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私はパスタファリアン: 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話

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『私はパスタファリアン: 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話』に投稿された感想・評価

これは、空飛ぶスパゲッティモンスター教に関するファルファッレの奇跡的造形にも勝るほど貴重なドキュメントであり、鼻腔を満たすデュラムセモリナの香りのごとき福音であります。

彼らの、いえ、わたしたちの、アラビアータの炎もかくやと思われるほど神聖な戦いの歴史を知ってください。

そして、生クリームを使ったカルボナーラのように大手を振ってまかり通る不条理や、ペペロンチーノにめくじらを立てる乳化厨のような擬似科学に迷わぬコンキリエさながらの目を開き、隣人にサイゼリヤへ誘うくらいの愛を持って広めるべきなのです。

あなたの暮らしに、サルシッチャ、いえ、幸のあらんことを。
ラーメン。

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アマプラの字幕が結構ひどくて、google翻訳をパルミジャーノレッジャーノで二、三発殴りつけた感じになってる。
頭にスパゲティ用のザルをかぶる信条を持つ「空飛ぶスパゲティ・モンスター教(以下、スパモン教)」を追ったドキュメンタリー。

YouTuberの戯言か、モンティ・パイソンのネタかと思ったら、意外に大真面目な内容で驚き。フォローしている天さんのレビューで興味を持ち視聴しました。

例によってアマプラなので字幕が糞。明らかに言ってることと字幕が間違っている場所があって、脳内がスパゲティのように絡まる瞬間が何度かあった。加えて、全体の構成の時系列が前後するので、その前提でご覧いただいたほうが良いです。

この教団が設立されたのは2005年。アメリカでは進化論を信じず、「神が世界を創造した」という創造科学(科学じゃないですけどね)の信奉者が少なからず存在する。

それだとあまりに宗教色が強すぎて受け入れられない、ということから出てきたのが「インテリジェント・デザイン」という思想。これは「神とは言わないけど、なんとなく神っぽい、知性のある特別な存在が、この世界を設計した」という考え方。なにその田中康夫みたいな考え方(←古い例えでスイマセン)。

確かに、何もない空間から、高度な文明が生まれる確率って、カニエ・ウエストが大統領選に当選する確率とか、椅子に座って肛門に偶然シャンパングラスが入る確率よりかなり低いだろうし、天地創造に「神的な何か」を信じたくなる気持ちは分かる。

それを「生物の授業」で進化論と一緒に教えるべき、という議案を採択したのが、2005年のカンザス州議会。

そんな非科学的な議会に対して、「だったら、世界をスパゲッティモンスターが創造したという説も一緒に教えるべきだ」と物理学専攻の大学生ボビー・ヘンダーソンが主張した。

ーーこれが、スパモン教の誕生らしい。

パスタボウルを被って免許証の撮影をする、とか、やってることはYouTuberとあまり変わらない気もするけど、案外、宗教ってのは、こうやって始まってるのかもしれない。俺の大好きな「ライフ・オブ・ブライアン」という作品にも、主人公のどーでもいい行動が勝手に神格化される……というシーンがあるが、宗教なんて信じた人がいれば宗教なんだよね。

なのに、カトリックを中心とした西欧文明(オーストリア政府)は、この「スパモン教」は宗教ではないと主張する。

・あなたの罪のために(スパゲッティは)調理されました
・あなたの罪のために(スパゲッティは)茹でられました

「これが真面目な教義ですか?」ってのが、否定派の考え方だ。

でもそんなこと言ったら、世界最大の信者を抱える宗教の、一ヶ月間日中は水すら飲んではいけない、って教義だって。世界で二番目の人口を抱える国で支持されている宗教の、カーリーの祭壇にはヤギやら鶏やらを連日生贄に捧げて血を滴らせてるって教義だって。俺からすると同じくらい奇妙だ。

歴史を紐解くと、
「雨乞いのために、全裸の処女を川からカニ歩きさせる」
とか
「生きた魚を性器に入れ、死んだあとで夫に食べさせる」
なんて宗教もあったらしい。前者は単なる変態の趣味(あー、もう「変態」って書かないつもりだったのに、また書いてしまった! ※「私が、生きる肌」の感想参照)だし、後者は、人間シュールストレミング製造装置がやりたかったんですかね。

