1963年5月、ゴダール『軽蔑』の後半部分を占めるカプリ島での撮影現場を訪れたロジエは、そこで撮影したフッテージをもとに二本の短篇を製作する。 『パパラッツィ』では、ブリジット・バルドーを一目見ようと集まる群衆や、スクープ写真を狙うパパラッツィに焦点をあて、『軽蔑』を外側から捉えようとする。 『バルドー/ゴダール』では、作品の内側からゴダールの撮影美学に迫りながら、ロジエの作家性をも浮かび上がらせている。
劇作家のポールは、大作映画『オデュッセイア』の脚本の手直しを依頼された。そんな彼を、女優である妻・カミーユは軽蔑のまなざしで見つめている。ポールとカミーユは映画ロケ地に招かれるが、夫婦の間…
>>続きを読む南フランス、サン・トロペの町。孤児のジュリエットは子供のいないモラン老夫婦に引き取られる。彼女は18歳という若さで、男の心を自然と挑発するような性的魅力にあふれていた。事業家、内気な青年、…
>>続きを読む© 1963 Jacques Rozier