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アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓

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アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓の作品紹介

アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓のあらすじ

幼少期にオスマン帝国(現在のトルコ)でのアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカに渡ったチャーリーは、1948 年、自身のルーツを知るために祖国に戻ってくる。ソ連統治下にあっても理想の故郷に思えたからだ。ところがチャーリーは不当に逮捕され、収監されて しまう。悲嘆に暮れる中、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることを知り、そこに暮らす夫婦を観察することが日課になっていった。いつしかチャーリーは夫婦の生活に合わせてあたかも同じ空間にいるかのように、一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しんだ。ところが夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きが決まってしまう。移送の期限が迫る中、チャーリーによる夫婦仲直り作戦が始まる――。

アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓の監督

マイケル・A・グールジャン

原題
Amerikatsi
製作年
2022年
製作国
アルメニア
上映時間
121分
ジャンル
ドラマ
配給会社
彩プロ

『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』に投稿された感想・評価

3.8
『飛んでおいき、私の小さなコウノトリ』

”アメリカッチ”とは、アルメニアに帰国したアメリカ人のこと。

本作は、第一次大戦下で起きたアルメニア人虐殺を辛くも逃れ、アメリカへ渡っていたチャーリーが、第二次大戦後にソ連が行った帰国プロジェクトによってアルメニアへ帰国するも、スパイの嫌疑によって収容所に勾留されてしまい・・・というヒューマン・ドラマ。

アメリカ生まれのマイケル・グールジャン監督が、アルメニア生まれの祖父が実際に体験した経験を元に脚本化。自身がアルメニアへ渡り、アルメニア俳優を使いつつ、主役も演じることで映画化した作品。

小規模作品でありながらも、多くの国、多くの批評家の評価を集め、世界19カ国で映画賞を受賞。虐殺の暗い過去、無実の罪での長期勾留と、文字だけでは悲惨な話に思えますが、グールジャン監督はこれをコメディとして映画化しているところが素晴らしく、決して暗くならず、楽しく見ることが出来た素晴らしい映画でした。

レーティングもG(制限なし)で、グロいシーンもなく、明るくさせてくれる学びの多い映画。この映画を日本でも公開してくれたことに感謝です。



本作のテーマは、2つあったように思います。

■ 1つ目は、希望を捨てず前向きに生きることの大切さ。
無実の罪で独房に入れられたチャーリーは、独房の窓から見える、向かいのアパートで暮らす若いアルメニア人夫婦が懸命に生きる姿に励まされ、希望を捨てずに収容所生活を送ります。

チャーリーは、根っからの明るい性分で、暴力を振るわれても気持ちを切り替え、窓から見える夫婦の会話と勝手に想像したり、食事時間には自分も窓の側までまずい食事を持っていって一緒に食べ、明るい希望を失わない。

そんな、”どんな状況でも生きる希望を失わない姿”は、「ライフ・イズ・ビューティフル」に通じるものがありましたし、日々、しょうもないことで落ち込んでいる自分が恥ずかしくなるような、爽快さがありました。

考えてみると、私自身、入院していた時に、毎朝、窓から見える小学生の登校風景は癒やしになっていましたし、大して美味しくもなかったはずなのに、食事時間が来るのが待ち遠しかったことを思い出しましたね。

普通の生活に戻ると、すぐにこういった、小さな幸せは忘れてしまうのですが、この映画を見て、あらためて、小さな幸せの大切さを思い出す事ができました。

■ 2つ目は、”アルメニアの歴史や文化を知ってほしい”という、監督の強い思いを感じたこと。

本作は、アルメニアの歴史や文化を知らなくても十分に楽しめる映画になっているのですが、ストーリーの本筋以外の細かい部分については、ある程度の予備知識が必要かもしれません。

アルメニアは、日本人には特に馴染みの薄い地域ということもあり、私も整理し直している最中なのですが、以下、本作に関係しそうな内容を簡単に、メモとして残しておきます。
(ネタバレにはならないと思うので、ご参考まで)



□ アルメニア人大虐殺(1915)
・第一次大戦当時、アルメニアは『国土を持たない民族』として、現在のトルコ~現在のアルメニア付近に、広く居住していました。
・勤勉で商売上手はアルメニア人は、オスマン帝国(現トルコ)内でも差別の対象でしたが、それでも平和に共存していました。
・そんな中、オスマン帝国と敵対関係にあったロシアが南下。オスマン帝国との対決が避けられなくなる中で、一部アルメニア人が国家樹立のための活動を活発化。これが虐殺の引き金となります。
・オスマン帝国の南東部に居住していたアルメニア人を中心に、100万~150万人のアルメニア人が虐殺。
・統計にはばらつきがあるものの、当時250万人口の6割が殺害されるという、近代では稀に見る大虐殺であった。

