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王女メディア
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目次

王女メディアの作品紹介

王女メディアのあらすじ

イオルコス国王の遺児イアソンは、父の王位を奪った叔父ペリアスに王位返還を求める。叔父から未開の国コルキスにある〈金の羊皮〉を手に入れることを条件に出され旅に出たイアソンは、コルキス国王の娘メディアの心を射止めて〈金の羊皮〉の奪還に成功。しかし祖国に戻ったイアソンは王位返還の約束を反故にされ、メディアと共に隣国コリントスへ。そこで国王に見込まれたイアソンは、メディアを裏切って国王の娘と婚約してしまう。メディアは復讐を誓い…。

王女メディアの監督

ピエル・パオロ・パゾリーニ

原題
MEDEA
製作年
1969年
製作国・地域
イタリアフランス西ドイツドイツ
上映時間
112分
ジャンル
ドラマ

『王女メディア』に投稿された感想・評価

kuu
3.7
『王女メディア』
原題Medea.
製作年1969年。上映時間112分。

『アポロンの地獄』でギリシャ神話の世界に、独自の大胆な息吹をふきこんだパゾリーニが、再びギリシャ神話の“メディア”にとりくみ、宿命の女性像を造形したイタリアン作品。

幼き日に奪われた王座の返却の条件として上げられた金毛羊皮を得るため、異郷の地コルキス王国を訪れたイアソンは、そこで怪しげな生け贄の儀式を行う巫女メディアと出会う。
一方、一目で彼への燃えるような愛に落ちた彼女は祖国の繁栄を支える金毛羊皮を盗み出し彼に捧げる。。。

エウリピデスの有名な戯曲『メディア』をパゾリーニが映画化したもので、
不思議でいて、神秘的。
悲劇で未知のものが深く描かれてる。
パゾリーニの『メディア』は、ストイックなビジュアルデザインやし、控えめな編集と綿密なフレーミングで、神秘的なモンと現実的なモンを縫合し、ケンタウロス(ローラン・テルジェフ)がに示した人生についての概念を表現してた。
今作品は舞台でもある神話的な設定に最も近い奇妙感じがするし、逆に自然の状態に曝される感じがして不思議やったかな。  
死、世代交代、神話的な表現を通して、パゾリーニは古代世界への嘆きを表現してて、ストーリーは、イメージによって巧みに語られてるし、静止画のロングテイクと静止画の顔のクローズアップが微妙にマッチしてストーリーを表現してたかな。
そのため、台詞は少なく、シーンを区切る必要もあまりないんやろな。
パゾリーニの『メデア』は、理性的に理解するちゅうよりも、感覚的に感じ取るべき映画なんかもしれへん。
今作品に対してブルース・リーの名言を引用するなら(実際はブルース・リーも禅問答を引用してるんやけど。)
“Don’t think. feel! It’s like a finger pointing away to the moon. Don’t concentrate on the finger, or you will miss all the heavenly glory.”
壮大な作品はパゾリーニの真骨頂やし、それにふれれて、
また、当時、カラスは海運王オナシスに棄てられたばかりだったし、その恨みや悲しみもまた映画に捧げられてるって書いてあったが、
まさしくその通りで個人的には満足いく作品でした。
20世紀最高のソプラノ歌手と謳われた伝説の歌姫マリア・カラス、享年53歳。
彼女が死去してから今日でちょうど40年が経過します。

46歳に差し掛かった彼女の歌手生命にはいよいよ陰りが見え始め、最愛の人にも裏切られ、自らの人生を今一度見つめ直した時、
マリア・カラスが自身の心境を強く投影したとされるパゾリーニの長編8作目。

本作は数々の映画オファーを断ってきた彼女が生涯で唯一出演に応じた映画であり、
彼女自身もオペラの舞台で幾度となく上演を重ねてきたギリシャ悲劇「メデイア」を大胆映画化。
パゾリーニは斬新な演出によって独創性と瞑想性が混在する唯一無二の映像世界を呪術的に創造しました。

日本の地歌や筝曲を始め世界各国の民族音楽を取り込んだサントラ、
アフリカやトルコなど原始的な風景を映したロケ地、
パゾリーニ作品を中心にフェリーニやスコセッシの美術を手掛けたダンテ・フェレッティ、
ヴィスコンティ作品の衣装も多く手掛けたピエロ・トージなど、
それぞれの要素が国籍や時代の枠組みに囚われない自由な解釈を圧倒的なヴィジュアルに落とし込みます。

すべてを射抜くような鋭い目力、強い意志と哀しみを携えた彼女の表情には虚実入り乱れた感情が溢れており、
パゾリーニが彼女に敢えて歌唱を要求しなかった狙いは結果最大の利点ともなっているのです。

故国を裏切ってまで愛を貫きながらも、悲しい仕打ちによって復讐を誓うメディア。
彼女は"魔女"である以前に一人の女性であり、不運に立ち向かわなければならぬその姿に、我々はこの上ない同情と感動を禁じ得ないのであります。
4.1
2022/09/22 鑑賞
2026/08/03 感想を追記した。 4.1
『王女メディア』の感想、書いてなかった。
マリア・カラス主演、なのに全然歌わない異色作。「歌ってよ〜」と思わされること久しい。海外の人たちもそう思っている気がする。
歌わなかったけど、マリア・カラス🐦‍⬛は王女役を真摯に本息で演じてた。演技者としてやっていく道もあったのでは無いかなー。勿体無い。
パゾリーニについて、昔は、何か子供の心に悪影響がある監督なんじゃ無いかと思って、避けてたけど、大人になってみてみたら別にそういうことではなかった。好奇心旺盛な10代後半、あたりの人ならば、見るのにちょうどいい気もする。もちろんそれ以上の年齢の人たちみんなも。

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