ミューズは溺れないの作品情報・感想・評価

「ミューズは溺れない」に投稿された感想・評価

人を好きになる時のグロテスクさを感じないから百合が好きなんだと思う、私は
豚肉丸

豚肉丸の感想・評価

4.5
部活での写生時間中、ひょんなことから主人公は海に落ちてしまう。その様子を絵の才能がある少女に描かれて...っていうお話

百合映画。
冒頭の海に落ちてからのあの絵に繋がるOPは最高。ここで一気に心を掴まれた。
このOPからもわかる通り、「映像や音楽で遊んでみよう」って感じの熱意が伝わってくる。その代表的なシーンが、船を作るシーン。小さな音を積み重ねて心地よい音楽が出来上がるのは面白い。
また、映像も面白い。終盤のジャンプカットを多用するところは良かった。

物語はLGBTの話だが、LGBTがメインではない。どちらかと言うと「創作と将来」が主になる。
決して大きな事が起きる訳ではないけど、「創作の痛み」が直に伝わってきて...面白い映画だった。

この監督の次回作にも期待。
Lenfilm

Lenfilmの感想・評価

-
女子高生に、半径5mの人間関係に、性的指向と今時の自主映画?日本映画の要素が満載。
紛争も移民も社会制度への不満も出てこない極めて日本映画らしい?作品。

カメラワークや音楽にこだわりが感じられるものの…
女子高生のめんどくせえ人間関係がダラダラ続き世代的についていけなくて(当惑 
冒頭水没、報知器発報や鳩、ラストのお船もどうもね〜え。 作り手側作為あざとさが前面出てる感じ。 

祝!第15回田辺弁慶映画祭 
   グランプリ・観客賞
Istuka

Istukaの感想・評価

3.3
冒頭から絵までの巧みなカットつなぎに心掴まれた。途中のわかるわからないのセリフが退屈、だからこその船作りのシーンの面白さかも。音も含めて。

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の事件から、最初の階段までのシークエンスが百点満点。特に、絵画が出現するシーンが秀逸。(個人的にはここまでが映画のS#1かなと思っている)

真っ白な壁と、漏れ出る光。これも白。つまりあの空間は大きなカンバスなのかもしれない。そのカンバスの中に、思うように引けた線の集大成たる美しくみずみずしい絵画。それを見上げるふたりがいる。冒頭の"掴み"でありながら、この映画をすべて説明する素晴らしいシークエンスだった。

「溺れない」というタイトルもまたこの映画のすべてだろう。朔は自らの手で「方舟」を作り出したが、それは舟の本来の役割通り、大海原へと漕ぎ出し、乗り手に大きな推進力を持たせるものだ。朔はこれをつくり、家を替えても保持し続けようとする。この舟がある限り、彼女は大丈夫だと思わせてくれる。溺れていた彼女は、ミューズになったのだ。

「方舟」という言葉に、観た直後は違和感があったが、そういう"意思の保存"という点において、正しい選択だったと感じた。方舟のなかに、昔の家や、友人との思い出など様々なものを詰めて、未来へと残していく。彼女の方舟は、きっとこの先に破滅的ななにかがあっても、未来へと漕ぎ出し続けるだろう。

そしてこの映画最大の見せ場である音の遊び方。新しいことをやろうとする監督の意思を強く感じる、素晴らしい映画だった。願わくば、この作品が、監督にとって方舟とならんことを。

TAMA NEW WAVE最優秀賞受賞、おめでとうございます。本当にいい映画でした。
noroyu

noroyuの感想・評価

-
自分の創作物に対して、たとえそれが優れたもので周りが褒めていても、自分ではなんとなく自信が持てない感じ、そういう描写が映画で出てくるとすごいグッときちゃう。頑張れ、って小さく呟いちゃう。
 人と関わる、触れ合うことの怖さ。誰かを好きになるという気持ち。創作にぶつける想い。思春期の少女たちを主軸に描かれる題材は普遍的であり、共感できる部分が多かったです。あまりこういう語り口で感想を言うのも良くないかもしれませんが、非商業作品だからこそ撮れるテーマという気がして見応えがありました(個人的に、普段こうした映画祭にかけるようなフィルムを見る機会が少ないので)。
 映像面では、汗の匂いまで伝わってくるような夏の空気を持ったフィルムの質感、そして創作のシーンにかかる個性的な音楽が強く印象に残りました。特に音楽については、劇中の音から始まったものがそのまま劇伴的に使われる発想に良い意味で面食らってしまい、一気に引き込まれたところがあります。そうして作られた造形品や登場する絵画も含め、出来上がった美術品が実際に魅力的なビジュアルに仕上がっていることも映画の印象に貢献していると感じます。
傑作!
巻頭でガッチリ掴まれた後はこちらが勝手に抱いてしまうテーマ性や展開・心理を軽やかに裏切り上回り続ける。
役者の動き、構図、編集リズム全部が奇を衒わず巧みかつ鮮烈。
衝動を爆発させるのではなく迷いながら丁寧に掬い取る感じ善き。

冒頭の“事件”、美術室での窓壁隔てた主人公と先生、階段での二人...最後まで“アクション”がとてもいい。
音使いも面白かったなあ。そしてもちろんアレも。
とにかくおもしろかったです。好きです。
早く劇場公開され多くの人に出会い発見されること願っています。

少女邂逅やサマーフィルムにのってなど高校生主役の日本青春映画の1本でもあるし、最近観ること増えてきているアートをモチーフにした作品でもあるし、濱口監督のような映画と同等に他芸術が立つ作品でもあるし(次作もそういう感じがする)。
山中瑶子監督とは別の個性で楽しみな方増えた楽しみー

21.11.13鑑賞
(第22回 TAMA NEW WAVE コンペティションにて)
グランプリ&ベスト女優賞受賞おめでとうございます‼︎
KUBO

KUBOの感想・評価

3.5
『ミューズは溺れない』(82分/監督:淺雄望)★★★.5

いい俳優さん、使ってるなぁ。『アイスと雨音』の森田想、『由宇子の天秤』の川瀬陽太、上手いし好きな俳優さんだ。

女子高生の三角関係&LGBTものって括っちゃうと、インディーズとしても、もう新しいテーマではない。でも、あまりLGBTの方に走らず爽やかな感じに収めたのは好み。『花とアリス』が大好きだから。

ただ、突然入る舟を作る工作のシーンとラストに2人でその舟の工作を海に持っていくシーンは、すれ違い、ぶつかり合う気持ちを描いていたメインの流れと温度差がありすぎて違和感があった。

最後に、作品の重要なイメージとなる2枚の絵はたいへん素晴らしい。また、メイン3人の若い女優さんたちの演技もフレッシュでよかった。

*TAMA NEW WAVE グランプリ&ベスト女優賞受賞
klein2

klein2の感想・評価

4.0
いきなり溺れてるやんけ!は置いといて、上原実矩さん、若杉凩さん、森田想さんの3人がとにかく美しい。
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