□ 民族離散(ディアスポラ)
・大虐殺から逃れるため、人口の約3割、70万人近くが国外(特にアメリカ)へ脱出。
・第一次大戦後にオスマン帝国が崩壊し、アルメニアはソ連の支配のもとで国家を樹立。それにともない、数回の”帰国プロジェクト”が行われる。
★本作は、第二次大戦後にスターリンの指示の元で実施された帰国プロジェクトによってアルメニアへ帰国した、チャーリーの物語
・現在のアルメニアの人口は約280万人で、今なお、約800万人のアルメニア人が海外に住む(本作のグールジャン監督も、アメリカ生まれのアルメニア系アメリカ人)

□ 敬虔なキリスト教徒
・アルメニアは、西暦301年に、世界で最も早くキリスト教を国教として定めた国(アルメニア使徒教会 ←カトリックに近いが異なる宗派)
・現在はトルコ領にある標高5000mを超えるアララト山(劇中でも頻繁に登場)は、旧約聖書でノアの方舟の終着点とも言われている聖地のひとつ。
・共産主義のソ連支配下では、度々キリスト教は弾圧されており、映画でもそのことが関係してきます。

□ その他
・家族や親類のつながりを大切にする文化
とにかく、一家揃って食事をする。しかも、時には4,5時間に渡ってそれが続くという文化。
このあたりは、ショーン・ベイカー監督の「タンジェリン」に登場するアルメニア移民のタクシー運転手の家庭風景でも描かれていましたね。

・コウノトリ
日本でも『赤ちゃんを運んでくる』幸運の鳥として知られるコウノトリですが、この言い伝えはヨーロッパ発祥と言われる世界的な言い伝えで、アルメニアでも、多くの農村ではコウノトリが屋根に巣を作ると、その家に幸運が訪れると信じられているそう。

本作ではこれに加え、冒頭で虐殺から逃れるシーンで印象的なセリフが語られていました。ポスタービジュアルのデザインもいいですね。
4.4
「ッチ」がつくと可愛く見える。

日本版のタイトルや、予告、ポスターからは想像できないほど、主人公チャーリーが置かれる状況が過酷。
つい最近「サスカッチ・サンセット」を鑑賞したせいで、今作「アメリカッチ」も同じような気持ちになっていたことを反省したい。( ˊᵕˋ ;)

冒頭、1915年オスマン帝国(現在のトルコ)によるアルメニア人大虐殺と追放が描かれる。
第一次世界大戦下にあって、国家の同化政策と民族的偏見のもと、100万人以上のアルメニア人が殺害され、多くが難民となり各地に離散したとされる。

主人公チャーリーもその渦中にあった。
幼い彼は祖母に衣装箱へ匿われ、その命を救われる。
箱の鍵穴越しに、外で祖母が射殺される場面を目撃する。

箱の内側には、後に作中で繰り返し登場するアララト山の絵が描かれており、それは彼にとって“祖国”アルメニアの記憶の原風景として刻まれることになる。

彼は祖母が遺した言葉「どんなときも笑顔でいるんだよ」を胸に、アルメニアから脱出をする。

そして30年以上が経過した。
妻を失い、アメリカでの生活に意義を見失ったチャーリーは、スターリンの掲げた「祖国再建計画」に呼応し、1948年、ソ連統治下のアルメニアへと帰還するところから物語は始まる・・・。


主人公の明るさやユーモア、いつも浮かべる笑顔、それを包む社会の重さや理不尽さの対比に心を締め付けられる。

アルメニア人の祖父母をもつ監督・脚本・主演をしたマイケル・グールジャンが素晴らしかった。

感想を書くのが難しい。
めちゃくちゃ泣いた(´;ω;`)

胸の奥にずっと余韻が残る映画だった。


内容とか、歴史的なあーだこーだはnoteへ。
https://note.com/chinaco_cinema/n/n4a1e04537254?sub_rt=share_sb
5.0
【アララト山という視点】

プーチンが死ななければ、現在のウクライナ情勢に変化はないのかもと暗い気持ちにもさせられる......が、この映画の主題はそんなところにあるのではない。

「アメリカッチ」で象徴的に出て来るアララト山はアルメニアとの国境に近いトルコにある山だ。ノアの方舟がたどり着いたとされ、名前ぐらいは聞いたことがあるという人も多いだろう。

そして、この山の周辺は、昔アルメニア人たちが住んでいた場所だった。

アルメニアは、セルジューク・トルコの侵攻から始まり、オスマン帝国とペルシャ帝国のせめぎあいの場所であり、映画でも序盤に解説があるが、第一次世界大戦中にオスマン帝国のジェノサイトによって、ほとんどが殺害され、一部が難を逃れアメリカを含めた各国に散り散りになっていたのだ。

この作品「アメリカッチ」は、僕たちの持つ偏見に問いかけている気がする。

プーチンと、ロシアの人々を一緒くたにしたり、トランプを支持する人を同様の人物だと思い込んだり、中国”人”はどうだとか.......。

実は、ひとところにとどまってじっと観察するだけで、違った一面が見えてくるかもしれないじゃないか。

アララト山はそんな意味を込めて象徴的に使われたような気がする。

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配給:

  • 彩プロ
3.8

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