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リス
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『リス』に投稿された感想・評価

フィンランド映画祭2026 2本目

こちらは全く期待していなかったのだが(失礼)予想を上回る良作。アカデミー国際長編映画賞部門のフィンランド代表に選ばれたというのも納得。
近未来の話で、最初はディストピアものなのかな?と思っていたのだが、終わりには希望が見える形だったのが何より良かった。

あと2回上映があるので、渋谷ユーロスペース行ける方は是非見て欲しい作品。

パンダみたいなロボット犬が出てくるのだが、これがワンワン鳴いてて、あれ?ワンワン鳴いてる…と思ったら日本製とのこと。なるほど(笑)

これ、一般公開してOKなレベルだと思うのよね。どこか配給会社さん、買ってくれー!!
フィンランド映画祭にて。

アカデミー賞国際長編フィンランド代表。
有機、生命の大切さを描いたSFディストピアコメディ。
近未来、動物が絶滅した世界、動物ロボットのエンジニアのパシが最後の1匹の動物(リス)を見つけてこっそり面倒を見ることになる…

緑豊かな自然の森のシーンのあと、その対極のような無機質で味気ないツルツルピカピカの真っ白な部屋で暮らすパシの生活に切り替わる。良く言えばスタイリッシュかもしれないが、やっぱり味気ない。無味無臭無菌という感じ。
まるで人間がシステムの一部に組み込まれているよう。
自然と人工、現実・有機と仮想・無機、自由と管理の対比を視覚でダイレクトに感じる。
犬ロボット(なんと日本製)は「ワン」と声をあげる(絶妙にヘンな棒読みワン!だった)。
そんな時にリスを見つけたらパシの生活はどうなるか。

すごくわかりやすい。機械ではなく生身の生き物と接してイキイキしていく様。
マシンやデバイスやAIと向き合ってばかりではなく、命あるもの同士の接触、つながり、交流が必要、それが幸せを生むってことだろう。

それだけだはなく、人間の都合で動物を扱った代償も描かれ、双方が幸せに生きるためにはお互いを尊重する、あるべき姿が一番良いってことまで描かれていて、シンプルながら普遍的で意外と深い話だった。

主人公のパシがちょっと気の弱そうな大人しいキャラで英語圏でリメイクするならハリー・メリングだろうなと想像した。