路地へ 中上健次の残したフィルムに投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『路地へ 中上健次の残したフィルム』に投稿された感想・評価

4.3
紀州の人々の生活感が伝わってきて、泣いてしまう。海が長く映ると死を意識する。

車に乗り、運転し、降り、時には中上健次の小説を朗読する。淡々としているが、非常に濃密。
Inu
5.0

『路地へ 中上健次の残したフィルム』青山真治
新宮へ向かう車。大友良英の研ぎ澄まされた音が鳴る。
中上健次が撮ったという路地の映像。失われた街並みが幻のように映る。

音楽。被差別部落。ぼくの関心が…

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106cc
4.9
☑好きな監督の作品なので見た
☑中上健次が大好きなので見た
kn0207
4.2
トンネルを抜ける瞬間の白い画面が印象的。中上健次はカメラも撮れたのだなと思った。紀州の奇跡のような映像と坂本龍一の音楽で泣きそうになった。
m
5.0

かつて在った路地を巡った、朗読+ロードームービー。ストローブ=ユイレの影響が強い。ある土地の捉え方は中上健次の遺したフィルムによって、確かに在った路地の輪郭が朧げに見えてくる。感動的なドキュメンタリ…

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A Flower Is Not a Flower
朗読と坂本龍一の劇伴で泣く奇跡的だろあれは
しう
4.3

このレビューはネタバレを含みます

移動することによる位相の変化と言葉、映像による、失われた小さな世界の反魂行為。
それはあらゆる失われる町、そこにあった物語、そこにしかあり得なかった交流、人の関わり、思い出、をわたし達にいっとき手繰…

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ニシ
4.1

田舎の小学校から海、また地方都市の街並みから山へとカメラを振っていくという極めて単純で且つ大胆な旅への誘惑、もしくは批評的な何かに惚れた。真似て自分もこの夏、島崎藤村の小説持って岐阜の中山道行こうか…

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墓参りをする井土紀州の砂利を踏む音が心地よかった。那智黒の七里御浜か、三輪崎あたりの海だろうか、映画的に切り抜かれた海を背景に『地の果て 至上の時』を朗読するところで涙がにじんだ。
中上健次の評伝を…

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槙
4.5
青山真治の狂おしいほどの中上健次愛を感じされるし、作中使用されている中上健次の撮った路地の映像は資料としての価値もめちゃ高いと思う。

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