国宝』、文字通り「魂が震える映画」でした。
始まった瞬間から終わるまで、一気に引き込まれ、気がついたら泣いていて、気がついたら終わっていた。あっという間だったけど、濃密で深い時間。
一番泣いたのは…
芸と血の物語
喜久雄は、自分が望んでいた「血」を吐き出しながら舞台上で死んでいく花井半二郎が最期に放った俊介の名を聞いて何を思っただろうか。
いくら悪魔に魂を売り、芸を極めたとして血を越えられないと…
重くて重くて胃がいかれそうだった。深く息が吸えなかった。
合う言葉が見つからないけどこれだけは言いたい。舞台ものだから絶対に劇場で見た方がいい。
好きな演出は幼少期の喜久雄が涙を流すシーン。アイメ…
3時間でも足りないと思えるほどのボリューム感そして役者陣の熱演に圧倒される一方で、「人間国宝が出来るまで」の流れを明確に感じ取れない細切れのエピソード配置(あえて間をあけて想像に任せているのだろうが…
>>続きを読む©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025 映画「国宝」製作委員会