Ritaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

美女と野獣(1946年製作の映画)

3.6

幻想的な御伽噺の世界。

父親の命のために野獣のもとで暮らすことになった娘が野獣の純粋さに気づいていく恋物語。

ベルの衣装はとても美しく、野獣を探す姿かたちまでも芸術的。手をとりあい見つめ合い階段を
>>続きを読む

サスペリア 4Kレストア版(1977年製作の映画)

3.8

"魔女三部作"の秀作。

ドイツのバレエ名門校に入学したスージー。入学早々、彼女の周囲で奇怪な現象や殺人が次々と起こる。やがて彼女は学校に隠された闇を突き止めていく。

芸術的な映像美に、ゴブリンの音
>>続きを読む

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.8

鏡に映った真実。

ピアニストのマークはある晩アパートの窓辺で女性が惨殺される現場を目撃する。記者のジャンナと一緒に事件を調べて行くうちに次々と殺人事件が起こり、マークの身にも犯人の魔の手が迫る。
>>続きを読む

4匹の蝿(1971年製作の映画)

3.9

謎の殺人鬼。

ロックバンドのドラマーは、男に付きまとわれていた。執拗な嫌がらせに腹を立て詰め寄ると、はずみで男を殺してしまう。その現場を覆面の人物に撮影され、不可解な殺人事件が次々と周りで起こり始め
>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

-

爆睡。

序盤は少し起きれてたけど劇場の暗い場所で見ても見にくいくらいの映像で眠気を誘う。音楽はとてもいい。起きるたび音楽が聴こえてくる。私には家でゆっくり見るのが丁度いいのかもしれない。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

私と父の休日。

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後にその時の父親と同じ年齢になった娘の視点から綴っている。

消えてなくなってしまいそうなとても繊細で淡い記憶がとても愛おしい。シャーロット・ウェ
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

恋愛映画でファンタジーなのに美化しすぎていないのが良かった。ほどよく残酷で切ない恋物語。

ギレルモ・デル・トロ作品の中でも一番好きかもしれない。元々わたしが異種間恋愛ものが好きなのもあって刺さりまし
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

狂気の旋律を奏でる。

ドイツの有名オーケストラで史上初の女性首席指揮者となったリディア・ター。しかし、その成功と名誉の裏にはさまざまな精神的困難や陰謀が隠されていた。

静かなのに落ち着かない空気が
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

"最悪の奇跡"

田舎町に突然降り注いだ巨大な謎の飛行物体を巡り、想像を絶する事態が展開していくSFスリラー。

「ゲット・アウト」「US」の不気味さに比べると今作はホラーではなかったけどチンパンジー
>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.2

『PULP FICTION』🚬

ギャングのヴィンセントと相棒ジュールスは、ボスからの命令でスーツケースを取り返すべく、アパートに潜入する。3つの異なる犯罪物語の短編がそれぞれの登場人物によって一つの
>>続きを読む

コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.9

子どもの"理想"の家。

新しい町へ引っ越してきたコラライン。ある日、家の中で不思議なドアを見つける。それは“もうひとつの世界“への入口、そこにはコララインの願いを何でも聞いてくれるボタンの瞳をしたパ
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

任天堂ゲーム愛。

大魔王クッパに囚われたルイージを助けるため、マリオはピーチ姫、キノピオたちと共に大魔王クッパを倒す旅に出るのだった。

小学校の時、よく友達や親とも、もちろん一人でも遊んでいたゲー
>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.1

溥儀の波乱万丈な生涯。

1908年、北京。清の皇族に生まれた溥儀は、西太后の任命によってわずか3歳で清朝皇帝に即位。近代化の嵐にもまれ、孤独な日々を送らざるを得なかった溥儀は、即位してから文化大革命
>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

-

「ジギー・スターダスト」の世界観と音楽は凄く好きだったんだけど今回はドキュメンタリー形式とライブが混合してて映像も技術的で良かったんだけど映像のチカチカや好きな音楽流れないのもあって観ていて疲れる作品>>続きを読む

ミスタームーンライト~1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢~(2023年製作の映画)

3.8

伝説の日本武道館公演に至るまでのお話。

1966年。ビートルズが初来日し、当時の熱狂の様子と、伝説の武道館公演がいかにして実現したのか、その知られざる舞台裏を関係者への証言を通して明らかにしていく。
>>続きを読む

黒蘭の女(1938年製作の映画)

3.4

罪滅ぼし。

アメリカ南部に暮らす気性の激しい我儘なジュリー。銀行家のプレスとの結婚が発表される舞踏会の夜、未婚女性は白いドレスを着るという習わしを無視してジュリーは真っ赤なドレスを着て現れる。呆れた
>>続きを読む

マチルダ(1996年製作の映画)

3.5

悪い人間にはお仕置を。

マチルダは天才的な頭脳を持った少女だった。だが、両親はマチルダに興味がなかった。ある日、マチルダは小学校に通うことになるが、そこには恐怖で子供達を支配している恐ろしい校長がい
>>続きを読む

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.4

わたしの好きな歌。

まる子は音楽の授業で習った「めんこい仔馬」という歌を気に入る。「わたしの好きな歌」をテーマにした図工の課題を通じて、家族や友人、静岡で出会う絵描きのお姉さんとの触れ合いを描く。
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

マルチバースとの遭遇。👀

人生には無数の可能性がある。虚無感から考えるのをやめようと思った時には人に優しくしよう。

コインランドリーを経営するエヴリンは、ある日、訪れた国税庁のエレベーターでマルチ
>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

3.3

先生の復讐。

ある中学校の終業式。1年B組の担任を務める教師が、37人の生徒を前に衝撃的な告白を始める。彼女の娘は亡くなっており、警察は事故死と判断した。しかし、このクラスの生徒が娘を殺したのだとい
>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.3

人生ってのはな、痛いんだよ!

