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バグダッド・カフェ

バグダッド・カフェの作品紹介

バグダッド・カフェのあらすじ

日本のミニシアターブームを牽引した一作。アメリカのモハーベ砂漠にあるさびれたモーテル「バグダッド・カフェ」を訪れたドイツ人の旅行者・ヤスミン。変人ばかり集まるモーテルは彼女に癒やされ、変わっていく。

バグダッド・カフェの監督

バグダッド・カフェの出演者

原題
Out of Rosenheim/Bagdad Cafe
製作年
1987年
製作国
西ドイツドイツ
上映時間
91分
ジャンル
ドラマコメディ
配給会社
KUZUIエンタープライズ

『バグダッド・カフェ』に投稿された感想・評価

Kota

Kotaの感想・評価

4.2
“愛さえあれば、今日も生きていける。”

[2018年200本目]まさかこんなに温かい話だと思っていなかった。ラスベガス郊外のハイウェイ沿いにあるバグダッドカフェ。ガソリンスタンドとモーテルを併設して切り盛りする女主人ブレンダは壊れたコーヒーマシンや手に負えない子供の世話に怒鳴り散らす毎日。モーテルにほぼ住み込んでいるお客はタトゥー掘りの女性や、落ちぶれた画家、バックパッカーの青年、そして新たに訪れたドイツ人の貴婦人ジャスミン。そんな“外れ者”達の奇妙な調和によって砂漠の真ん中に笑顔が生まれていく。

冒頭の夫婦喧嘩のカメラの切り替えと、ダッチアングルショットの多用が独特すぎてついていけるか心配になったけど、気づいたら心はバクダッドカフェの中にいた。クソ暑い日差しの中、まずいコーヒーと下手なピアノ演奏しか出してくれないカフェなのに、なぜか行きたいと思ってしまう。この絶妙な心地よさはなんだろう。照明です感丸出しの光の加減が最高。ラストシーンが大好きだし、好きと言える人と語り合いたい。しばらくは「calling you」が頭から離れないね。
NAOKI

NAOKIの感想・評価

3.8
男と女の間に友情は成立するのか?

そんなん無理…がおれの持論…

友情を感じるくらい相手に好意を持った場合…それが自分の性的対象者(おれの場合は女性)だったら絶対に恋愛感情が芽生えてしまう…と思う。

じゃあ…ジンコのことは好きか?
そう言われると好きだけど…これは友情だ…彼女は【映画友達】で恋愛感情はないよ…そう答えるだろう。
矛盾してる…

ジンコ…本名は仁子(きみこ)…でもこの字を見た瞬間…おれは「ジンコ」と命名した…
もうずいぶん長い付き合いになるが…
とにかく最初から映画の話しかしないような友達で、今さら色っぽい話を持ち出すのもなんか変な関係になってしまった…

確か…彼氏もいるのだが、忘れた頃にどちらからともなくラインして飯を食う…毎回…映画の情報交換で盛り上がるがこれまで何の進展もなかった…

「私…引っ越すの…」
久しぶりに会った居酒屋で田楽を食べながら突然ジンコが言った…

「え?どこに」
「東北…」
「さては…男についていくんだな…」
「ま…そんなとこかな」

「寂しくなるな…」
「うん、だけど今はSNSとかあるし…」

「最近…おれ…映画友達がどんどんいなくなってるんだ…お前もいなくなるんだな…おれの将来の夢…聞いてくれる?」

ジンコはゲラゲラ笑いながら…
「あのさ…もういつ死ぬか?ってくらい歳食ってるくせに…将来なんになろうかな?とか言ってんのアンタぐらいだよ」

「うるせぇ…おれは将来…映画カフェみたいな店をやりたいんだ…映画のポスターいっぱい飾って…客がみんな映画の話で盛り上がるの…おれがそこのマスターなら映画友達に不自由しないだろ?」

「いいねぇ!もしそれほんとにやるときは連絡して…一口乗るよ…映画にちなんだ飲み物とか食事出すんだ?」

「そう!絶対出したいのが『ムーンライト』のシェフズ・スペシャルとか『アベンジャーズ』のケバブとか…」

「パルプフィクションでユマ・サーマンが飲んだミルクセーキも!」

「いいねぇ…有線で映画音楽流して…内装はもう決めてあるんだ」
「どんなの?」
「バグダッド・カフェだよ」
「閉店の合図にコーリングユー流すんだ…」
「いいだろ?」


「バグダッド・カフェ」
1987年、西ドイツ映画…当時オシャレな人たちの間で大ブームになって、オシャレじゃないおれたちも映画館に駆けつけました!
「プレデター」よりかこっちのほうが女の子を誘いやすかった!

ま、内容はともかく色彩が鮮烈だった…
この映画の舞台になる荒野のモーテル…そこに出てくるカフェ…
とにかく可愛い色合いでもし自分の映画カフェを作れるならこの内装を真似したいとおれはずっと思っていた…


ジンコが町を出る日…
おれは駅に向かった…
ラインのやりとりでジンコの乗る列車のホームに上がった…

「来てくれたんだ」
「ひま…でね」

「映画カフェ…絶対作ってね」
「どうかな…金ないし…生きてるうちに作れればいいけど」
「死んだらあと継いで私が作ってあげるよ…バグダッド・カフェ」

あっという間に出発の時間になりジンコは列車に乗った…

「元気でな…彼氏ともうまくやれよ」
「ふぇ…」
ジンコの口がへの字になり…泣き出しそうな顔になった…

「ば…バカ…泣くなよ…お前はステーションのいしだあゆみかよ!」
ぶしゅぅ…ドアが閉まる…
ガラス越しにジンコは泣き顔と笑顔をまぜこぜにしながら敬礼をした。

まじで健さんの「駅・station」のいしだあゆみだ…

おれは苦笑しながら片手を上げた…

ジンコを乗せた列車は北に向かってホームからゆっくりと滑り出して行った…
「バグダッドカフェ」
1989/3/4 公開 西ドイツ作品 2016-324
TSUTAYA CINEMA Handbook 2016
1980年代ランキング37位 再鑑賞

レビュー点数はディレクターズカット版に記載

当時のミニシアターブームを代表する一作ですね。この作品は好き嫌いがハッキリ分かれているようで特に「物語に中身がない」という部分がクローズアップされてますが、私はそれでもこの作品が大好きです。簡単に言うとある女性が突然やってきて、みんなが少しだけ幸せになるというストーリーですが、その魅力的な登場人物と独特な色彩の映像の美しさそして、ジェヴェッタ・スティールが歌うテーマ曲「コーリング・ユー」が嫌が応にも雰囲気を盛り上げています。観終わったあとに音楽を聴いとともに心に残るそんな作品だと思います。

うら寂れた砂漠のモーテル“バグダッド・カフェ”にやって来た一人の女性と、彼女をめぐる人々との交流を細やかに描いてゆく。製作・脚本はパーシー&エレオノーレ・アドロン、監督は「シュガー・ベイビー」のパーシー・アドロン、撮影はベルント・ハインル、音楽はボブ・テルソンが担当。出演は「シュガー・ベイビー」のマリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー、ジャック・パランスほか。なおディレクターズ・カット版で鑑賞。アドロン自らがオリジナル版を再編集し、色・構図を修正して完成させた。

『バグダッド・カフェ』に似ている作品

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>

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2009年12月05日

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