LISTEN リッスンの作品情報・感想・評価

「LISTEN リッスン」に投稿された感想・評価

ろう者と聴者にはどうしたって分かり合えないものがあって、でもお互いに手を伸ばし合ってやわらかいところを手探りするようなそんな映画だった。

ろう者と聴者の音楽はきっとまったく違うものだけど、両者にとっての音楽として共通するのは感情というものにカテゴライズされる前の身体的な快、不快なのかもしれない。

この映画は音がないので身体ぜんぶを視覚に集中させて見た。音楽のない作品にも関わらず、上映中ずっとじぶんのなかには音楽が響いていた。聴覚的な音楽はもちろん、風であり、会話であり、表情であるような、そんな音楽。わたしにとっての「音楽」という概念が拡張された映画になった。

余談だけど、帰りの電車で目の見えない方の白杖がドアに挟まれてしまうことがあった。こういうことがないと「普通」に合わせて作られた世界であることをついつい忘れてしまうなと思う。
3年気になってて、やっと観れた。ろう者の音楽、無音映画。上映後のトークイベントで「ダンスと何が違う?」という質問に藝大の先生が「分別する必要がない」と答えていて何もかもわかりそうなのに、自分の言葉で説明できなくてくやしい。
聞こえない人にも音楽があることはなんか掴んだ。それが音楽かどうかの論争に参加できるほどここに自分の意見はないのだけど。個人的に誰の中にも音楽はあるほうがうれしい、もうちょっと思考整理したい。
Sim

Simの感想・評価

3.6
ノンバーバルという枠組みを超え、ある種の第六感的なパワーをひしひしと感じた。言語と芸術を横断する手話の美しさにピナも気づいていた。というか、それらが同一であるということを知っていたのかもしれない
りさ

りさの感想・評価

3.4
無音のアートドキュメンタリー。
入り口で配られた耳栓をつけて鑑賞した。
観ている間、他の観客の物音はシャットアウトされる。でも完全に無音の状態になるわけではない。自分の心臓の鼓動、息を吸ったり吐いたりする音、時々唾を飲み込む音、そして、まばたきの音まで聞こえてくる。
自分の身体の音が目の前の映像と合わさって、「生きている」ということをずんと実感させられた。
自分の頭の中では、出演者たちの身体の動き、表現に音を当てて観てしまっていたけれど、このろう者たちは音を知らない本当の無音状態を生きているんだと思い出しては、ろう者の方の疑似体験は到底できていないのだろうなと思う。

感じたことをことばにするのは難しい。
でも、音のない世界にも「音楽」は存在するし、どんな人の心の中にも「音楽」と呼べるものは存在するのではないかな、と感じた。
この感覚を忘れたくなくて、もうすでにもう一回観て観たい気持ちになっている。
izumi

izumiの感想・評価

3.3
聾唖者の方たちが実際に音楽を視覚的に表すパフォーマンスをしているシーンの撮り方に工夫がないのが残念。。実際に目の前で見てたら迫力と勢いのあるパフォーマンスだろうけど、やはり画面を通して観るとそれが半減。画面を通してもそのままの迫力や勢いを伝えるのが映画の演出なのではと思う。
ぽ

ぽの感想・評価

-
耳栓を付けて鑑賞する完全無音アートドキュメンタリー。

上映後のトークショーで「耳で聴こえる音だけが音楽じゃない、心の揺れや指先の動きが音楽になる。」と監督が言っていた。

〝音の無い音楽〟を観て体験して、新しい感覚を貰った気がする…観れて良かった
サリー

サリーの感想・評価

3.5
ろう者の音楽を視覚的に表現したアートドキュメンタリー。
手話がわからないと 表情や表現から感じとる、これこそ芸術ではないかと思う。様々なジャンルが広がることは素晴らしいことだと思う。
優

優の感想・評価

3.8
観ようと思いつつ見逃していたので、観れて良かったです! 音楽、ダンス、詩とは? といったことを考えながら観ていた。音楽家というものがもう定義されていて、それを再領有というか線引きし直す映画であるという気がした。映像美。
人が増えたり減ったりしながら繰り返し同じ動作をくり返す「音楽」は、ジャズとかコンテンポラリーダンスに近い気がした。
kotoe

kotoeの感想・評価

4.0
初めて耳栓をして映画を見た。自分の音が聞こえてた。そして映画からも音楽が見えた。音や振動や空気感とかが指先や全身から繊細に、洗練されて伝わってくる。これは見た方がいい。表現者なら特に。
Yoshi

Yoshiの感想・評価

3.8
=====

この映画は無音で、言語は手話。
耳の聞こえない人たちが自分たちの音楽を奏でるアート・ドキュメンタリーだ。肉体を余すことなく駆使しながら視覚的に音楽空間を創り出していく。

=====

衝撃的な59分だった。
感じるままに観るべきなのか、
頭をフル回転させながら観るべきなのか、とにかくとにかく刺激的でやや退屈な映画だった。
>|