・『コロッサル・ユース』におけるヴァンダの娘、この映画におけるニノはどちらも物語の先に続く未来を託された存在であるが、どちらも早生児として設定されていて、その未来の脆さのようなものを含み込んでいるよ…
>>続きを読む『溶岩の家』がペドロ・コスタのベストだと思ってたけど、『血』も相当すごかった。
ペドロ・コスタは暗闇に対する感性がずば抜けてる。
ものすごく静かだけど力強いモノクロ写真を見ているみたいに、黒の部分…
ペドロ・コスタ監督特集上映”はじまりの刻1989-1997”、最後に鑑賞したのは「血」。
長編デビュー作。今回の特集の他2作とは全く異なる作風だが、プロットの説明をしないスタイルはこの頃からなのか。…
ペドロ・コスタのデビュー作はモノクロの一大芸術。レストア版にて花開く
1989年の作品と思えぬほどクラシックな風格を持った一作。ペドロ・コスタが"鬼才"と言われる所以が伝わってくるような骨太なショ…
映画の照明とは照らす事でなく、影を作り出すことこそが何より重要なのだとよくよく証明してくれる。
序中盤の画面は本当にどれも素晴らしく美しい。
墓の暗闇、森の暗闇、川沿いの歩行、霧に投影される影!
編…
形式的達成の度合が高すぎるあまり内容との整合性がとれていない気がする。死んだお父さんをとりあえず空いてる穴に埋めちゃえ(しかもそれが誰にもバレない)という短絡さというか展開上の引き出しのなさが、そこ…
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