原初的な映画を撮る、観る喜びに満ちた神秘的な映画。自然、とくにヤコウタケといったイメージがキャメラと照明を通じてフレームに具体化されていく。光というつかみどころのないものがフレームの中に立ち現れる。…
>>続きを読む・冒頭、川に石を投げるシーンを観た時は『水面に映る家』と似たような感覚になった。
・「映画とはなにか」という今作の主題のひとつは、映画を観ている過程で初めて気づく。光と影の戯れが映画だとすると、それ…
家の中あるカメラがわずかにだけ風をはらむレースカーテンを捉える、画面が暗くなりまた明るくなる。カットが変わって、ベッドに落ちるカーテンの影が揺れる。ボールチェーンで付けられた鈴の奥で誰かがカーテンを…
>>続きを読む撮る営みへの沈思が招く波紋の襞、の立てる幽かな音の周波の際で、夜闇に光を聴く試みとその痕跡。
例えばそこに、中島敦の山月記へアピチャッポンがみた獣の瞬き、葉影に煌めく息遣いを看取する。芝田日菜監督…
©芝⽥⽇菜