小さな熱帯魚店を営む男は、家庭内の不和に悩みつつも、そこから目を背けるようにして暮らしていた。そんなある日、彼の娘が万引き事件を起こして同業者にその場を救われる。その夫
>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.8

笑いあり涙ありの友情物語。

イギリス植民地時代のインド。ゴーンド族のビームは、軍に連れ去られた少女を奪還すると誓う。そんな中、ある列車事故をきっかけに、ビームは警察官ラージュと友情を育んでいく。
>>続きを読む

昭和歌謡大全集(2002年製作の映画)

3.7

ガキvsおばさん

東京都調布市を舞台に、昭和の歌謡曲を愛する6人の青年とおばさん。そのうち一人の青年がおばさんを殺したことをきっかけに、壮絶な殺し合いを始める。

ガキvsおばさんって殺し合いだった
>>続きを読む

ユメ十夜(2007年製作の映画)

2.3

こんな夢を見た。

10人の監督がオムニバス形式で夏目漱石の「夢十夜」を映像化。幻想的で不思議な夢の世界。脈絡のない会話が続く。所詮は夢ですからね。

原作では一、三夜が好きなのですが、本作でもやはり
>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

4.6

私の初恋。

拝啓、藤井樹様。あなたは誰ですか。

婚約者を亡くした渡辺博子は、忘れられない彼への思いから、彼が昔住んでいた小樽へと手紙を出した。すると、来るはずのない返事が返って来る。

藤井樹には
>>続きを読む

霊魂の不滅(1920年製作の映画)

3.1

罪深き人間。

大晦日の夜。酒癖の悪いダヴィッドは仲間と酒を飲み、昔の友人から聞いた話を語る。大晦日に死んだ人間は死神の従者と成り、死者の魂を迎えに行く幽霊馬車の御者を一年務めねばならなくなる。

>>続きを読む

悪魔が夜来る(1942年製作の映画)

3.9

永遠の愛と魂の自由。

15世紀のフランスの城では、姫と騎士の婚約の宴が催されていた。余興に集められた旅芸人たち。人間たちを絶望の淵に落とすべく悪魔が地上に遣わしたジルとドミニクは吟遊詩人として訪れる
>>続きを読む

睡蓮の人(2003年製作の映画)

2.3

命の贈り物。

亀、鳥居、睡蓮。台詞はありませんが、音楽の音色に胸が温かくなる。

何やらおじさんが知ってる思い出があるようです。妻との不思議な再会。夢のなかでいいから大切な人に逢えたらいいのに。色褪
>>続きを読む

愛人ジュリエット(1950年製作の映画)

4.1

"忘却の村"へ。

ある出来事から投獄されてしまった青年ミシェル。牢獄の中で恋人であるジュリエットを想い、不思議な夢を見る。夢の中で彼は、記憶を持たない人々が暮らす"忘却の村"に迷いこみ、ジュリエット
>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.4

悪夢と現実。

ある出来事をキッカケに、不気味な男"ガブリエル"の悪夢に悩まされるようなったマディソン。

最初は悪魔との闘い、悪夢、現実との交差的なお話かと思ってたけど後半から初めのシーンが繋がって
>>続きを読む

健康でさえあれば(1966年製作の映画)

-

エテックスが繰り広げる4つのオムニバス。

「不眠症」「シネマトグラフ」「健康でさえあれば」「もう森へなんか行かない」4つの短編からなるオムニバス・コメディ。20年代などのサンレント映画のようなお話が
>>続きを読む

絶好調(1965年製作の映画)

2.9

強制収容所。

田舎でソロキャンプをする青年。しかし、警官に管理の行き届いたキャンプ場に行くように言われる。それは有刺鉄線で囲われた、まるで強制収容所のような処。

オムニバスの「健康でさえあれば」の
>>続きを読む

大恋愛(1969年製作の映画)

3.8

男の愛と妄想。

工場を営む実業家の一人娘と結婚した男。義父から仕事を任され、夫婦仲も良好ながら、どこか満たされない退屈な日々を送っていた。そんなある日、若く美しい秘書が現れ、どうしようもなく惹かれて
>>続きを読む

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.6

幸せな記念日。

結婚記念日に妻の用意するディナーに間に合うよう、プレゼントやワインを買いながら家路を急ぐ夫。しかし、パリの交通渋滞やその他の問題に巻き込まれ一向に辿り着けない。

夫が何度も巻き込ま
>>続きを読む

ヨーヨー(1965年製作の映画)

3.4

大富豪の夢。

エテックスの幼少の頃から夢中だったサーカスのオマージュ、家族愛に溢れた作品。

世界恐慌で破産した大富豪は、サーカスで曲馬師をする女性と幼い息子と共に、地方巡業で暮らしを立てている。や
>>続きを読む

破局(1961年製作の映画)

3.0

恋人からの手紙には破かれた自分の写真が同封されていた。こちらも負けじと別れの手紙を書こうと奮闘するもインクや便箋などに翻弄されて返事を書くことができない。

手紙を受け取ってからというものツイてないこ
>>続きを読む