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ストレンジ・リトル・キャットの作品紹介

ストレンジ・リトル・キャットのあらすじ

ベルリンのとある一家のもとに、おばあさんを囲んでディナーをするために親戚が集まってくる。母親はディナーの準備をし、子どもたちは遊びまわる。家族の晩餐を準備するごく普通の土曜日の風景だが、どこか奇妙さをはらんだものとして映し出される。ある家庭の親密さ、そして、それでいて他者には理解し得ない個人の断片を描き、ごく普通の生活の中にある個人の謎や神秘性を捉えていく。

ストレンジ・リトル・キャットの監督

ラモン・チュルヒャー

原題
Das merkwürdige Kätzchen
製作年
2013年
製作国
ドイツ
上映時間
72分
ジャンル
ドラマ

『ストレンジ・リトル・キャット』に投稿された感想・評価

Omizu
3.8
【第63回ベルリン映画祭 フォーラム部門出品】
『煙突の中の雀』ラモン・チュルヒャー監督作品。ベルリン映画祭フォーラム部門に出品された。

『ガール・アンド・スパイダー』を観た頃はまだ映画見始めた時期で分かっていなかったのだが、本作でようやくチュルヒャーの見方が分かった気がする。

確かに見方が分かるとめちゃくちゃ面白い。あるマンションの室内で起こる朝からディナーまでの話なのだが、撮り方とテンポが実に興味深い。

色んな人が入れ替わり立ち替わり取り留めもない話をしていくだけの映画。なのだが、どこか無機質な空気を感じる完璧にコントロールされた画面がおもしろい。

劇伴も最小限ながら効果的。チュルヒャーの独自のテンポ感で語られていく物語はどこか現代ドイツを象徴するかのようだ。

猫、蜘蛛、そして雀へと至る動物三部作の一作目だが、個人的にはこれが一番面白かった。抑制された演出と映画的としか言いようがない語り口が面白い。
[画面を支配する犬と猫] 100点

大傑作!!ある秋の土曜日に親戚一同が狭いアパートに集合する話。すぐに寝ちゃう祖母を囲んだディナーを作るにあたって買い出し担当やら洗濯機の修理担当やら送迎担当やら仕事を分担しながらだんだん集結していき、最終的にディナーを楽しむというもの。同時多発的に様々な内容の会話をする家族を描いているため、比較的短尺ながら濃度は中々濃い。それは久しぶりに会った家族それぞれが互いに"元気?"と尋ねる定型文に始まり、隙あらば大声を上げる最年少クララに対する"おばあちゃんが寝てるのよ(静かにしなさいの意)"、事あるごとに叫びだす犬に対する"止めなさい!"、太りすぎて階段が使えない上階の住人が窓から垂らす袋に対する"なにあれ?"という言葉の連鎖、そして親指から血が出てそれを鼻に付ける、ボタンが取れかかっている、ミキサーを回すとクララが叫びだすといった伏線になりそうもない細かいエピソードに至るまで、徹底的に繰り返される。まるで狭い部屋の中に投げ込んだ様々な色のボールが、壁や天井で反射しまくっていくカオスを覗いているような鮮やかさ。そんなカオスの思わぬ瞬間に猫や犬、そして蛾が画面に侵入し、人間たちに次の行動を取らせるのが上手い。実際に画面に侵入することもあれば、画面外から注意を引くこともあり(鳴き声や目線移動で場所が存在が分かる)、まるで彼らが時空を制して物語を率いているようにも思える。

厳格な画面構成、何気ない日常生活の繰り返しと言えばシャンタル・アケルマン『ジャンヌ・ディエルマン』だが、本作品は上記の通りもっとカオスで、誰が誰に向けて話しているのか、誰を映して誰を映さないのかという選択がハッキリしているので、目眩がするほど濃い時間を過ごせる。そんな中で最も印象的だったのは、カリンの話を遮るようにミキサーを回したり、いきなり映画館でのエピソードを語り始める母親のシーンだろう。ゾッとするほど穏やかな、しかしどこを向いているか分からない目線は、本作品の不気味な一面を象徴している。
5.0
特定の行事やシチュエーションの空気感を完璧に再現出来ている映画は大体面白い。
ウチも毎年大晦日に親戚一同集まるのが恒例である。祖父母の家に続々と親戚が集まって来て、長時間の運転で疲れてるんだから一旦座ればいいものを何をする訳でもないのに立ったまま部屋の中をウロウロして“働いてます”感を出すあの感じとか、2組の家族が一部屋に集まれば勿論普段の自由度も無いし自分たちの家族の中では暗黙のルールなんかがあったとしても親戚は知らない訳だ。だから誰かしらふとした瞬間の顔が明らかイライラしてる(双方の母親の場合が多い)のが分かる感じそのまんま過ぎて最高だった。ただ、それだけの映画ではなく『ガール・アンド・スパイダー』もそうだったけど、この監督の映画は色味もなかなか特徴的。着色料的な彩度の高さがあってルックにちょっと怖いぐらいの無機質で異常な清潔感と透明感がある。言い方を変えると全く生活感が無い空間で人間と動物がリアルな生活をしているという妙な気持ち悪さが漂ってる感じ。表現が合ってるか微妙だけど食品サンプル的なイメージ。意味深なインサートと編集が更にその気持ち悪さを確かなものとしていく。
趣味とまではいかないが、写真を撮ったり見たりするのも好きなので、かつてそこで人が生活していたであろう痕跡は残っているがどこか空虚的で廃墟的な写真が特に好きかつ撮りたい写真でもある。今作はそれを映画として表現していて好きとしか言いようがない。

子ども大叫び映画と言えば『システム・クラッシャー 家に帰りたい』も同じドイツ映画ということで気になっている。

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