けーはちさんの映画レビュー・感想・評価 - 57ページ目

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複製された男(2013年製作の映画)

3.2

ジェイク・ギレンホールが自分に瓜二つの他人に出会った男を演じる。ヴィルヌーヴ監督。なかなかに難解なミステリー・スリラー映画。原作小説が『The Double』、それで邦題『複製された男』は分かるのだが>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.7

1000件めのレビュー。スター・ウォーズ新作は賛否両論でくっきり別れる一作だった。

カジノのくだりの無意味さや、ワープ特攻の「それをやっちゃおしまいよ」感もそうだし、全体を通してレジスタンスが阿呆だ
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ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート(2016年製作の映画)

3.5

『仮面ライダードライブ』のスピンオフ2弾。本編の3年後が舞台で、ハート/マッハが主役となる2連作。1作め「ハート」はロイミュードが復活し、ハート、ブレン、メディックの3幹部が捜査協力、ハートがゲンさん>>続きを読む

ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー(2015年製作の映画)

3.9

『仮面ライダードライブ』スピンオフVシネマ。本編の幕間、ライダー中唯一機械生命体“ロイミュード”である“チェイス”の悲哀を『人造人間キカイダー』のようなテイストで描いている。

とある事件で関わった少
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これが私の肉体(2001年製作の映画)

2.5

ヤマなし、オチなし、意味なし、一見深そうでただエロいだけのフランス映画だが俳優陣が豪華なので何となく観られてしまった。映画俳優志望の青年が主演に見初められるが、自分は代役であり、前の主演俳優が自殺して>>続きを読む

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.9

世界中の医療関係者に「過去4半世紀で最も進歩した薬は?」と尋ねれば、最も多い答えが「抗HIV薬」となるそうだ。その進歩に一役買ったのが、とある無法者のカウボーイという実話に基づく映画。1985年、まだ>>続きを読む

バチアタリ暴力人間(2010年製作の映画)

3.2

実録・心霊ホラーっぽい奇妙なファンタジー作品を撮るフェイク・ドキュメンタリーの旗手で昨年『貞子vs伽椰子』でJホラー界のメジャー(?)に躍り出た白石晃士監督自身がヤラセ心霊番組のディレクターとして出演>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.6

幽霊、魔物、妖怪が日常にまじり、江ノ電で黄泉の国への片道列車が出る地方都市・鎌倉。そんなエブリデイ・マジックな町でミステリ作家とその妻が人外のモノどもと繰り広げる非日常の日常ドラマ。そして、そこからの>>続きを読む

本当はエロいグリム童話 RED SWORD レッド・スウォード(2012年製作の映画)

2.1

『レイプゾンビ』などタイトル見ただけでお腹いっぱいな志の低さがむしろ潔いB級C級を飛び越えZ級の国産クソエロホラー泡沫Vシネを量産する友松監督。本作では、オオカミ男vs赤ずきんの対決を軸に、ダーク・フ>>続きを読む

モンスターズ/地球外生命体(2010年製作の映画)

3.0

ほとんどモンスターの出ない超低予算モンスター映画。POVではなくもっと小規模の『クローバーフィールド/HAKAISHA』みたいなもの(POVで撮る予定だったようだが、やめたのはネタかぶりすぎだからだろ>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.6

かつてアメコミ映画「バードマン」の主役として人気だった俳優は今では鳴かず飛ばず。ブロードウェイの舞台で復活を図るが──全方位への皮相な視線を交えたイニャリトゥ監督の難解なブラック・コメディ。主なキャス>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.3

SEALs史上最多160人を仕留めた狙撃手クリス・カイルを主人公とした戦争映画。PTSDで本国の日常に溶け込めず仲間のため戦場に舞い戻るとか家族と不和になるとかベトナム戦争映画で度々描かれた御約束展開>>続きを読む

天地無用!真夏のイヴ(1997年製作の映画)

3.1

今なお続編が作られているオリジナルアニメシリーズ『天地無用!』は『スター・ウォーズ』的なSFを下地にしなからも異星人のカワイコちゃんが次々主人公に惚れちゃう(と言えばアホらしいのだがラブコメなんてそん>>続きを読む

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー(2017年製作の映画)

4.0

平成最後にして最高水準、全ての平成後期ライダーファンへの御褒美大集合作品。「日本を三つに分断する壁」という大設定を持つビルドは他作品とのクロスオーバーが大変なのだが、それを超える並行世界の融合という超>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.8

アガサ・クリスティの名作推理小説を監督・主演ケネス・ブラナーでリメイク。雪崩で立ち往生した列車の中で起きる殺人事件。雪山の下でコートも着ないで肩で風を切って荒事でも意外と動けるアクションヒーロー(笑)>>続きを読む

バトルフロント(2013年製作の映画)

3.4

スタローン脚本・制作、ステイサム主演、父一人&娘一人南部田舎怖い系アクション・スリラー。とある事件で仕事に嫌気がさした元DEA捜査官ステイサムが移住した先は亡妻の故郷である南部の田舎町。閉鎖的な空気。>>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

3.5

寒いので、蒸し暑そうな映画を観よう。ということで、塚本晋也監督による『野火』再映画化を。「戦争って極限状況では人間は酷いこともしちゃう。戦争ヤバいよね」っていう厭戦の表現を、こむずかしい宗教や思想的バ>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.0

「瞬きするなら今のうちだ」自分達の創造物を一瞬たりとも見逃すな、と主人公の口を借りて語りかけてくる自負に満ちた本作。表情豊かな登場人物(?)達はおろか自動変形する折紙や砂、海の波のうねりさえも表現する>>続きを読む

