yaaaさんの映画レビュー・感想・評価 - 32ページ目

オール・イズ・ロスト 最後の手紙(2013年製作の映画)

4.0

すっごい沖合いでヨットに穴があいた。
ほんとにそれだけのストーリーで十二分に映画な作品。

ただ生き残りのための挙動が細かに活写されるだけだが、どうなるんや!どうなるんや?飽きることは決してない。
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人間(1962年製作の映画)

4.0

見よ!これが昭和の名優・殿山 泰司だ!
男前バージョンのタイちゃんが堪能できる作品。
殿山泰司主演映画2本のうちの1本。

船長・殿山泰司、乙羽信子、佐藤慶、山本圭(うわあ、なんと濃厚な)を乗せた荷役
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エージェント:ライアン(2014年製作の映画)

4.0

お前イケるやん。スパイになれや!という話。
最前線の機器を駆使しながら、ありがちの敵対する人が留守の間に忍び込んで何かを失敬するや、ほどよい群集を巻き込んでのラストなどまあまあおもしろいんだが。
ジャ
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ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

4.0

そして誰もいなくなった…
使い古された哀愁漂う文がこれほど似合うってか、そのまんまやないか!
中国を舞台に麻薬組織壊滅のため、寝る時間も惜しんでフル稼働する警部と密告者との闘い。
ジョニー・トーといえ
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ぼっちゃん(2012年製作の映画)

4.0

ラストを観て、監督が「逃げやがったな!」と思った。
ストーリーにも、この題材を選んだことにも。

地方都市を舞台に工場の派遣社員である自分のことを基地外と卑下する梶クンのおもしろ日常。

映画ってある
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.0

最後、ヘリコプターが来て機銃掃射のお決まりの映画かなと思って観始めたが、なかなか全編緊張感が持続して見ごたえ十二分の作品である。
よくある英雄譚でなく、生き残った最大の要因が人間の善意だったから映画化
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ロボコップ(2014年製作の映画)

4.0

ジレンマばっかりである。
機械か人間か、正義か法律か、仕事か家族か…
創る側と観る側も。
本格ディストピア映画かブリキ野郎が大虐殺する映画か。
煮えきらん感じが惜しいですが、最後の最後でアメリカくそ野
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マチェーテ・キルズ(2013年製作の映画)

4.0

あれ!?あれれれれ!(動揺)
ロバート・ロドリゲスって自分の中ではとてつもない設定やびっくりのアクションシーンだけがよくて、それらがまとまってなくて一本の映画として観たら散漫な感じ、さらに推し進めてツ
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グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.5

映画の内容なんて語るような映画でないので、カタカナでサイコーと書いとく。
劇場公開時このバージョンを観たんだが悔やまれる。
途中、小便(場末的表記)を我慢して鑑賞してしまい本来なら「あれ?何のシーンが
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ブルークリスマス(1978年製作の映画)

4.0

んーーー。心地よい。
細かいカット割りが生み出すこのテンポは音楽を聴いているようでもある。ただし、オーケストラではなく昭和の歌謡曲だが。
このテンポが(後半緩くなるが)あるシーンのみにあるというのでは
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蛇にピアス(2008年製作の映画)

4.0

おっぱい版「殺し屋イチ」
こんな眠たい日常では舌に穴でも開けとらんと目が覚めないってか。
新聞の片隅に載るような激安犯罪の当事者たちを垣間見るような感じ。
セックスシーンがちっともエロくないけどパワフ
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

イケメン男子・桐島が学校に来ないことでの右往左往。

うまいというか、あざといというか、監督の戦略にまんまとしてやられた!感。
誰でも体験する高校生活を舞台にスクールカースト(この現代性が褒められる要
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アメリカを斬る(1969年製作の映画)

4.0

「あかん。あかん。スタジオなんかにおったらあかん。カメラかついで町へでるんや。アメリカで今何が起こっているか見たいんや!!」
ハスケル・ウェクスラーの怒鳴り声が聞こえてきそう。100%関西弁ではないが
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

4.0

緑のおっさん三ラウンド。
ヒーローのウダウダを突き詰めるのはよいけど、元はアメコミなんですから、派手にバー-ーーンと大暴れのこの映画のアプローチは非常に正しいと思う。アメコミ映画はこんなん見たいんやで
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あさき夢みし(1974年製作の映画)

4.0

元寇襲来の不安と殺伐とした時代、宮廷のニートこと御所の愛人・四条の私を通り過ぎた男たちとの物悲しい愛のはなし。
なんかフランス映画みたい?そうでもないけどな!
監督特有の逆光やらローアングルやら優雅な
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太陽の墓場(1960年製作の映画)

5.0

大島渚大先生。通天閣の下でかんじがらめ。

今見てもまったく古びることなく、むしろタイムリーな話。
とにかく、すべてチャラにしたいという登場人物の想いがひしひしと伝わる。
たくましい女性というよりは、
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追悼のざわめき(1988年製作の映画)

4.0

大阪・新世界周辺で繰り広げられる手に入れられない愛の話。
監督の表現したいゾという気持ちに乗れなかったら、ひたすら置いてきぼりをくらう。しかし、最後まで付き合う価値あり。
世の中の暗部ばかりが写るが、
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東京暗黒街・竹の家(1955年製作の映画)

4.0

冒頭。シネマスコープの贅沢なフレームの中、富士山バックに!!列車強盗が行われる。なんとシュールな。そして、つかみはOK!
戦後間もないトウキョウを舞台に10人程度のアメリカ人の堅実な犯罪組織にゆるく潜
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スター・トレック(1979年製作の映画)

