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サロメ
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『サロメ』に投稿された感想・評価

324
4.8
最も美しい映画のひとつ。写る全てが天才的。拒絶、憎悪、翻る愛、妖しく煥発する美。クリスマス街路樹のようなサロメの頭髪! ダンス時、poker faceレディガガ風パッツン白髪、キスを隠すための激長ドレスの機能性。従者ナラボスの激ヤバファッション! ジョジョの登場人物みたいな荒唐無稽さ。大仏頭、上裸に乳首ペイント、鱗風長ズボン! 着替え目隠し侍女隊の超絶肩幅ファッション! 土下寝・絶望飛び込み従者、眼力、月。
ハリウッド・サイレント期の最大の女優アラ・ナジモヴァ(当時44歳)主演によるオスカー・ワイルド「サロメ」の二度目の映画化。監督のチャールズ・ブライアントはナジモヴァの夫で、実質的な製作監督はナジモヴァによる。美輪明宏、尾崎翠のオールタイムベストの一本。

「サロメ」のオーブリー・ビアズリー挿画の映画での再現を試みている。耽美で奇抜な美術・衣装・ヘアメイクを手掛けたのはナジモヴァの「椿姫」(1921)に引き続きナターシャ・ランボヴァ※。

舞台装置の中で繰り広げられる舞踏劇として作られているため、映画的な展開を求めてしまうと少々退屈。しかし、シュールで様式的な美術は唯一無二の魅力があり、ランボヴァのパフォーマンスとマッチしている。ちなみに有名な生首のシーンはマントで隠した演出になっている。

「サンセット大通り」(1950)でグロリア・スワンソンが演じた元大女優ノーマ・デズモンドは、自ら主演するために『サロメ』脚本を執筆していた。そのキャラクター・モデルには明らかにアラ・ナジモヴァが含まれており、伴って本作もイメージ引用されていると思われる。

「ナジモヴァはシャンデリアだ。いま、蛍どもの多い今日、消えてしまったナジモヴァに寄せる想いは、大がかりな、凝りに凝ったシャンデリアへの渇仰なのだ」「ナジモヴァの体躯の動きには、画面のはじめからおわりまでを通して、舞踊の美がある。律動の美」尾崎翠『映画漫想』(1930)より

※ナターシャ・ランボヴァ
当時のルドルフ・ヴァレンチノの妻。元女優でスピチュアリスト。後にエジプト学の有名な研究者となる。
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オスカー・ワイルドの戯曲サロメを映像化。オーブリー・ビアズリーの挿絵を元にデザインした衣装(ちゃんとクレジットされている)目当てに鑑賞。衣装デザインは期待しすぎたが、エレガントよりかはキャンプで今見ても斬新。サロメの頭の飾りが鈴のようにシャンシャン鳴るのには笑った。生首が出てこなかったのは残念。サロメの内容を知らない方はストーリーは事前に読んでおくことをおすすめ。でないと意味わからん。


Filmarksでは監督クレジットはチャールズ・ブライアントのみですが、主演のアラ・ナジモヴァと共同監督。ナジモヴァは今作を自己資金で制作し、プロデュース、脚本にも携わっています。さらに脚本家のクレジットはピーター・M・ウィンタースとありますが、それはナターシャ・ランボヴァのペンネームで、今作では衣装デザインや美術も担当しています。他サイトや他の俳優のように女性名の本名で統一すべきです。当時では珍しい女性中心で製作された作品であるにも関わらず、このような小さなミスの積み重ねで女性映画製作陣の歴史が消されていく。

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