あのオリヴィエ・アサイヤスの元妻で、ELLE誌による“フランスを動かす50人の若者"の一人にもかつて選ばれたミア・ハンセン=ラブ監督作品。
物凄くしっとりダウナー系のDJ版『ウルフ・オブ・ウォールス>>続きを読む
桃李と亮平のデートムービー。
前作にも増して『県警対組織暴力』み。
『アジョシ』のウォン・ビンを思わせる短髪の桃李くん。どんどん良い俳優になってる。いくら髭を生やしてダーティさを全開にしても、両者と>>続きを読む
マイケル・マン監督×ジョニー・デップ主演によるリメイク版『パブリック・エネミーズ』も、それ相応には見応えあるマン氏の意図が汲み取れる作品ではあったが、やはり本作が最高。
“私の観たいアメリカ”が、美>>続きを読む
アキ・カウリスマキ、3.5
ペドロ・コスタ、4.5
ヴィクトル・エリセ、4.0
マノエル・ド・オリヴェイラ、4.0
カウリスマキ編
本当にいつものカウリスマキ映画の断片を見せてもらったという感じで>>続きを読む
圧巻。『アルプススタンドのはしの方』の城定秀夫監督作。
「見る」「見られる」の視点の転換のなんとスリリングだこと。こんな映画マジで観たことない。歪なようで超純愛映画。
某映画評論家似のストーカー男>>続きを読む
千葉真一さん追悼鑑賞にして、トラック野郎🚚初体験。
いきなり5作目から挑んだわけだが、評判が一番高かった本作、たしかに1本の作品として型破りで無類に面白い。鈴木則文のハイテンション演出が冴え渡ってい>>続きを読む
パスカル・ロジェ『マーターズ』、アレクサンドル・アジャ『ハイテンション』らと並び、三大フレンチホラーの1つに数えられる『屋敷女』。
いや、凄い。大傑作。ただならぬ予感はしていたものの、もうちょっとチ>>続きを読む
“ガス・ヴァン・サント監督版『ハロルドとモード』”とも言えるような、葬式巡りが趣味のエディレッド・メイン風草食男子イーノック(ヘンリー・ホッパー)と、『勝手にしやがれ』のジーン・セバーグを思わせるベリ>>続きを読む
うーん、楽しいがなんか惜しい。
最近の『クルエラ』とかにも通ずるんだけれど、大手会社による“悪役集めてみました!”“最恐のヴィラン誕生!”みたいなのがどうも個人的に胡散臭さを感じてノれないことが多い>>続きを読む
タランティーノが設立した映画配給会社である“ローリングサンダー・ピクチャーズ”のレーベル名の由来は、本作の監督ジョン・フリンが手掛けた傑作『ローリング・サンダー』から来ていることは有名だが、そのフリン>>続きを読む
斎藤工氏イチオシの北欧ブラックコメディ。うわ、好物なやつです。
私の大好きな『フレンチアルプスで起きたこと』+ヨルゴス・ランティモス監督作+『クリーピー 偽りの隣人』+『葛城事件』に『ほえる犬は噛ま>>続きを読む
『月世界旅行』(1902)という映画史上の超重要作を手掛けたジョルジュ・メリエスによるジャンヌ・ダルクもの。10分ほどの短編。
カール・TH・ドライヤーの『裁かるるジャンヌ』という絶対的なジャンヌ・>>続きを読む
デイミアン・チャゼルは改めて鈴木清順及び初期ゴダール&初期カサヴェテスが好きなのだなと。『ラ・ラ・ランド』への影響もそこかしこに。
とにかくポップでモダンでハイカラ!白黒ながら目に耳に楽しい。ずっと>>続きを読む
『ターミネーター』+『マトリックス』+『ロボコップ』+クローネンバーグ風味。荒唐無稽さもまた味の、オタク心くすぐる1本。
昨年の傑作『透明人間』ほどの“アップグレード”はまだ見せていないものの、低予>>続きを読む
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のタランティーノとはまた一線を画すロブ・ゾンビ流の濃い~味付けのマンソン愛、映画愛。
前作にして大傑作『デビルズ・リジェクト』のような映画としての圧倒>>続きを読む
“体の純潔よりも心の純潔”
倍賞美津子の映画初主演作にして、反骨精神溢れる鬼才・森崎東監督の長編デビュー作。実に型破りな喜劇。
渥美清さん演じるプレイボーイの性差別的でコンプラ破りまくりのキャラク>>続きを読む
ベルモンドとカルディナーレの絡みは目に幸せとしか言いようがないし、公開しソフト化してくれたことには感謝しかないが、“傑作選”というからにはやはり傑作を見せてよという気持ちの方が勝ってしまった。すみませ>>続きを読む
汚物まみれの腐臭漂う地獄の地下水道と、奮闘するブロンド美女デイジーの対比が美しい。
ワイダは『灰とダイヤモンド』も面白いには面白かったが、本作の方がより凄みを感じる。ショットのキマり具合も最近観た『>>続きを読む
メル・ギブソンが『復讐捜査線』で演じていたような、復讐の鬼と化した死んだ魚の目の暴力刑事を、あのニコール・キッドマンが老けメイクで怪演。くたびれたニコマンの佇まいがとにかく素晴らしい!
