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センチメンタル・バリューの作品紹介

センチメンタル・バリューのあらすじ

オスロで俳優として活躍するノーラと、家庭を選び息⼦と穏やかに暮らす妹アグネス。そこへ幼い頃に家族を捨てて以来、⻑らく⾳信不通だった映画監督の⽗・グスタヴが現れる。⾃⾝15年ぶりの復帰作となる新作映画の主演を娘に依頼するためだった。 怒りと失望をいまだ抱えるノーラは、その申し出をきっぱりと拒絶する。ほどなくして、代役にはアメリカの⼈気若⼿スター、レイチェルが抜擢。さらに撮影場所がかつて家族で暮らしていた思い出の実家であることを知り、ノーラの⼼に再び抑えきれない感情が芽⽣えていく──。

センチメンタル・バリューの監督

ヨアキム・トリアー

原題
Affeksjonsverdi/Sentimental Value
製作年
2025年
製作国・地域
ノルウェードイツデンマークフランススウェーデン
上映時間
132分
ジャンル
ドラマコメディ
配給会社
ギャガ

『センチメンタル・バリュー』に投稿された感想・評価

背骨
4.2
Fan's voice 独占最速試写会にて鑑賞

ある日、疎遠だった映画監督の父がやってくる。娘に当て書きした脚本を携えて…

映画ファンにはたまらない映画を描く映画で、映画は二人の失われた時間と傷ついた心を埋められるのか… その描き方が実に素晴らしい。さりげなく、それでいて印象的に…

現実と希望が映画に溶け合っていくラストシークエンスは本当に見事
盆栽
4.5
全ては「家」から始まる物語


 ヨアキム・トリアー監督がまたしても傑作を生み出してしまった。「親密さへの願望と、その決定的な失敗」を、家族という最小単位の人間関係に凝縮した作品。トリアー監督が一貫して描いてきた"他者と理解し合いたいという切実な欲望"と、それが常にすれ違いに終わってしまう現実の対比が非常に現実的。本作では、その断絶が父と娘という修復不可能に見える関係の中で、静かでありながらも確実に浮かび上がる過程を描写した渾身作。

 物語は、疎遠だった映画監督の父と、二人の娘が再び交差するところから幕を開けます。しかしこの再会は、感情が一気に噴き出したり、分かり合えることを約束するものではない。むしろ、かつて語られなかった言葉や選ばれなかった行動の積み重ねが、今の関係を形づくってしまっているかのよう。トリアー作品では、過去は回想として閉じ込められるのではなく、「現在に影響を与え続けるもの」として描かれてきましたが、本作でもその姿勢は変わりません。

 創作と自己の問題もまた、過去作との明確な連続性を持っていま。『わたしは最悪。』では自己表現が不安定なアイデンティティと絡み合い、『テルマ』では抑圧された感情が異形の力として噴出させてきました。本作『センチメンタル・バリュー』における映画制作は、それらを経た先の形。創作は他者とつながるための言語でありながら、同時に責任や後悔から距離を取るための装置として機能している。父の行為は芸術として理解される一方で、家族にとっては説明のつかない"不在"としていつまでも残り続ける。娘達の立場から垣間見えるこの壁こそ、本作の真髄です。

 姉妹という存在も重要な本作。トリアー監督はこれまでも、人物を単独の主体としてではなく、関係性の中で揺れ動く存在として描いてきました。本作における姉妹は、同じ過去を共有しながら、まったく異なる感情の地図を持っている存在。その違いは、記憶がいかに主観的でありながら、それと同時に暴力的になり得てしまうかもしれない脅威性をも映し出しています。

 そして何より俳優陣の演技が素晴らしい。アカデミー賞でも主要キャストが全員ノミネートされるという怪物級の結果を残していますが、もはや当然の結果とも言えます。『わたしは最悪。』に引き続き主演を演じたレナーテ・レインスヴェは、どこか不完全ながらも姉としての責任感や父との繋がりを完全には断ち切らない強さを秘めている女性を力強く演じ切っています。とにかく表情による訴えかけ方が素晴らしく、セリフでは単調に思えても表情ひとつ変えるだけで彼女の置かれている立場が一目瞭然。とにかく強い演技です。父親役のステラン・スカルスガルドは個人的にキャリア史上最高の演技だと思えるクオリティ。憎い存在と愛すべき存在という天と地の差がある繋がりを自然体で演じており、父性の在り方を見つめ直させてくれます。

 『母の残像』や『テルマ』が個人の内面に潜む孤独を描いていたとすれば、本作は孤独が世代を越えて継承されていく過程に目を向けています。親から子へ、言葉にされなかった感情や未完の欲望が、意図せず引き渡される。その連鎖は断ち切られるわけではなく、ただ形を変えていつまでも生きていく。最終的に行き着く先は「親子の物語」です。

 本作が問いかけたのは、「和解」という物語そのものへの疑い。分かり合えなかったという事実は、時間が経っても消えることはない。それでも人は、他者との関係をもう一度結び直そうとする優しさを持つ生き物。その試みそのものにこそ、「センチメンタルな価値」があるのだと、本作は静かに示してくれます。

 ヨアキム・トリアー監督がこれまで描いてきたテーマを、戻ることのできない時間の中で組み直した一作。感情に意味を与えようとすることの危うさと、それでも意味を求めずにはいられない人間の性。間違いなく、いつまでも記憶に残り続ける素晴らしい映画でした。

 このたびは試写会にお招きいただき、ありがとうございました!

2026/01/29:初鑑賞(試写)
Omizu
4.0
【第78回カンヌ映画祭 グランプリ】
『わたしは最悪。』ヨアキム・トリアー監督の新作。カンヌ映画祭コンペに出品される前から評判になっていた作品で、順当にグランプリを受賞した。

傑作。これはオスカーもいくでしょ。レナーテ・レインスヴェも素晴らしいけどステラン・スカルスガルドが思いのほかすごくてびっくりした。

父と娘の関係を変わったアプローチで見事に捉えている。女優の娘と映画監督の父、それ自体はありふれた設定ではあるが、トリアー監督のアイロニーに満ちた視線によってそれぞれの苦悩や葛藤を実にうまく描いている。

釜山映画祭で観たのだが、本編後に一回、エンドロール後に一回の拍手が起きた。ゲストもないのにこれは初めてのことだった。

トリアー監督らしい上品で美しい感性が貫かれている。「演じること」を通して家族というものを語っていく手腕は実に見事だ。アプローチは少し違うが『ドライブ・マイ・カー』を彷彿とさせた。

とにかくレナーテとスカルスガルドの演技合戦がすさまじい。主演女優賞や助演男優賞、さらには作品賞などアカデミー賞での健闘も期待できるのではないだろうか。

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