわぬように
てぃと

てぃとの感想・評価

4.2
20:50
2021/11/11 13:00
登場人物それぞれの思い。初めは身勝手に見える人も様々な思いを抱えていて。
野本監督らしく登場人物がそれぞれ憎めない。
2020年田辺・弁慶映画祭グランプリ作品
「『フタリノセカイ』延長戦」
「登場人物8割ノンデリカシー」
「主人公のモラハラ度はパトリツィア・レベル」
「制作局あるある??なしなし??」
「いや長期交際中年カップルあるある!」
「笑いは少なめ」
「予算も少なめ」
「根矢さんが出てくると
【待ってました!】ってなるよね」
「今日も人類史上最強・直毛 櫻井くん」





これは少し期待をし過ぎた節がありますね。

「意識高い系」「有能風、無能」
「1を聞いて0.8の仕事をこなす」
「私はこんだけ頑張ってるのに評価されない」と
ちょっとイタめ、
「環境のせいにしがち」な主人公。

多分、周りに1人はいるし
なんなら
「拒絶反応起こしてますけど
アンタもそういうトコあるよ?」なんて
ザワザワさせるんですよ、この人。

なのでクライマックスの種明かし以降、
もう少し【成長】というか【反省】があればなぁ……といったところ。

10代、20代前半なら
「若いねぇ~のびしろしかないわ~」って
微笑ましくても
40近くて実力も人間性も不足しがちじゃ
正直、キツイ。

「人のフリみて我が身」系の教訓ドラマだとしても
もっとキレイな落とし所はあったのでは。

そして
ミニシアター的ストーリーに
ミニシアター的演出、
ミニシアター的キャストと
ミニシアター的セットと映像。

とにかく【間】までがミニシアター・テンポ。

MV、1曲分のエピソードを
むりやりシネマライズしたような水っぽい味。

ここにセンスワードやキレのある小ボケ、
思いきったシーン編集があれば……。

でも逆に
このチープさ、洗練されてなさが
魅力だったりするのかしら。


唯一、手島さん演じる【サキコ】だけは
透明感があり嘘も無理もない人物だったような
気がします。


この映画でしか得られないものは
あまり無いかもしれませんが
最近、「人に優しく出来てない」
「他人に興味を持つ余裕がない」人に
「キッカケを与えてくれる」
かもしれない作品ではありました。
どらみ

どらみの感想・評価

4.3
懸命だから余裕が無く
いつも不機嫌な景
大切な人の想いに気付かない
自分の不甲斐なさに誰もいない処で泣く
(人前で泣ければ可愛いのにね…)
景は私だ
パンフを読みながら泣いてしまった

野本監督の作品に惹かれ続けるのは
不器用で弱く不完全な人というもの
その存在に寄り添い続ける知的で温かい眼差しに他ならない

野本監督の脚本に嘘はない
器用な立ち回りが苦手なのだろうと感じる
実直な監督自身が
圧倒的男性優位な業界で遭遇し感じてきた事
自身も失敗しながら働き誠実に作品を創り
恋愛し生きてきた日々が
作品にリアルと深みを生む

様々なマイノリティーの生き辛さを救い上げ
社会に発信し続ける野本監督を追い続ける

短編の特集上映からずっと追っかけ続けている
(女性映画祭には差し入れ持って押し掛けたし笑)
野本梢監督、主演の藤原麻希さん、麻希さん同様ずっと野本組の橋本沙也加さんのシネマスコーレの舞台挨拶2日目に参加しました
スコーレ副支配人坪井さんから、良くこれだけ沢山のテーマを詰め込んだよねとお褒めの言葉✨
藤原さんは小さいお子さんの子育てをしながらの撮影だった
二人の部屋は藤原さんの自宅
(1歳のベビー仕様の部屋を二人暮らしの部屋に作り替えるのはとても大変だったそう)
椿さんちは藤原さんの実家を提供されたと
サイン貰いつつ監督に
何%引き男はいたんですか?
元カレです。笑
監督曰く 信頼できる方々としか作品作りはしません!

そうそう、本作観ながら
優しい気持でも言わなきゃ相手には伝わらないって
最近実生活で強く思った事も想い出したり…
>|

あなたにおすすめの記事