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.5

『KUBO』を観ようと思ったのでライカの作品を予習。人形をチマチマ動かして繋いだストップモーション・アニメーションだが、50億円以上の大予算を組み制作に4年をかけて造った壮大な力技で安っぽさは全くない>>続きを読む

真実の行方(1996年製作の映画)

3.9

ドヨ~ンと暗い冬のシカゴでカトリックの大司教が惨殺。名誉・金に目がないスカした弁護士リチャード・ギアが血まみれでどう観ても怪しい容疑者エドワード・ノートンの弁護を引き受ける。彼は元部下にして元カノの検>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

3.9

のどかな農村、茨城県下妻在住のロリ服不思議ちゃんと、暴走族レディース。田舎でやたら悪目立ちのする奇妙な二人の主人公は傍目を気にせず我を張り通す点でよく似ている。一見ふざけたロリ服は物理的に重く嵩張り、>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.4

ヒーローも人間だ、とメソメソした感情をぶつけ合うMarvel映画に対し、「DCは神話なき新興国アメリカの神話‼︎」とブチ上げて、イカす画面の再現に注力、物語には「母親の名前が同じマーサだから和解」とか>>続きを読む

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.6

70年代に流行ったブラックスプロイテーション(当時盛り上がった黒人による黒人のための映画)にオマージュを捧げ、かつての人気女優パム・グリアを悩める中年スチュワーデス役(この言い方も時代を感じる)として>>続きを読む

劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~(2017年製作の映画)

3.5

『はいからさんが通る』を現代の画と声優でアニメ映画化。朗々と詩歌を詠み上げるようなポエティックな語りがあったかと思えば、おどけたデフォルメ表現など古典少女漫画らしい色合いを織り込みつつも、登場人物を中>>続きを読む

赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)

3.8

コンビニ強盗常習犯&元婦警のカップルが不妊だから赤ん坊を他人の家から盗んで逃げる。髪がある頃のニコラス・ケイジと、後に『ピアノ・レッスン』でオスカーを獲るホリー・ハンターが主役。コーエン兄弟の出世作で>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

アドルフ・ヒトラーが不思議な力で2014年に復活。TV屋が芸人として彼を売りこむも現代にマッチした演説が真に迫りたちまち大人気に──というブラック・コメディ。ヒトラーが現代の国際情勢をボロクソに言う冒>>続きを読む

イップ・マン 最終章(2013年製作の映画)

3.5

ブルース・リーの師として知られる葉問(イップ・マン)を描く伝記アクション。ドニー・イェン主演のシリーズとは全く別モノだが、監督曰くイップ・マンは『スパイダーマン』みたいなヒーローなのでシリーズ乱立も仕>>続きを読む

ブラッドシンプル ザ・スリラー(1999年製作の映画)

3.8

オスカー受賞作『ノーカントリー』から遡る事25年、低予算ながら才気を窺わせるコーエン兄弟監督映画処女作。以前、中国時代劇のリメイク版『女と銃と荒野の麺屋』(⇨https://filmarks.com/>>続きを読む

瞳の奥の秘密(2009年製作の映画)

3.9

2009年度アカデミー賞(外国語映画)。本作の物語上の背景にある1976年の「汚い戦争」と呼ばれるアルゼンチン政変を、9.11テロに置き換えたハリウッド版リメイク『シークレット・アイズ』を観てからの感>>続きを読む

シークレット・アイズ(2015年製作の映画)

3.2

9.11直後、対テロのためにL.A.に集まったチームの1人の娘がモスクの傍でレイプされ殺される。容疑者はテロ対策チームが囲っている町の情報屋。捜査は及び腰で証拠不十分のため挙げられず仕舞い。あれから1>>続きを読む

カンフー・ジャングル(2014年製作の映画)

3.6

主人公は警察武術教官のドニー・イェン。他流試合で相手を死に至らしめた彼は自首。三年後、謎の刺客が知り合いの武術の達人を次々決闘で殺していくので香港警察へ捜査協力を申し出る。古いカンフー映画へのリスペク>>続きを読む

シークレット ウインドウ(2004年製作の映画)

3.0

ホラーの王様S・キング原作、ジョニデ主演。知らない男から盗作疑惑をかけられた元人気作家の身の回りに起きる事件……サスペンス・スリラーの小品としてよく出来ているが今観るとありがちな展開で新味はない。危う>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

3.3

地球を出て希少資源の宝庫の星パンドラを開拓する人類がナヴィという青いお肌の原住民(アメリカ先住民族を意識)と衝突。ナヴィを懐柔すべく彼らと人類のDNAを合成した「アバター」を造り、脳波接続操作して潜入>>続きを読む

ヒア アフター(2010年製作の映画)

3.6

イーストウッド監督、マット・デイモン主演。日本では3.11の直前に封切られたが、冒頭の津波シーンゆえにすぐ公開自粛された曰くつきの作品。死者の声を聴く霊能者だがその能力を嫌悪し、それを用いず生きようと>>続きを読む

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.3

『オーシャンズ11』等のスティーヴン・ソダーバーグ監督。不幸を抱えた兄弟(NFLで将来を嘱望されながら膝の怪我で転落、妻に逃げられ新しい仕事からは解雇され散々な兄チャニング・テイタム。元軍人だがイラク>>続きを読む

ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~(2017年製作の映画)

4.2

メインキャストの1人、種田梨沙の闘病からの復帰でようやく封切られた、万感の思いなしには観られない劇場版。深夜放送の美少女アニメの特別編とあって、よもや従来のオタクファン層以外に観る人はいるまいから、ご>>続きを読む