てるるさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

光州5・18(2007年製作の映画)

3.7

光州事件、それは近代韓国史の闇。

平和な街が軍上層部の画策によって突如戒厳令下に置かれ、反対する市民を虐殺した。

「タクシー運転手」も光州事件を扱った作品だけど、こちらはキャスト的に地味だからかあ
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火山高(2001年製作の映画)

3.0

その昔、東京国際ファンタスティック映画祭で鑑賞した作品。

「シュリ」以降、韓国映画が日本で全国公開されるようになってきた頃で、期待していったらガッカリしたなぁ…。

支離滅裂なストーリー、マンガチッ
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.9

レビューするの忘れてたー!

Dこの前の「ブラックアダム」が1作で打ち切り、ヘンリー・カヴィルがスーパーマン降板、全てを一旦リセットするなどゴタついてたDCEU。

そんな先行き不透明な中で公開された
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Vaathi(原題)(2023年製作の映画)

4.0

英語字幕上映にて。

ダヌシュ主演のタミル版「スーパー30」みたいな教育アクション映画。

昔の日本がそうだったように、インドでも身分が低かったり、貧困家庭では子供は立派な働き手。
学校よりも仕事が優
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.2

家族の絆は呪縛にもなる。
それは殺人なのか、救いなのか。

これから訪れる超高齢化社会に向けて全日本人が観るべき映画でしたよ。

劇中でも言ってたように、介護殺人は毎年20~30件は起きてたとのこと。
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.5

昨年2022年にスニークプレビュー試写で鑑賞。

美人妻、可愛い娘と産まれたばかりの赤ちゃんという絵に描いたような幸せな家族。
念願のマイホームを購入したが、次々と不可解な出来事に見舞われる…

だが
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ヤマドンガ(2007年製作の映画)

3.8

RRRのビームことNTR jr.を主演に迎えたラージャマウリ監督作。
16年程前の作品なので若いです。

ヤマドンガのヤマは閻魔様で、ドンガはテルグ語で盗人のこと。

子供の頃から盗人だった主人公ラジ
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脱出(2017年製作の映画)

3.9

カンボジア版にして刑務所版「ザ・レイド」
使われる武術はボッカタオ。

刑務所で囚人達が反乱を起こす。
取り残された警察と看守たちの生き残りを賭けたサバイバルアクション。

90分のうち、7割くらい闘
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ハーミド〜カシミールの少年(2018年製作の映画)

4.0

TUFS Cinemaにて2月に鑑賞。
上映後に実際に現地で取材活動をしていた毎日新聞ニューデリー支局長の金子淳さんの解説付き。

未だに燻るカシミール問題。
その境界線の地で暮らすハーミド少年。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.7

完成披露試写会に参加させて頂きました!

結論から言うと涙と笑いと感動でシリーズとしても、フィナーレとしても最高の出来。

物語はロケットの過去、スターロードとガモーラの関係を軸に展開。

ピーターっ
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.1

元々特撮にはあまり興味がないけど、「SSSS.GRIDMAN」がめちゃくちゃ面白くてビックリ。

その後、「SSSS.DYNAZENON」をやる時に続編ではないけどクロスオーバーするみたいな話があって
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

ファイル共有ソフトWinnyの製作者がとっ捕まって裁判を受けることになった事件。

この事件はリアタイ世代だったけど、その裏側や製作者がどうなったかは知らなかったので興味深かった。

当の本人はITの
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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

2.0

シャツをなくしました!

ハロウィン再始動の三部作ラスト。
前作が微妙だったけど、ラストに向けてのアイドリングかなと思ってたら…

書いてないレビューが鬼のように溜まってますが、腹立ったので先にこの怒
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.7

プレミア先行上映に参加。
今回の主人公役のシン・シアさんも登壇。

前作公開後、続編の制作中止のニュースが流れてたけどめでたく企画が復活。
順調かに見える韓国映画界も色々とゴタゴタがあるようです。
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

4.0

エスターまさかの前日譚。

前日譚って、エスターが死なないの分かってるし、ヤバい奴っての分かってるし、実はたいして期待してなかった。

最初に人殺すまでの葛藤とか描かれてもなーとか思ってたら、良い意味
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.2

前に観てたけど、最近知り合った方が吹き替えで参加されてることを知り、DVDを購入しました!

インドでパッド(ナプキン)を広めるだけでなく、女性の自立や考え方まで変えようとした男の感動の実話。

主人
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エスター(2009年製作の映画)

3.8

「エスター ファーストキル」のために復習。

観るの3回目くらいだけど、エスターの邪悪さよりも父親の無能っぷりに毎回腹が立つ。

自分の息子殺されそうになってるのに、エスターかばうし、奥さん疑うし危機
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

卒業を間近に控えた4人の女子高生たちの数日間の物語。

アニメを除けば、邦画のジャンルでは1番好きなのが青春映画。
これもとても良かった。

生徒役の皆さんの自然な演技。
そしてほとんどの人が経験する
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呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)

