シャブ極道の作品情報・感想・評価

『シャブ極道』に投稿された感想・評価

Omizu

Omizuの感想・評価

2.0
【1996年キネマ旬報日本映画ベストテン 第10位】
役所広司主演の任侠映画。ちなみにこの年1位は同じく役所広司主演『Shall We ダンス?』である。

うーん、昭和から平成、阪神淡路大震災までの一代記ではあり見応えはある。

ただどうも音楽の使い方や空間の使い方、アクションが安くてB級任侠映画観てる感覚は最後まで拭えなかった。

なんかレンタルスペースみたいなの借りて安く撮ってますみたいなシーンばっかりで画面に濃厚さがない。

役所広司と早乙女愛は頑張っていたと思うが、それをもってしても救えなかったという印象。

『仁義なき戦い』とかを観てしまうともうこのクオリティには耐えられなくなる。
oVERSON

oVERSONの感想・評価

5.0
『グッドフェローズ』以上にスケールの大きい立身出世を濃密に描いている。渡辺正行のキャラクターがいるといないとでは、作品の深みが全然違っただろう。
2022-313
異常にシャブが好きな役所広司の話。
日本版スカーフェイスって感じでした
脳内でシャブ生成できる人類を目指す役所広司の成り上がりヤクザ映画。再生してすぐ、スイカに塩かけて食ってんのかと思ったらシャブだった…
記録は大事だなと思い返し再開。

とんでもない映画だった。ヤクザ映画にして青春映画。ラブストーリー、さらにはドキュメント的な要素まで。昭和から平成の変遷を全力疾走で駆け抜ける164分。

社会が変わり、立場も変わることで友との距離に変化が生じ、取り返しのつかない自体を生んでしまう。このあたりはポール・ヴァーホーヴェンの『女王陛下の戦士』を想起した。序盤のある種の幸福な日常を思い起こすと切なすぎる。

おそらくは裏テーマとしてエディプスコンプレックスがあるのだと思われる。主人公の真壁は親がおらず、組長や妻の育ての親に牙を向ける。徹底して父殺しの映画なのだ。

とにかく役所広司の狂気と無垢さをないまぜにした演技が圧巻だった。シャブで日本中を幸せにできると信じているし、メタンフェタミンを体内で生成できると信じている。馬鹿だな〜と思いつつ、決して笑うことはできない。だって、彼にとってはそれが真実なのだから。

そしてそして、平成の日本におけるとある大事件を劇中に挟んでいるところに拍手。社会や価値観の変容の重大な契機になっているという意味として、さらには映像として残すということで、後世に語り継ぐべき作品としての強度を獲得している。語りにくいけど。笑
one

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4.9
メモ
かっけー!センス良すぎる。ストレートすぎる。薬以外全部毒。品さえある。
しゃぶしゃぶやんけ思ったらしゃぶしゃぶしゃぶやったわあ。自分の葬式でこんだけトチ狂って悲しんでくれたら痛快に成仏できそう。人骨せんべい流血スマイル。
昭和と平成のグラデーションが感じられて前半と後半で違う映画観てるみたいだった。鈴子も真壁もかっこよすぎる。あと博多の極道もかなりかっこよかった。あいつのいないしのぎは寂しいなあ。というか寂しいって言って子分探し回るところから映画始まってたよな。大事な友を失って己の道ってまだ思えるんかなあ。クリーンってただ素面なだけじゃなれないんだなあ。
えし

えしの感想・評価

3.8
しゃぶしゃぶしゃぶ。

昭和40年代の大阪。
女好きで何より覚醒剤を愛する主人公が、賭場で見かけたマブい女に一目惚れ。
しかし、連れの男は日本一の規模を誇る暴力団の幹部だとわかる。
そんなことはどうでもいいから女がほしい主人公は、その男を襲撃し、女を掻っ攫う。

