わたしを深く埋めての作品情報・感想・評価

「わたしを深く埋めて」に投稿された感想・評価

BURY ME DEEP

原作はハロルド・Q・マスル
監督は井上梅次。銀座率高い。

出張帰りの弁護士田宮二郎が自宅に帰ると、謎の女がブランデー片手に泥酔ゴロゴロ。驚く田宮。きっと友人(川崎敬三)のイタズラに違いない…と警戒しながらもまんざらでない田宮。でも女が寝込んじゃったからとりあえずタクシーに放り込んでサヨナラする田宮。翌朝、警察がやってきて謎の女が死んだことを伝えられる田宮。どうやら毒をもられたらしいということで署に連れて行かれる田宮。田宮田宮のオンパレードでここまで10分!!

田宮の友人川崎敬三の奥さんにこれまた謎の女若尾文子。そこにキャピキャピ(死語)した江波杏子が加わって、さらに遺産相続や二重結婚がからんでミステリーに拍車をかける。音楽も軽快なところが、なるほど米国の古典的なミステリー、ハードボイルド小説みたい。でもちょっとテンポよすぎてうかうかしてると置いていかれる(というか置いてかれた。いつも端役の人が意外と重要な役なもんで)。

原作は知らんが、とりあえず大きなどんでん返しもなく、タイトル通りの結末。

あっという間に死ぬ謎の女に浜田ゆう子。川島雄三『しとやかな獣』の姉ちゃん。

容疑者のひとりに『網走番外地』の安部徹。顔は怖いが根っからの悪ではなさそうなヤクザ者をうまく演じるよね

捜査の途中、バーでの密談をカウンターの下で盗み聞きする田宮の顔にスポットライト当たってるのがツボ。100人が見て99人は笑うと思う。あと、田宮の部屋の脇の甘さ。浜田ゆう子が勝手に入ってきて酒を飲むところから本作は始まるが、他にも雑誌記者が入ってきて写真をとろうとするわ、チンピラが入ってきて田宮を脅迫するわ、警察が入ってきて田宮を連行するわ、江波杏子が入ってきて田宮を誘惑するわ、元依頼人が拳銃片手に入ってきて田宮に恨み節を浴びせるわ、挙げ句、留守中にヒットマンがやってきて川崎敬三を撃ち殺すわ…いい加減鍵変えろ!
銀座シネパトスにて田宮二郎と佐田啓二という昭和の二大夭折スター映画を堪能。つっこみどころ満載のメロサスペンス。けっこうしょうもない話だけど、妖艶な若尾文子とキュートな江波杏子を満喫。
Takumi

Takumiの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1963年。井上梅次監督作。

出張から帰ってきたら知らない女がいる!しかもめっちゃ酔っ払ってる!怖いから速攻タクシー呼んで追い出した!おかしな事もあるもんだと思った矢先、チンピラが怒鳴り込んでくる!

「女隠してんだろぉぉぉ!」
「・・・追い出しました。」
「また手出したらただじゃすまねえぞぉぉ!ごるぁ!」
「・・・」

やれやれなんて夜だと、眠りについた途端叩き起こされる!次は刑事だ!さっき追い出した女がタクシーの中で死んだらしい!

ははーん。出張の間部屋使っていいよと合鍵渡した友人の芥川だなあ。あいつが怪しい。

刑事さん!芥川に会いに行こう!そうしよう!

すったもんだすぎるすったもんだを経て会いに行った芥川、の奥さんが文子様!笑 やっと出てきてくれました 笑

この後の展開は割と真面目なトリックサスペンス、、、と思いきや突如訪れるコメディシーンに驚け!

っていうか文子様全然出てこないぢゃないかあ!減点5億点。
これは好みじゃないな、トーンがコロコロ変わって忙しい、込み入りが過ぎてミスリードにミスリード重ねて…ってこのテンポじゃカタルシス無し…

田宮二郎主役作観たのこれが初めてだと思うがやっぱり田宮氏は好きにならなそう、
川崎敬三のキャラは新鮮で良かった

缶のピースをみんなして吸いまくる映画
2018年4月15日、神保町シアターにて鑑賞。
今回、神保町シアターで特集されているのは「大映男優特集」であるが、大映女優目線で見てもレア作品が混ざっている。この映画もその一本であり、小生にとって、若尾文子出演作品の未見映画なので期待していた。

この映画、ミステリー・タッチでテンポ良く進むドラマであるが、登場人物の名前を覚えていないと途中で若干混乱する。
それでも、しっかり観ていれば分かる。

物語は、弁護士の中部(田宮二郎)が九州旅行を予定繰り上げて東京に帰ってくるところから始まる。すると、彼の部屋に見知らぬ下着女性が彼を待っていた。そして、彼は、このいたずらは幼馴染の芥川(川崎敬三)の仕業だと思い込んだ。芥川は妻=千津(若尾文子)と離婚しそうなのだ。
中部が下着女性に服を着せてタクシーに乗せて追い出すと、警官がやって来て「あんたがタクシーに乗せた女が死んだ」と言われて驚く中部。
そして次々と中部の周辺で奇妙な出来事が起こるのだが、中部は千津とイイ仲になっていく。
そして、中部の身代わりに芥川も射殺されたりしていくのだが、実は………。

なかなか面白い映画だったが、細部確認のために、また上映されたら観たい。
(この映画、未ソフト化作品なので…)

若尾文子も、和服も洋服も似合う綺麗なカラー映画であった。