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僕は19歳だった
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『僕は19歳だった』に投稿された感想・評価

菩薩
3.0
確かに『ママ〜』と対になる作品でこちらも境界は異常なまでにぼかされている。戦争を始める事の困難より終結させる事の困難に自覚的であり、それがどうしてなのかにも自覚的、反戦映画と言うより嫌戦映画と呼びたいタイトルを回収するラストに漂う虚しさ。19歳が見るにはあまりにも苛烈な現実。
コンラート・ヴォルフ特集にて鑑賞。
東ドイツ映画は人生三本目で、鉄のカーテンがあったころから日本でもある程度は紹介されたことがあるヴォルフ監督の作品だが、当然自分は初鑑賞。

ナチスの政権掌握と同時にソ連に亡命し、赤軍の下級将校として19歳でドイツに戻ったグレゴールを主人公とした、ほぼ同様の略歴を持つヴォルフ監督自身をモデルとしている、反戦色の強い映像ポートレート。

東ドイツ映画を多くみているわけではないけど、観てみたら「ドイツ映画として観る分には」、いつも登場人物のキャラクター像に若干の卑屈さが垣間見れ、「実質ソ連映画だな」と思うことも多かった。
(ソ連兵を好意的に描いているのは、西側のフィルターを通していないのなら当然だろうが)。

時系列が1945年の4月下旬から5月上旬なので、赤軍の主な任務はドイツ兵に対する投降の呼びかけ。
映像ポートレート的な話運びも相まって、そこは淡々と描かれる。

主人公のグレゴールは民族的には当然ケルン生まれのドイツ人だが、自認は間違いなくモスクワ生まれのソ連人。
ドイツ語が堪能なことから通訳なども上官からたびたび依頼されている。

そこだったり、ドイツの戦中の戦争犯罪を追及するセリフが多くみられる点などにプロパガンダのにおいも微かに感じはするが、グレゴールを始め赤軍の面々のほとんどは、これ以上の戦闘を無駄な殺生でしかないと正しく理解している描写も多く(ここはグレゴールの一人称だから、と言うところもあるだろうが)、反戦映画としてはよく出来ている。

東ドイツ映画は基本的に越県しないと観れない程度には敷居が高いから、ヴォルフ作品これ以外も観てみたかったけど、また機会はあるかな。
ドイツ生まれ、ソビエト育ちのコンラート・ヴォルフ監督が、19歳の時にソビエト軍兵士としてドイツ国内を進軍した際の経験をべースに撮った半自伝的作品。

主人公グレゴール・ヘッカーの主な仕事は通訳や拡声器による伝達。彼にとって故国は異質なものになっていた。進軍の道程で彼は多様な現実と視点を持つ人々と出会っていく…

戦闘の趨勢が決した地に入り、残存しているドイツ軍兵士に投降を呼びかけるという役割上、撃ち合ったりする場面は非常に少ない。全体として淡々とし過ぎてバランスの悪い感じなのは否めない(「プライベート・ライアン」から戦闘シーン9割削除したようなものを想像していだきたい)。

とはいえ序盤の、家族が生死不明となり行く宛も無くグレゴールを頼ろうとするドイツ人少女に向かって、スターリングラードで地獄を見た女性兵士が恨みつらみの言葉を叩きつけ、間に入ったグレゴールが狼狽えるというシチュエーションのギスギス感、中盤の古城?に立て籠ったドイツ軍の部隊に投降を促すべく赴く場面の緊張感、終盤の銃撃戦とそのあと激昂するグレゴールの姿などインパクトの強いところもあり、戦争がいかに人間を壊してしまうかというのはしっかり伝わる構成になっている(東独の映画なんでヨシフとかの事を悪く描けないという縛りはあるが)。

あと、皆んなでペリメニを大量に作ってる場面が凄く楽しそう。

『僕は19歳だった』に似ている作品

1941 モスクワ攻防戦80年目の真実

上映日:

2021年11月19日

製作国・地域:

上映時間:

142分
3.5

あらすじ

1941年10月。ロシアに侵攻したドイツの大軍は、モスクワを目指し進撃を続けていた。首都が陥落すれば、ソ連の敗北とナチスの勝利が決定的になる。モスクワを死守するため、兵力不足のソ連軍は訓練…

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