4.0

ピッチッピッチッのコスチュームを着て股間が気になりながらワンシュチエーションのドラマを安い映像で展開するというのが「宇宙大作戦」のイメージだったが、The Motion Pictureと名がついている>>続きを読む

ラスト、コーション(2007年製作の映画)

4.0

青二才の暴走。そしてマジ。
よい。心情を視線や会話の間なんかで、巧みに表現していてまさに、映像で語るを前提とした映画。
前半の大学生が夏休みを利用して暗殺計画を企てる死闘編は童貞ぽい一直線なところが笑
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マイ・シネマトグラファー(2004年製作の映画)

4.0

いゃーぁおもしろい。映画ファン限定かもしれんが。
伝説の名カメラマン(夜の大捜査線、バージニア・ウルフなんかこわくない、とかとか) ハスケル・ウェクスラーに迫ったドキュメンタリー。

大昔、「マスター
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フィクサー(2007年製作の映画)

4.0

へたれが立ち上がる瞬間。
邦題に騙される。
これはアメリカ映画のオハコ・法廷劇の映画でない。よくある巨大企業と個人の戦いでもない。
人生設計を誤った冴えないおっさんが、どう決断するかの映画だ。
そこを
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砂丘(1970年製作の映画)

4.0

意外とアクション映画。
愛の不毛とか孤独とかよりもミケランジェロ・アントニオーニの映画は構図、色味、カメラがキレキレでそれだけで2時間見られる。
ヒッピーが砂漠の中でフリーSEXしまくるだけの映画でな
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マンハッタン(1979年製作の映画)

4.0

決してニューヨーク特有の話とは思わないが、人を好きにならずにはおれないんやな、人間って。
一番まともなのが一番経験浅いっ女の子というのは、恋していくことはズタボロになっていきまっせと説いているのかも。
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

4.0

おもしろいほうのゴダール(なんじゃそれ)。
ゲップ的?音声のコンピューターが機械のくせに哲学的なことを語って煙に巻こうとするが、話はいたってシンプル。
合理性を追求して人間性の欠落した社会で愛を知る話
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ミスト(2007年製作の映画)

4.0

霧の中に何かがいる。絶望したという話。
とっても真面目なつくりで、スティーヴン・キングには感動という文字はまやかしに過ぎないとガチンコ勝負したような作品。が、あらためて見ると、ゾンビが霧に入れ替わった
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メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

3.5

わかったフリして「おもしろい」「素晴らしい」とか書いてみたいけど、????な映画。
当時の政治家失踪事件が元ネタにあるにしろよくわからんし、延々よくしゃべるし、アンナ・カリーナを眺めようとしてもなんだ
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ゴジラ(1984年製作の映画)

3.5

私見だが、シリーズ中なかったことにされている作品?
たしかに酷い。
が、現在観ると原発・火山・戦争加担への憲法9条…ネタがタイムリーでけっこう興味深い。
首相のマクロの視点とあばれブン屋のミクロの視点
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ノーボーイズ,ノークライ(2009年製作の映画)

4.0

韓国から日本へときったない船を使って麻薬を密輸する組織の末端の妻夫木とハ・ジョンウ。とある仕事で人生の大逆転を狙うが…

どうしょうもない閉鎖感漂う底辺からの脱出を望む若者というのはよくわかる。
これ
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グミ・チョコレート・パイン(2007年製作の映画)

4.0

サブカル青春ムービー。
最初のほうに多用される、スクラッチみたいな編集がクソつまらないので、不安だったがなかなかの作品であった。
要は光と闇みたいに楽しいことばかりでなく、人生の残酷なところもあったの
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純喫茶磯辺(2008年製作の映画)

4.0

いいかげんでいいじゃないか。
街の片隅にある喫茶店。そこで巻き起こるハートフルな人間模様とはいかない。
登場人物全ての想いが未遂に終わっていく。
そうめったにうまいこといかんのじゃないのかと。
それで
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

4.0

待望の月刊「ムー」の映画化。
藤子不二夫に白と黒があるように、スピルバーグにも白と黒がある。トリフォーに言われた言葉を無視するかのような黒スピルバーグの近年の作品(宇宙戦争・ミュンヘン)はすこぶるよい
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世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶(2010年製作の映画)

4.0

1994年。南フランス・洞窟で世界最古の壁画が発見。政府は壁画保持のため立ち入り禁止にする。その洞窟へ政府の許可を得た我らがヴェルナー・ヘルツォークが乗り込む。
世界最古の壁画についてのドキュメンタリ
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単純な話(1993年製作の映画)

4.0

チ○ポと万個が原因で殺し合いが起こる。
なんだか不思議な感触で、男と女の話がこじれて殺人が繰り返されるのだが、どこかカラッとしていて悲壮感がない。
ホンやの言うとおりコーエン兄弟の世界の再構築に成功し
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

4.0

主人公らは苦難を乗り越えて成長するし、次へと繋がりそうな爽やかな終わり方をするが、なぜか後味悪い作品。
「狼よさらば」のアップデート版、普通の人によるヒーローの痛快な戦いを見たいわけだが、作り手からこ
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ヌイグルマーZ(2013年製作の映画)

3.0

間口の広い「井口昇」入門編といったおもむきか。
CGで表現される血しぶきがすべてを物語っているよう。
キチンと怖い表現しているかととるか、そこはこだわりの血糊プシャーやろととるか。