
マカオ人女性アデラが見知らぬ土地で、自分の生まれた国とは異なる歴史や文化の中で暮らす人々との、非日常的な出会いやささやかな冒険を通じて未知の世界を知り、新たな自分を発見する…アデラは、愛する人との思い出の品物を展示する《別れの博物館》を訪れるため、クロアチアへ向かう。そこには彼女が寄贈した、亡くなった彼氏の残した携帯電話が展示されている。その後、インスタグラムで知り合ったセルビア人のアレックスに会うためにセルビアの首都ベオグラードへ。ところがアレックスは姿を見せない。アレックスの到着を待つ間、アデラはゲストハウスに宿泊。そこでチュニジアのラッパーやロンドンから来たポーランド系女性と出会う。ある夜、パーティーからの帰り道、川べりで恋人と別れたばかりの女性カタリナに出会う。カタリナはロシアに生まれ、父はすでに亡くなり母は病に臥せている。しかも移り住んだボスニアは戦乱の地だった。そんなカタリナと二人、彼女の母の住むモンテネグロへと向かう。カタリナが語った1999年におこったボスニア戦争の話から、アデラにはマカオが中国に返還された1999年の、9歳の時の記憶が蘇る。美しい地モンテネグロで、アデラとカタリナは一夜を共にする。その後、ようやく現れたアレックスからは予想もしなかった結末を知らされるのだが、彼女はバルカン半島の旅を続けていく……
東京生まれ東京育ちの絵里は、ストレスが溜まる都会での生活を抜け出して、地方の水辺の街でヴァカンスを過ごすことに。亡くなった祖母の古民家で暮らす 1 週間の中で、絵里はその街で生きている人々…
>>続きを読む他人の身体に触れない「接触恐怖症」を患う原健太郎は、友人の歩夢とその恋人である瞳の関係を描いた小説を書いている。その小説を読み原に興味を持った瞳は、原の接触恐怖症を治そうと試みる。
第76回カンヌ国際映画祭「監督週間 」正式出品 ロシア南⻄部の辺境、乾いた風が吹きつけるコーカサスの険しい山道。無愛想な目をした16歳の娘と寡黙な父親。二人は移動映画館で野外上映をし、ポル…
>>続きを読む親しい先輩の訃報の知らせから、久しぶりに大邱(テグ)を訪れた北京大学教授のチェ・ヒョン(パク・ ヘイル)。亡くなった先輩との 7 年前の旅を思い出したヒョンは、衝動的に、そこからほど近い慶…
>>続きを読む非西欧圏で初めてノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴール。イ ギリス植民地時代のインドを生きたこの大詩人は、詩だけでなく歌も作ってお り、その数は二千曲以上にものぼります。「タゴ…
>>続きを読むフリーターのニーナ(遠藤新菜)は東京からほど近い地方都市・神奈川県大和市でスー(SUMIRE)、ケンジ(柳喬之) とシェアハウスをしている。ある日、世界中どこにでも行けるペア旅行券の抽選に…
>>続きを読む17歳の高校生ハル(モトーラ世理奈)は、東日本大震災で家族を失い、広島に住む伯母、広子(渡辺真起子)の家に身を寄せている。心に深い傷を抱えながらも、常に寄り添ってくれる広子のおかげで、日常…
>>続きを読む© cinema drifters, 2020