コロンビア大学芸術学部映画学科で学び、2本の短編がカンヌ国際映画祭の短編部門で上映されて高い評価を受けたジョージア出身の注目の女性監督デア・クルムベガスヴィリの長編デビュー作。衝撃的な長回しと深淵なテーマの追求が印象的な傑作。未開催に終わった第73回カンヌ国際映画祭で公式出品作“カンヌ・レーベル”に選出され、第45回トロント映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞、第68回サン・セバスチャン映画祭では審査員長のルカ・グァダニーノが大絶賛し、最優秀作品賞、監督賞、女優賞、脚本賞を受賞した。ジョージア正教会の信者が国民の大半を占めるジョージアの郊外、少数派の「エホバの証人」の教会「王国会館」に突然火炎瓶が投げ込まれ、教会が全焼してしまう。指導者ダーヴィドは警察に捜査を依頼するが、まともに対応してくれない。ダーヴィドは教会再建の資金を長老たちに相談するため家を留守にし、妻ヤナは息子ギオルギとともに家に残された。首都トリビシからやって来た刑事だという男を家に入れたところ、ヤナは思いもよらない質問を受け、恐怖を感じる。ヤナが警察に尋ねると、その男は刑事ではないという。そして、彼女にはさらなる過酷な運命が待ち受けていた…。
一流企業で働くボリスと美容院を経営するイニヤの夫婦。二人はそれぞれ、別にパートナーがおり、一刻も早く別れて新しい人生をスタートさせたいと思っている。問題は12歳の一人息子アレクセイのことだ…
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