ペーパーバード 幸せは翼にのっての作品情報・感想・評価

「ペーパーバード 幸せは翼にのって」に投稿された感想・評価

Emily

Emilyの感想・評価

4.2
お恥ずかしながら当時スペインが独裁政権だったとは知らなかった。

酷い時代で心が苦しくもなり、出てくる人達が個性的でいい人で、笑みもでる映画。

独裁政権下でも、結構ゆるい大将もいたのね?と思ったら、なるほどそーゆー事かという驚きのシーンもあります。

ラストシーンがとてもとても良い!
Show

Showの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

良かったところ
・大尉にも野望が見えたところ
・ホルヘがミゲルの母に会いに行くシーン
・ミゲルの最後のステージ
スペイン内戦下の喜劇役者とその劇団員たちの映画でした。ペーパーバードとは折り鶴のこと。

 フランコ政権は1975年まで続いていたのですね。この映画は1939年~1940年を背景としていて、その後35年も圧政が続いていたのかと思うとぞっとします。
 第二次大戦で多くの(今ある先進)国はファシズムから決別したのに、スペインが民主化されるまで長い年月を必要としていたことをすっかり忘れていました。
 
 スペインのもつ徹底さというのか、過剰さ、過度な気質というのは(激しさとはまた違う気がします)、バランスを崩しやすいのでしょうか。だからからこそか、反対への振れが大きくなる気がします。映画に出てくる主人公は感情を排し、政治的にもとことん中立の立場を「過剰にまで」貫きます。

 悲しい話であり、重い話であり、救われるところも多少はあるのだけれど、全体に貫かれているのは、律する厳しさや見守る寛容さなどを表す「父性」であり、男同士の友情や父と息子の男の約束などを通して、互いに救いを求めず、見守り合う、男の世界が描かれています。

 偶然なのかもしれませんが、映画の中では「パパ」という言葉が大きな意味をもちます。スペインは敬虔なカトリック信者が多い国です。信者にとって「パパ」は教皇であり、偉大な存在で安心の拠り所でもあります。主人公の父性は、厳しくも寛容で、一座の人々の成長を見守る、偉大な父を表していたと思いました。

重いテーマをそのまま重く描いた、正直で丁寧な映画でした。 

ストーリーラインを鑑賞するというより、一人ひとりの生き方と主人公との関わり方を一つ一つ味わった方が、「スペイン的」になる気がします。細かいディテールにおそらく多くの意味がもたらされているのでしょうが、字幕の訳が理解不能な個所が多くあり、また、会話に多くの枝葉があり、多弁で早く、言葉を解読するのが少々難しかったです。会話がきっと深いことを表しているのでしょうが、翻訳がこなれていなくて通じないのです。

 この映画は年を取ったらもう一度観てみたいと思います。今、私が理解できるのはここまで。 ずっと泣いて観てました。でも笑いもたくさんあるのです。だからよけいに悲しい。

 人は他人(や神に)救いを求めず、自分で道を探すのだという、救いとなる場面はきちんとあったのが幸いでした。重いままには終わらないので。それが「パパ」の示した道なのかもしれません。
ぬまつ

ぬまつの感想・評価

4.4
ハッピーエンドの作品なのかなと思っていたけど、いやいや悲しいラストです。
でも悲しいあとの優しい終わり方が素敵。エンドロールの音楽まで続いていく。
「グラントリノ」や「カリートの道」に似たストーリーと優しいラスト。

クスッと笑えるシーンも多いし、静かに感動できる作品です。
モントリオール映画祭の観客賞に納得。
たくや

たくやの感想・評価

3.8
表現とは力であり、権利だ。
言論統制で表現の自由を制限された芸人達が楽しく力強く生きていく。
見ごたえのある作品。


~ざっくりあらすじ~
独裁政権下のスペイン。
内戦が激しくなり、その中で妻子をなくした芸人ホルヘと、孤児ミゲルの“愛”を描いた物語。
芸人たちのユーモアも制限されながら、それでも芸人として生きるホルヘの姿はまさにプロ。その教えを引き継いでいくミゲルもまた力強い。


~表現とは、大衆文化とはなにか~
政権を批判する表現は少しでも許されなかった時代のスペイン。

これは現代でも少なからず起きてる事情だと思う。
世界で権力を持つ大国がまさにそれ。これは許されることなのか。
歴史が間違いを証明しているのに...

大衆文化があってこそ、我々は“大きな力が間違った方向に進むのを止める”のだと信じている。


様々なことを考えさせられる作品。
観て良かった。


TSUTAYAレンタルにて🐤
じえり

じえりの感想・評価

3.1
喜劇役者とミゲル
劇団のスパイ
犬の絵
パパ〜‼︎

自分の愛する人は何処に行こうといつも一緒
泣けそうな話だけど平坦な印象。

スペイン内戦の爆撃で妻と息子を失った喜劇役者のホルヘと彼が引き取った身寄りの無いミゲル少年の物語。
スペイン内戦を喜劇役者目線で描く

妻子を殺したうらみ、総統と「反体制派」、サスペンスちっくで面白かったところあり。

クライマックス、これコンディションによってはめちゃくちゃ泣けると思うが、意外につるっと流れてしまいました。

泣けない私がどっかネジ飛んじゃってるのかもしれないけど。

子役の男の子、「永遠のこどもたち」の子だったったとは後から気づいた。
どん

どんの感想・評価

3.7
スペインの歴史についてまったく知らない自分が恥ずかしくなった。
もっと当時の国の状況を勉強してもう一度見たい
さゆ

さゆの感想・評価

3.8
内戦時代のスペイン、フランコ独裁政権下。
芸人ホルヘ相方エンリケ。
そして孤児のミゲル。

厳しく辛い時代にユーモアで皆を笑顔にする。


「愛する人はどこにいてもいつも傍にいる」


ブエノスアイレスに向かう汽車、ペーパーバードが舞う。

お爺さんになったミゲルの舞台は涙です。
トトの再来かと思う程の愛くるしい子役。泣かせる演技は見事でした。
芸人として笑顔をみんなに与える一方で、色んなものを戦争で奪われている彼ら。辛くても道化を演じる姿は見習わなければなるまい。
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