翻って彼らに言わせると、結婚式は教会で行って、七五三は神社へお参りし、仏式の墓に入る日本人だって、たぶん外国人から観たら、相当変わってる。きみら、何教なのよ、って話だし。

「教会やモスク、寺や神社を作るくらいなら、『貧困の根絶』『疾病のケア』『ネット料金の値下げ』に注力すること」

これは「スパモン教」の教義の一つ。こうしてみると、上に挙げた既存の宗教に比べて「まともじゃなくなくなくない?」って気がしてくる。

もうひとつ、途中で飛び道具のようにゲスト出演する認知科学者のダニエル・C・デネットも印象に残った。

この人、筋金入りの無神論者。「迷信を体よく利用して作り上げられたのが宗教」で、宗教を盲信する、聞き耳を持たない思考停止した連中を敬う必要はない」と言い切る。俺、何作かこの人の著作を読んだことあるので、こういう洒落の効いた作品に登場してることが嬉しくなってしまった。

俺自身は、「思想、信条」を強制することによって、論理的な考え方や科学という人間の築いた大きな資産を脅かすのはやりすぎ。科学を信じるという「思想、信条の自由」を脅かしているという立場。なので、「スパモン教」の投げかける問題は、一見ふざけているように見えても、大きな問題提起を含んでいるなーと感じた。

ジョン・レノンが「GOD」って曲の中で「神は、それによって我々の痛みを図る尺度だ」って歌ってるんだけど、何を神とするか、神の要不要も、各個人が規定すれば良いんだよね。あ、六本木でやってる「ダブル・ファンタジー展」面白かったので、よかったら観てみて。

コレ系のドキュメンタリーだと「ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-」もおすすめです。こちらは、地球平面説を盲信している、というよりも、孤独な人たちがカルトに陥っていく、という、また別の問題にスポットがあたってます。アマプラにあります。

惜しむらくは、大真面目に「創造科学」や「インテリジェント・デザイン」を信じてる人は、ダニエル・C・デネットの言う「聴く耳を持たない」人だから、そもそもこの作品に手を伸ばさないんじゃないか、ってことですかね。

最後に一言。「スパモン教」の教義で、スパモンに対して捧げる祈りの言葉が「ラーメン」。

「ラーメン」。

スパゲティ・モンスターに感謝して、この言葉を唱えることが、信者の証だと。

いやまてよ。ってことは、毎日の食事の前後、

「いただきます」
「ごちそうさま」

と、食材に感謝を捧げている日本。もしかしたら、世界最大の「スパモン教」信者数を誇ってないか!?
3.4
自分は固有の宗教は持っていないのですが、人間の不思議さに興味があるので、宗教を信じる人、に興味があります。
偏見もない方だと思うけれど、宗教について語るのはタブーとされているし、思いがけず人を傷つけたり怒りを買ったりしてしまうことも予想されます。だから下手に宗教については口にできない。

知りたくて話を聞いたり、本を読んでみたり。ここはとてもしっくりして好きだけれど、この部分はなんか嫌だなあ〜なんでかなあ〜
それ以外を排除したり場合によっては子を殺せたり犯罪まで出来る力についてだとか。人々がどうしてそこまで信じる事が出来るのか人間の心理に関心があります。

空飛ぶスパゲティモンスター教については、信じはしないけれど、そんなにふざけているとは思わないし、少なくとも害はないと感じます。
教会に来てもいいし来なくてもいい、ただ勝手に信じるだけの自由さが気持ちいいですね。パスタザルを頭に被るってのもおもしろい。概念の象徴は何であってもよいのかなあ。

空飛ぶスパゲティモンスター教が果たして宗教なのかどうかの裁判は見応えありました。

「私たちは信仰を強要したり、信仰しないと悪いことが起きると言いません。既存の宗教のすばらしい点を理解しますが、他の宗教が金を浪費したり非会員への暴力についてを軽蔑しています。
非暴力や寛容の倫理を含み、お互いに親切であるよう人の欠点を受け入れ、愛情と寛容で対処する方法を選びます。
それにはユーモアと風刺を必要とします。
ユーモアは非常に強い楽器として重要なメッセージを伝えるのです。」

『私はパスタファリアン: 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話』に似ている作品

ボウリング・フォー・コロンバイン

上映日:

2003年01月25日

製作国:

上映時間:

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ジャンル:

配給:

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3.7

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