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祈り 幻に長崎を想う刻(とき)の作品紹介

祈り 幻に長崎を想う刻(とき)のあらすじ

1945年8月9日11時2分、広島に次ぐ二発目の原子力爆弾が長崎市に投下され、人口24万人のうち約7万4千人が一瞬にして命を奪われた。東洋一の大聖堂とうたわれた浦上天主堂も被曝し、外壁の一部を残して崩壊。それから12年の時が過ぎてー、浦上天主堂跡から被爆したマリア像を盗み出す一味の姿があった。首謀者はカトリック信徒のふたりの女。彼女たちは、なぜマリア像を盗み出さねばならないのか…?!

祈り 幻に長崎を想う刻(とき)の監督

松村克弥

原題
製作年
2020年
製作国
日本
上映時間
110分

『祈り 幻に長崎を想う刻(とき)』に投稿された感想・評価

3.0
【マリアの首】

この作品は、何度も再演され、岸田賞も受賞している有名な戯曲「マリアの首」を映画化したものだ。

だが、残念ながら、過去に観た、映画と舞台を融合させたような実験的な作品や、映画なんだけど舞台を観ているような錯覚が心地よい作品という水準にまで達しているとは思えなくて、改めて戯曲の映画化には工夫が必要だなと考えてしまった。

この何度も再演された舞台を映画として記録して公開した方が良かったのではないかとさえ考えてしまう。

偉そうに、すみません。

あと、僕個人としては、実際に被曝し壊れたマリアの像、つまり、マリア像の頭部は、信者の代表者や、大学の先生などによって大切に保管され、後に、天主堂に返還され、バチカンも訪れるなどしていることを知っていたことも影響してしまったかもしれません。

ただ、浦上第四崩れの話と、原爆遺構として、旧天主堂を残そうとする積極的な動きが出てこなかったことは、カトリック信者に対する差別が、ずっと残っていたことが大きな理由だろうと再確認させられて、より多くの人々が知るべき物語だとは思った。
田中千禾夫さんの傑作戯曲「マリアの首 ―幻に長崎を想う曲―」を松村克弥監督が高島礼子さんと黒谷友香さんの共演で映画化した本作は、原爆によって心身に癒されぬ傷を負った人々を通して、戦争とは何か、人間の尊厳とは何かを問うている。
1945年8月9日午前11時2分、長崎市に投下された2発目の原子力爆弾によって人口24万人のうち約7万4000人の命が奪われた。
映画のモチーフとなっている東洋一の大聖堂とうたわれた浦上天主堂も被爆し、外壁の一部を残して崩壊する。
本作は、それから12年の時が過ぎた昭和32年を舞台に、この崩壊した浦上天主堂の被爆したマリア像を巡る群像劇が展開する。
高島礼子さん演じる鹿は、隠れキリシタンの末裔で、昼は看護婦、夜は娼婦という二つの顔を持っている。
一方、黒谷友香さん演じる忍は病弱な夫と乳児を抱え、闇市で詩集を売っている。
忍には仇とする男がいて、詩集を売りながら復讐の機会を待っている。
この2人の女性を軸に、昭和32年という戦後から高度経済成長に歩み始めた日本で、戦争の傷痕、特に被爆の悲惨さ、被爆者の苦しみが過去のものになりつつある社会が映画のバックボーンにある。
物語自体は、被爆して破壊されたマリア像を盗み出す人々の姿と、何故受難のマリア像を盗み出さねばならないのかを、長崎県浦上の歴史的な部分を織り交ぜて浮き彫りにしていく。
コロナ感染爆発のニュースがクローズアップされがちな今夏だが、改めて原爆や戦争について見詰め直す時期かもしれない。
tak
3.4
長崎原爆で倒壊した浦上天主堂遺構保存をめぐる人々の思いを描いた舞台「マリアの首」の映画化。僕が映画館に足を運んだ時期には、九州では長崎と北九州でしか上映されていなかった。映画冒頭でも紹介されるように、小倉と八幡も原爆投下候補地だったんだもの。長崎に原爆が落とされた日は、戦争や核廃絶についていろんな気持ちがよぎる。

もともとは舞台用の戯曲なので、闇市のセットやクライマックスのマリア像を運び出す場面の演出は、かなり舞台寄りになっている。具体的に被害の数字を並べながら惨状を訴える台詞にしても、一般映画を観る感覚だと、説明過多に聞こえたり、オーバーアクトに感じられるところもあるだろう。

一方で、原爆投下後の惨状は広大な風景として映し出される。おびただしい数の死体が転がる中で、生き残っている人がわずかであることが誰の目にも明らかとなる、映画化だからできた表現になっている。またそれぞれの登場人物の表情に迫れるのも映画だからできること。特に田辺誠一が演ずる病身の夫が、「本当に終わらせるべきは核ではなく戦争」と訴える場面は、それまで遠景や舞台を撮っているように引いていたカメラがグッと迫る印象的な場面になっている。

舞台で語り継げばいい、映画にして何も説教くさい作品にしなくてもいいのでは、という意見もあるかと思う。でも映画にするからこそ、原爆投下後の長崎で人々が抱えていた思いや、浦上天守堂の様子が、多くの人に伝わりやすい機会となる。エンターテイメントではないけれど、舞台の雰囲気も残しつつ、語り継ぐべき物語としてこの映画が製作されたことは大事なことだと思うのだ。

昼は看護師、夜は娼婦である鹿(高島礼子)は、壊れたマリア像を守り抜こうと計画する。その仲間である忍(黒谷友香)は病身の夫を支える一児の母。それぞれの過去。登場人物それぞれの台詞の端々に、戦争への怒りと平和を願う気持ちが示される。一つでいい。この映画の彼らの言葉を一つでいいから、心の片隅に留めて欲しい。

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