映画としては>>続きを読む
黒沢清監督が指摘していた通りベルトルッチ、鈴木清順、ゴダールが混在しており、そこにカーウァイ要素(※ただネオンカラーの色使いもカーウァイほどポップでお洒落ではない)と、初期北野武や黒沢清及びレフンやザ>>続きを読む
『ブリキの太鼓』+クローネンバーグ+リンチ+ランティモスのような不条理劇。それに加え、ヒロインが疲弊し壊れていくポランスキー『反撥』的な神経症スリラー要素も。
『エクソシスト』にも影響を与えたルネ・>>続きを読む
“お前の中にちゃんと答えはあるだろ”
いや~不覚にも泣かされた。傑作。完成度の高さという一点においては昨年公開作でトップクラスだろう。
イカダの航海シーンなんかはアニメではないが、『ライフ・オブ・>>続きを読む
暴力映画好きの方々が傑作と推していて、“PART2好き”としてもいつか観ねばと思っておりようやっと鑑賞。
前作はタイトな尺と限定空間でもって魅せる、息つく暇もない無駄のないソリッドなアクション映画だ>>続きを読む
“さっきの子、妊娠してた?なんか大きなお腹って不気味だよね”by(岩田剛典)
まさに青山真治版『東京上空いらっしゃいませ』(相米慎二)+『ティファニーで朝食を』(ブレイク・エドワーズ)。
流石は孤>>続きを読む
メル・ギブソン版『グラン・トリノ』ないし『ラスト・ラン 殺しの一匹狼』。
ジャケと邦題だけ見たらどう見てもスティーヴン・セガール映画風の如何にもなハリウッド映画に見えるが、この映画めっちゃ暗いし救い>>続きを読む
新作『水を抱く女』が今年3月に公開されたばかりのベルリン映画祭常連監督クリスティアン・ペツォールト作品初体験。
たしかに地味めで親切な映画とは言い難いが、実に良質な味わい深き1本。第二次世界大戦終戦>>続きを読む
セブン+暗くなるまで待って+Jホラー
評判はちょくちょく聞いていたが、これほどの傑作だとは!
突っ込み所はちょいちょいあるにせよ(それはたぶん元の韓国版のシナリオの問題だとは思うが)、邦画でここま>>続きを読む
A24配給作品ながら2016年当時、日本では劇場未公開DVDスルーにされた作品。
個人的には大好きな1本で、ジェシー・アイゼンバーグ出演作でもかなり上位に入る。
本当に小粒で地味なミニシアター系作>>続きを読む
“また生き残っちまった…私ひとり”。
黒沢清、ポン・ジュノらもフェイバリットに選ぶ大島渚の傑作だが、wikiにも項目がないし、filmarksにも写真がない。
カット割りや画面構成が同時代の若松孝>>続きを読む
テレンス・マリック緒作+『バベル』+『ムーンライト』みたいな手触りで、良い意味で凄く裏切られた。あと最近の作品だと『ライフ・イット・セルフ 未来に続く物語』に通ずるものを無茶苦茶感じた1本。
個人的>>続きを読む
小泉今日子、豊原功補らが立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の初プロデュース作品。
俳優の卵と介護師による“地獄の逃避行”。『そこのみにて光輝く』や『岬の兄妹』然り、この手の地方どん詰まりものは>>続きを読む
先日ギャスパー・ノエの新作『ルクス・エテルナ』を鑑賞していたらカール・Th・ドライヤーに言及されていて、またサイレント映画を観直したいなぁと薄々思っていました。
此の所は新しい作品鑑賞続きでアナログ>>続きを読む
昨年劇場公開された
“ベルモンド傑作選”がソフト化され出したので、ジャッキーやトム・クルーズに並ぶとも評される“ベルモンドアクション”を初体験。
脚本に傑作『預言者』や『君と歩く世界』のあのジャック>>続きを読む
ハスミンa.k.a蓮實重彦氏辺りの大先生が本作を観たら、“アルドリッチやフライシャーにまるで言及がなされていない”と激昂するかもしれないが、少なくとも今の人向けの映画テキストとしてはかなり優秀と思う。>>続きを読む
『トイ・ストーリー』以後のピクサー作品のオープニングロゴに必ずや登場している電気スタンドのキャラクター「ルクソーJr.」。
ジョン・ラセターがピクサーで初めて監督を務めた作品であり、まさに“トイ・ス>>続きを読む