デヒさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

デヒ

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ゲームの規則(1939年製作の映画)

4.3

映画の中の人物は、まるで自由に行動しているように見える。 パーティーを開いて人々を招待したり、妻がいるにもかかわらず新しい恋人を作る。しかし、この複雑に見える関係の中でも、厳格な規則が存在する。それは>>続きを読む

日本の夜と霧(1960年製作の映画)

3.8

50年代の初め、日本の学生運動は日本共産党の指導を受けていた。党の方針は無条件に正しいものであり、これに従うべきだったという。 中山と野沢は、共産党の権威を背にし、労働階級や運動精神のなんだかの抽象的>>続きを読む

理由なき反抗(1955年製作の映画)

4.3

母に捕まって暮らす父が情けないと思うジム。父親がもう自分を愛していないと思うジュディ。両親が自分を捨てたという事実に苦しむプラトン。人々は皆家庭に欠陥があり、その事実に苦しんでいる。彼らは帰宅しなくな>>続きを読む

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.8

映画を観ながら撮影が面白いと思った。この映画はミュージカル映画であるため、多数の人物が出てきて、彼らの動きをカメラに収めることがとても重要だ。オープニングで青年たちの派閥争いの場面を見せているが、全体>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.9

長くした髪の毛と髭をして、バイクに乗って旅たつ二人の青年。「マディーグラ」という所に向かう途中の様々な人との出逢い。広大な大自然の中に風を突き切って走る青年たち。映画はずっと「自由」を登場させる。しか>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人間だけど、人形の姿をしているアネット=ヘンリがアネットを見世物として全国巡回公園をしたり勝手に振り回すことを人形として視覚的に表現して見せたと思う。生まれた時から人形の姿でどんどん成長していていろん>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.7

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二人の友人の友情と愛の物語。それをめぐる2011年03月11日の東日本大震災による喪失と記憶。

雨が降った日、すみれ(浜辺美波)がまな(岸井ゆきの)の家に訪ねてきた日に、すみれは「まなの家にいると落
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.7

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『C’mon C’mon』
2022年4月6日(水)ユーロライブでFilmarks先行試写会として鑑賞。

「子供への接し方」と「子供からの接し方」。理解し合うための会話(対話)。
自分自身を見つける
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311(2011年製作の映画)

3.7

2011年3月11日に東日本大震災が起こり、その直後の福島県と岩手県の様子を収めたドキュメンタリー。惨憺たる現場と放射能数値が0.02に過ぎない東京に比べ、100~200倍を超える被害現場。

子ど
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とんび(2022年製作の映画)

3.8

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2022.03.22.火 TOHOシネマズ南大沢で試写会として鑑賞。

街で過激な性格で有名な人物の父親が事故で妻を亡くし、事故のことは秘密にして独り身で息子を育てる。母親の死を知りたがる息子に「父親
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.2

大好きなシリーズ。
「周りが何か言っても自分を信じろ、信じてくれる人たちを思いながら進め」がテーマかな?
もう音楽の使い方と歌詞が大好き。例えばロジータが高所恐怖症のせいで主人公役をポーシャに奪われ、
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ベルファスト(2021年製作の映画)

5.0

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【宗教の葛藤と嫌悪、移住に対する葛藤…。故郷を去らねばならなかった子供。残った者たちと去った者たち、命を落とした者たち。『cinema PARADISE』と『ミナリ』。】

1965年の北アイルランド
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.9

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映画が始まってすぐに、黒い画面に女性の声の韓国語で「자장 자장 우리 아가」という子守唄が流れる。この時点から涙が出た。映画の終わりにはアントニオの声で子守唄が歌われる。首尾相關。家族は結局会っただろ>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

連続殺人犯の山内の特徴的な殺害手口とその痕跡。死にたがる人々にsnsを活用して近付いた後、ベルトで首を絞めて殺害、男女問わず死んだ人に白いニーソックスをはかせ、その姿を見ながら自慰する。殺害の動機は「>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.1

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1961年製作の古典名作『ウエスト·サイド·ストーリー』を21世紀の進んだ技術を活かし、名監督スティーヴン·スピルバーグ監督の演出でリメイクした作品。

全体的な流れと音楽は原作通りに進んでいるが、ス
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余命10年(2022年製作の映画)

3.6

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試写会にて鑑賞。

『新聞記者』の藤井道人監督の恋愛映画のことで期待していた作品でした。

愛する人の余命を見守ることさえ辛いのに余命宣告を受けた本人の辛さは想像超えだろう。
まつりの人生とそんなまつ
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

3.9

サーシャは精神的に限界にぶつかると泣くこともあるが、7歳にもかかわらず冷静に自分の意見を言う姿、決して両親を傷つけないと努力する姿から大人っぽさを感じた。だからサーシャの闘いがもっと切なく感じた。そん>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

女性になりたがっているなぎさがアル中の妹の娘なぎさを短期間面倒を見ながら変わっていく物語。
なぎさといちかの母親と娘を連想させる姿が良かった。

試みのよかった映画。
個人的にLGBT系の映画を観よう
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

5.0

2020年韓国公開当時に仁川のあるミニシアター(映画空間ジュアン)というところで母親と初めて鑑賞。
それから2022年1月7日の日本公開初日にシネマート新宿で鑑賞。

映画のキーワドは、
母親と娘の物
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嘘喰い(2022年製作の映画)

2.3

まあまあ。
説明的しすぎるから原作が知らない人でも楽しめる映画でした。結末がどうなるか読みとるのが可能な映画です。
漫画原作の特徴であるオーバアクションは笑いました。
白石麻衣が演じた鞍馬蘭子はポンコ
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誰かの花(2021年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

2022年2月7日
奥田裕介監督と『君は永遠にそいつらより若い』の吉野竜平監督とのトーク付きで鑑賞。

ある日、602号に3人家族が引っ越してきて数日後、風が強く吹いていた日に窓際の植木鉢が落ちて不慮
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.5

スパイダーマン映画たちのアナログ的な思い出を振り返ることができた映画。
なぜだろうか。『アメイジング·スパイダーマン』まではマーブル映画のキャラーをひっくるめてスパイダーマンが一番好きだった私だが、『
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

12月29日下高井戸シネマの「没後20年 作家主義 相米慎二」にて薬師丸ひろこさんの大ファンの友達のおすすめで鑑賞。
ある日事故で亡くなった父親の後継者になってヤクザ組織の組長になった高校生泉の成長物
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MIRRORLIAR FILMS Season2(2022年製作の映画)

3.6

オンライン試写会として鑑賞。
生と死にまつわる話をテーマとして描いた作品たち。
それぞれのジャンルの作品の中で人物たちが変化(変質)していく姿が辛かった。
全体的に重みがあり、印象が深くて気に入り作品
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PASSION(2008年製作の映画)

4.9

2021年11月6日
27th kawasaki しんゆり映画祭2021
で鑑賞。

ドライブ・マイ・カー』、『偶然と想像』の濱口隆介監督の東京芸術大学大学院の卒業作品。
濱口監督の作品を観るたびに感
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優しき罪人(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「未体験ゾーンの映画たち2022」で鑑賞した韓国の低予算映画『優しき罪人(韓名:영주、youngju)』
5年前に起きた交通事故によって両親を亡くしたヨンジュと弟ヨンイン。14歳のヨンズは大人になるし
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.3

わあ。CJ制作映画なのか。
アクションと娯楽性が大きい。ところで無理やりに涙を絞っていこうとする新派性が強い。新派が効果的に作用するためには、人物たちのストーリーをしっかりしなければならないが、まずイ
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