3.7

「悪魔の奴隷」の続編。
前作から完全に繋がっているので、前作を観ておいた方が楽しめる。

舞台は一軒家から高層マンションへ。
嵐で孤立するマンション、子供たちを狙う教団、相次ぐ連続殺人事件、いなくなる
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悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

3.3

インドネシア産のホラー「夜霧のジョギジョギ(モンスター)」のリメイク版。

母親の死をきっかけに、家族の恐ろしい秘密が明らかになっていく。

インドネシア版パラアク(2以降)みたいな話。
インドネシア
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ヘルケバブ 悪魔の肉肉パーティー(2015年製作の映画)

3.3

ジャケ詐欺がひでぇ!
ケバブ最初しか出てこないし、普通のケバブだし、肉フェスですらない。
トルコ映画だからって適当すぎる。

ストーリーはあってないようなもので、クズ警官たちがヤバい場所に行ったらヤバ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

香港映画観て育った身からするとミシェール・ヨーがハリウッド映画で主演てだけで楽しみにしてたので初日に行きましたよ。

次元を超えた壮大なる母娘喧嘩ムービー。

キー・ホイ・クァンVS警備員のアクション
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ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

3.5

ドイツ産の痛い・汚いなワンシチュエーションスリラー。

仮説トイレの中という特殊な設定なのでコメディ強めかと思いきや、そんなに笑える要素は少なめ。
何故か出てくる日本人投資家。

痛い描写よりも、どち
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アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ(2016年製作の映画)

2.0

ノートパソコンすら持ってない博士が死体を生き返らせる薬を発明、ドーナツへ。

主人公がビッチすぎるくらいのビッチに金づるにされてるの気付かないアホ。

そんなアホに惚れてる幼馴染(可愛い)とイチャコラ
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スマイル(2022年製作の映画)

3.9

去年の全米BOX OFFICEのTOP10を長いこと賑わせていたホラー映画。
予想を超えるヒットを叩き出してて、めちゃくちゃ楽しみにしてたけど日本じゃ配信スルー。

笑顔で自殺する女性を目撃してから狂
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Vikram(原題)(2022年製作の映画)

4.2

「囚人ディリ」「マスター先生が来る!」のロケーシュ監督によるクライムアクション。

LCU(ロケーシュ・シネマティック・ユニバース)に連なる作品。

主演はタミル映画界ではラジニ様と人気を二分する位の
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

世界一のジャズプレイヤーに、俺はなる!

音楽映画というより、スポ根映画を観てるかのようだったよ。
それくらい凄まじいまでの熱量だった。

努力のオバケ大と、傲慢なジャズピアニスト雪祈、ドラムの新人玉
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

やっぱヴァーホーヴェン爺は相変わらず変態で笑っちゃった。
もう1ヶ月以上前に観たのに、未だ記憶に残る鮮烈な作品だった。

いつものエロス&バイオレンスはもちろんのこと、監督の反キリストな要素がそこかし
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Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

4.0

デイヴ・グロールをはじめ、Foo Fightersのメンバーが全員本人役で出演するコメディ・オカルト・スプラッターホラー!

デイヴ・グロールが原案で、撮影は彼らが実際に6枚目のアルバムを収録した場所
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鬼と獣(2022年製作の映画)

3.5

殺しを請負い、トッケビ(鬼)と呼ばれた伝説の男が後輩の罪を被り刑務所へ。
出所して足を洗おうとするが…。

足を洗おうとするけど否応なしに犯罪の世界に引き戻される話は腐るほどあるので、そんなに目新しい
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.2

しゅじゅちゅ!

fan's voiceさんオンライン試写会にて。

個人的にアカデミー賞よりも注目してるのがトロント国際映画祭のミッドナイトマッドネス部門。
2022年に上映され、好評を博したという
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サンダルウッドの記憶(2014年製作の映画)

3.8

スペイン映画だけど、脚本がインド出身らしい。

幼い頃に引き離された姉妹ミーナとシータ。
成長したミーナはボリウッドの人気女優となっていたが、シータを探し続けていた。

半分くらいはインドが舞台なので
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.8

余命僅かなシングルファーザーが、自分が死んだ後に息子を託す家庭を見つけようとする。

体調も悪いだろうに、生活のために仕事を続けなければならないお父さん切ない。
しかもいちゃもんつけるクズおじさんとか
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.8

ラウラとリョーハ。
寝台列車でたまたま一緒になったフィンランド人女性とロシア人男性の不思議な関係。

リョーハが酒飲みで粗野。
最悪な初対面のはずが、いつの間にか関係が深まっていく。

単なる恋愛とい
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.7

金は返せばいいってもんじゃない。

「半沢直樹」の池井戸作品らしく、金融にまつわるどん底からの逆転劇…ではあるんだけど何だか物足りなかった。

池井戸作品らしく、悪いこと考えてるヤツらが憎たらしいのは
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対峙(2021年製作の映画)

3.7

何とも評価し難い映画でした。

「ボーリング・フォー・コロンバイン」や「エレファン」、最近では「ニトラム」など銃乱射事件の犯人に迫る作品はこれまでもいくつかあった。

しかし今回は事件の被害者と加害者
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