昭和から平成にかけて、一人のシャブ漬けのヤクザの人生を追う一大ドラマ。
役所広司のシャブ漬け怪演が最高にイカシていて、冒頭から飛ばしに飛ばしていて素晴らしい。
shall weダンスと同年にこんなの撮っていたとは知らなかった。
この度友人がDVDを貸してくれたのですが、レンタルも配信もおそらくしているところは少ないと思いますが、観る価値のある映画だと思います。
ちょっと時間が長いけれど、そうとは感じさせないくらい楽しかったです。
たま

たまの感想・評価

5.0
タイトル通り、シャブ極道だった。素晴らしかった。
シャブで人をハッピーにしたい役所広司のはなし。
デニロ

デニロの感想・評価

4.0
1996年製作公開。原作山之内幸夫。脚本成島出。監督細野辰興。

シャブと極道のハイパーハイブリッドな題名の映画作品が国立映画アーカイブで上映される。フィルムセンター時代に上映用ポジとして焼き増して所有しているようだ。うーむ、芸術と違法薬物と反社会的勢力と日本国の融合。

賭場にキャップを被った女子が現れる。眼の強い端正な面立ち。1974年『愛と誠』の早乙女愛の22年後の姿だ。

シャブをビタミン剤代わりに使う極道役所広司が主演なのだが、その漫画チックな行動を中心に据えてはいるものの、早乙女愛の登場によってわたしの目もこころも彼女にくぎ付けになります。もはや役所広司を巡るドタバタは目に入りません。尤も、作劇はどこかで見聞きした事件を被らせつつ、薬に侵されたが如くにぴょんぴょん跳ね回るばかりです。

キャップを被った女子が早乙女愛だと気づくのにしばらく時間がかかった。似ているなでも違うかいや、とそんなことを繰り返しつつ、もはや早乙女愛としてではなく鈴子その人の立ち居振る舞いに心情移入してしまっているわたしがいる。『愛と誠』から『女猫』を経つつ『南京1937』、そして本作に至る彼女の点の如きフィルモグラフィ。彼女の特異な出演歴の意味を知ることはもはやできないが、わたしにとって毒にも薬にもなる女優であったことを記しておきたい。

国立映画アーカイブ1990年代日本映画――躍動する個の時代にて
ShinMakita

ShinMakitaの感想・評価

2.1
☆mixi過去レビュー転載計画(ノンジャンル編)
…ここ10年で購入したDVD.Blu-rayのレビューです。






〈story〉
昭和48年、大阪。
弱小組織・巌竜組のチンピラ・真壁五味は、ある夜、賭場に現れた色白美人に一目惚れしてしまう。彼女の名は鈴子。巨大暴力団・松田組の幹部・神崎の愛人だったが、真壁は強引に鈴子を攫い、夫婦になってしまう。

昭和60年。巌竜組組長が博打にハマり、20億の借金をこしらえてしまった。若頭は金策奔走中にトンズラしてしまい、組は解散の危機に瀕してしまう。真壁は組長を引退させて新組長となり、組の立て直しを決意。そして鈴子や舎弟・下村に説得され、神崎の力を借りるため松田組に頭を下げることになる。だが、松田組の庇護を受けるためには条件があった。巌竜組は博打をシノギとし、絶対にシャブには手を出すなというのだ。重度の覚せい剤中毒で、シャブは世界を幸せにするという信念を持つ真壁は、神崎の指示をガン無視し、シャブの売買で荒稼ぎを開始、巌竜組をどんどん巨大化させていくのだが…


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シャブ入りローション、シャブタバコ…アイデア商品でシャブを売りまくる真壁と、真壁以上に極道の非道さを見せる恐妻・鈴子。2人の可笑しな夫婦関係が見どころの「シャブ極道」。言ってしまえば、日本版スカーフェイスみたいな話ですな。鈴子役の早乙女愛がなかなかの迫力。舎弟役の渡辺正行と菅田俊もいい味出してました。
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