パリを南北に走るRER(イル=ド=フランス地域圏急行鉄道網)B線沿いの、一括りに「郊外」と呼ばれる地域に暮らす人々を追ったドキュメンタリー作品。パリ北部ラ・クールヌーヴに暮らす整備士、サン=ドニ大聖堂でルイ16世の死を悼む信心深い人々、患者宅を訪ねて回る看護師、かつてドランシー収容所に収監された人々の記憶、夏の静けさを楽しむ若者たち、ジフ=シュル=イヴェットの作家、狩猟愛好家、監督自身の幼少期の思い出の場所…。数々の断片が全体を構成し、「私たち」の全貌が見えてくる。(C)Sylvain Verdet
今の私しか撮れない、手探りのセルフドキュメンタリー 一緒に暮らす母親、離れて暮らす父や兄姉との関係。就職や上京といっためまぐるしい変化の時期に、自らカメラを持って今見ている世界と向き合って…
>>続きを読む舞台は、高層住宅が連なり多国籍でモダンなパリ13区。コールセンターで働くエミリーと高校教師のカミーユ、32歳で大学に復学したノラ、そしてポルノ女優のアンバー・スウィート。ミレニアル世代の男…
>>続きを読む巨匠F・ワイズマン監督、記念すべき40本目の作品。施設、団体、制度などを題材としてきた監督が今回対象としたのは、ニューヨークのクイーンズ区にあるジャクソン・ハイツ地区である。同地区は人種の…
>>続きを読むロマンチストで、遊び人で、内向的な哲学者のアルベール・カミュ。心を揺さぶるカミュの人生を、彼を愛した女性の視点から描く。
フランス北部の町、サントメール。若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。被告は、生後15ヶ月の娘を海辺に置き去りにし、殺人罪に問われた女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美し…
>>続きを読むパリ郊外の団地に住むアフリカ系移民の少女・マリエムは、忙しい母親と暴力的な兄の代わりに小さい妹たちの面倒を見る毎日。成績が悪くて進学もままならない、そんな日々に鬱屈していたある日、マリエム…
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