輝ける青春の作品情報・感想・評価

「輝ける青春」に投稿された感想・評価

イタリア映画祭2021のオンライン上映で視聴。
とにかく、この映画だけは観たかったのだ。

僕もまた、いつの日か《「すべてが美しい」》と言うだろうか?
マッテオは、なぜああいう選択をしたのだろうか?
最近は、2時間を超える映画にはなかなか手が出なかった僕が、6時間という長さをまったく感じなかったのは驚きだ!

1960年代から現代までのイタリアの歴史と、その中で生きる恋人たち。
もちろん、大好物の設定ではある。
だが、6時間とは!

イワン・プイリエフの『カラマーゾフの兄弟』が3時間 52分。
テオ・アンゲロプロス『旅芸人の記録』が3時間 50分。
ベルトルッチ『1900年』でさえ5時間16分だ。

これだけの長さを、しかも自宅のソファーでパソコン画面という環境で少しも飽きさせることがないというのは、それだけで一つの達成だと思う。


ジャズミン・トリンカの憂いを湛えた瞳が、僕をサリヴァンの『精神病理学私記』へと向かわせるだろう。
Hideko

Hidekoの感想・評価

4.0
原題: La meglio gioventù
英題: The Best of Youth

イタリア映画祭2021出品作品。

6時間という超長尺に観るまでにかなり迷いましたが、今観なければ一生観ないような気がして遂に鑑賞を決意。休憩を挟んでほぼ一気観しましたが物語に引き込まれたので疲れは感じませんでした。

イタリアのある一家の37年間の物語。

日本とはまた違った家族の絆の深さ、激動の社会、別れ、出会い、喜び、悲しみ、切なさ、もどかしさ…。鑑賞後はあの一家が実在しないのかとふと我に返り、一度きりの人生、謳歌しないでどうする?という気持ちになります。

イタリアの史実に明るくなかったのが、唯一残念な点。フィレンツェの洪水、トリノの学生運動はなんとなく分かるとしても重要な「赤い旅団」(あかいりょだん)は後で調べてなるほどと納得した次第です。これについては鑑賞前に軽くさらっておくことをオススメします。

本作に興味はあるが、集中力的に無理かな?と迷っておられる方がおられたら、それは大丈夫。体調だけ整えて鑑賞してみて下さい。きっと後悔しないと思います。
土偶

土偶の感想・評価

4.5
第一部 2021-7-8

朝日のあたる家からピアソラまで。

全部はまだ見てないから感想としてよりも、ディテールのひとつひとつに魅入られる。
60年代終わりには旅券が必要だったこと、まだ離婚が認められなかったこと、フィレンツェ洪水時にはボランティアという立場の若者が集結してたこと、学生運動が盛んな時代だったこと…。

第二部 2021-7-9

クィーンからピアソラまで。

いろいろ感じた作品だが、いろんな規範を破壊しようとしてたテロリストの子が修復師を目指していたのかと。
北の生まれのアドリアーナの終焉の地の景色を目にすると、旅あって人生。


マッテオ役の俳優さん、ジャン=クロード・ヴァン・ダムの若い頃みたい。
eigajikou

eigajikouの感想・評価

4.7
公開当時見たかったけどその頃田舎住みで映画館で見られずそのままに…今回イタリア映画祭のオンライン上映でやっと見ることができた。
オンラインでも長尺でもこれだけ引き込まれたのは珍しい。
スクリーンで見たかったなあ。
死ぬまでに観たい映画1001本より500本目

6/2前編鑑賞
6時間ある映画の前半です。イタリアの大河ドラマ。
前半は主人公たちが学生の頃~結婚など。
海外を渡り歩くシーンは印象に残る。青春だけじゃなく、少しブラックな描写もあるので、後半にかけて暗くなりそうで少々不安( ̄▽ ̄;)
作品は観ててもそんなに飽きない。

