ペーパーバード 幸せは翼にのっての作品情報・感想・評価

「ペーパーバード 幸せは翼にのって」に投稿された感想・評価

フランコ独裁政権下のスペイン・マドリード
内戦で妻子を失った喜劇役者の男は、相方と孤児の少年と3人で暮らし始める

男は、軍部に反体制派の容疑をかけられ厳しい監視をされたが、仲間たちと舞台で笑いを届けている

権力に屈しない男と少年との愛に感動する
ゆき

ゆきの感想・評価

3.8
スペイン内戦後フランコ独裁政権下での芸人一座の物語。

ほのぼのした内容かと思ったら、終始重苦しく緊張感のあるストーリーでした。
言論や表現の自由がない独裁政権の恐ろしさがよく分かりました。

ラストは悲しいながらも、在りし日に思いを馳せる終わり方で自然と涙が…。

戦争の悲惨さを伝える語り部が少なくなっていく中、こういう映画が作られるのは大変意義のある事だと思います。
mh

mhの感想・評価

-
スペイン内戦がフランコの勝利に終わった直後を背景とした旅芸人もの。
おそらくジプシーたちであろう軽演劇関係者はおそらく人民戦線側の共産主義者であろうひとたち。
彼らがどんな目にあったかは「スリーピングボイス 沈黙の叫び」あたりがつまびらかにしてくれてる。
会話のテンポがよく、子役もかわいく、歌もいっぱいで、演劇を題材にしたものの中でもよくできてる。
クライマックスはフランコの前で公演と、アメリカへの逃亡。
ラストの舞台は圧巻で、戦中の戯れ歌が、文化的遺産にまで昇華していることを、示してくれる。
「青シャツ隊」という単語は初見だった。
「生きるべきか死ぬべきか」「終電車」などの例を挙げるまでもなく、舞台や演劇を絡めた戦争ものはあたりが多いね。
これも面白かったです。
Maoryu002

Maoryu002の感想・評価

3.9
スペイン内戦で妻子を失い絶望したホルヘは、相棒のエンリケと孤児ミゲルと暮らし始め、喜劇舞台に出演して生活を立て直す。しかし、フランコ政権の圧政が彼らの生活に影を落とし始めるのだった。

スペイン内戦に子供という組み合わせに、「パンズ・ラビリンス」を思い出した。ちょっと怖い大尉が出てくるし。とても切ない物語だが、こちらはそこまでダークではなかった。

中盤の展開が緩慢でちょっと退屈だったけど、終盤のどんでん返しにはちょっと驚かされたし、サスペンス的な展開がなかなか面白かった。

登場するのは、戦乱で母親と離れた少年、妻子を亡くした男、同性愛者として蔑まれる男。
彼らは喧嘩しながらも助け合って、必死に生き残っていく。そして、それぞれの戦争の傷を克服しながら、進むべき道を選んでいくのだ。

終始、不機嫌で舞台以外では無表情のホルヘが、“パパ”と呼ばれたときの驚きと喜びの顔が印象的!
駅での結末は、ミゲルを救い、やっと家族と一緒になれたホルヘ自身が望んだ道だろう。

厳しい時代を引き立てるような、優しく心地良い音楽が素晴らしかった。
『ライフ・イズ・ビューティフル』もそうだけど、戦時下のコメディアンの話に弱いのよ。

日常を忘れさせるほど観客を楽しませたり、時に観客が抱く不満を代弁して溜飲を下げる役割もコメディアンは担ってる。

まさに折り鶴がキーワードで、そのイメージは鮮烈に焼き付く。
TAKA

TAKAの感想・評価

3.7
ラストが…泣ける。
めちゃくちゃラストがいい!!
にしてもホルヘは何も悪いことしてないと思うけど。
ten

tenの感想・評価

3.9
泣いた…日本人的スマイルの無い世界な分、一つ一つの笑顔がずっしり。結末には衝撃を受けました。きっとハッピーエンドだと思うのだけれど、でも切なくて仕方無かった。初めて『ライフ・イズ・ビューティフル』を観た時の感覚に似ている気がする。
A

Aの感想・評価

2.9
惜しいな、という感想だな。スペイン内戦〜フランコ独裁期のマドリッドが舞台で、テーマ大好きなんだけどラスト以外が退屈すぎる気がした。しかしラスト10分は過呼吸になるほど号泣しました。こんなに暖かくて丁寧なスペイン映画を初めてみた気がする。自由に言語思想を表現できること享受できることって普通じゃないんだなってまた立ち返る思いになる。パパ「papá 」って単語はカトリック圏だとさらに特別な言葉に思えるな。もうちょっと多くの人に見てほしい映画!
ムウ

ムウの感想・評価

-
レビュー読んでラストが良いのは知ってたけど、それまでが自分には合わなさ過ぎて60分ぐらいで挫折。
勝沼悠

勝沼悠の感想・評価

3.8
 スペイン内乱で妻子を失った芸人が親を失った子どもと一緒に生活しながら少しずつ芸を教えていく。

 戦争で子どもを失った男が少しずつ新しい親子の絆を培っていくストーリー。戦争がいかに人の心や人生を傷つけるか、再生がいかに大変かが描かれている。
 芸で使う犬が盗まれて劇団を去る老夫婦が出てくるが、こういう生活をしている人達がいかに弱い存在か。本来は政治はそういう人達の為にあるはずだが、力になるどころか傷つけてくる。だから争いが生まれる。軍が劇団にスパイを送り込むという設定が面白い。
 タイトルがペーパーバードであることを納得する美しいラスト前シーンは誰しもグッとくるものだと思う。

 話を綺麗にし過ぎる感もあるが、ヨーロッパならではのキメの細かさが光る一本。
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