6/7後編鑑賞
長かった( ̄▽ ̄;)
ストーリーのスピード感はだいぶ落ち着いた。年取ったからか?
巡り巡ってけっきょく恋愛ドラマありきの近場でのゴールイン。
こんなに人生かけて人間関係を紡いでいくことって大変ですよね。疎遠になりますもんね。
それぞれの恋愛模様からこのラストに続くと感動的なのか?それともイタリアの歴史の流れからこのラストに向かうのが感動的なのか?
どっちか分からなかった💦
kaz

kazの感想・評価

4.6
6時間越えの長尺映画は見応え十二分の傑作であった。😳

キラキラした青春とは対極にあるような虚無感漂う青春…ていうかイタリアのとある一家の40年に及ぶ歴史、もはや人生か。(第1部ラストの結婚式のくだりだけ唯一声に出して笑った😅)

惜しむらくはイタリアの社会的背景や歴史的事件について知っていればよりこの映画を理解できたのにな〜って事かな。

兎にも角にも人生のヒントのようなものが散りばめられていて素晴らしかった。いつかまた観たい永久保存版確定。
な

なの感想・評価

3.9
男女の恋愛規範がすごい。みんな近場でくっつきすぎ。前半の勢いが後半にかけて失速しちゃった感じはある。

ジョルジアがマッテオの死に涙するところはよかった。ジャンヌ・ダルクの、そしてそれを観るアンナ・カリーナの涙を彷彿とさせた。
ジョルジアとマッテオの二人だけはなぜかこの映画の中で特別な存在感があって、二人の精神世界のようなもの(マッテオのセクシャリティも曖昧だったような気がする)があった。それがマッテオの死によって映し出されなくなってしまってから、映画の勢いというか、オーラみたいなものが急激に薄くなってしまった。
Yama

Yamaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これまで観た映画の中で一番長い
とにかく長いのでどういう映画か説明するのが難しい
弟が自死を選んだシーンが印象に残ってる
海岸

海岸の感想・評価

2.9
60年代〜90年代にかけてのイタリアを舞台にした6時間に及ぶ大河ドラマ。ニコラとその兄マテッロが精神病を患う美しい少女ジョルジャを病院での虐待から助けようとするところから物語が始まる。
兄は大学を辞め警官になり、妻は左派活動家、自分は精神病患者の人権のため奮闘さていく…陽気でおちゃらけたイタリア人のノリの反面、人間が人生から得るとものと失うものがイタリアの激動の現代史と重なる。
イタリアはローマ、トリノ、パレルモ…とかなり舞台が動くので旅をしているかのような楽しさがある。ワールドカップに食い入るおじさんたちとか、皮肉好きなローマ人、等イタリア人の習性が、外国人がつくったのか?っていうくらいふんだんに取り入れられているから、イタリアを知りたい人にはもってこいの作品。
人物設定はニコラの妻であるジュリアの孤独は描き切っていない感はあれど、本当によくできている。主人公一家は実業家と教師のブルジョワ家庭で子供はみんなインテリという設定なのだけど、それぞれが抱え悩むものがある。人を悪気なく追い詰めてしまう、繊細、偽善、贖罪意識などがシーンによって丹念にあぶり出されドラマが走り出していく。
腐敗と市民、革命と音楽、写真と真実
「若者よ、この国を出なさい。ここは恐竜と崩壊しゆく国だ。イタリアは美しいが役に立たない」
NICE

NICEの感想・評価

4.2
一度しか観てないが、ずっと心に残り続けている映画。

イタリアの近代史に沿って人間の人生を描く、ある意味イタリア版『フォレスト・ガンプ』ともいえる?🇮🇹
ただ今作はリアリティ重視であり、非常にドライで地味なタッチ。

過剰に泣かせる演出を省き、幸せな場面でも常にどこか虚無感が纏わりつく。
その点では映画的な明確さが無く、割とモヤモヤするが「それこそが人生!」という感じがしてしんみり。

弟に感情移入してしまった自分は、途中からもう虚無感ハンパなかった。😰

またテンポの良さも素晴らしく、6時間もあるのに全く飽きさせないから凄い。