静止したカメラの画角内を列車が通り過ぎていくミニマムな全43カット。カットの持続は編集の生理的なリズムからは自由に、その車両の長さに規定される。始点と終点への意識を薄れさせる緩慢さ(貨物列車の異様な…
>>続きを読む110分が短く感じるくらい永遠に見ていられる。ベニングの作品はどれもショットの長さに厳格だが、『RR』は列車がフレームに入ってから出ていくまでを切り取っているので、おおらかに時間が流れている感じがあ…
>>続きを読むこれは単純に面白いしたぶん誰が観ても面白いって言う。貨物列車がフレーム内を駆け抜けるだけだがその長さには当然ばらつきがあり、くっそ長いやつはクッソ長え…と思いながらいざ通り抜けると謎の寂寥感があるし…
>>続きを読む✔️『RR』(4.4p)『キャスティング·ア·グラス』(3.6p)『アレンズワース』(3.7p)
及び【IFF·アンナ·ファゾフ作品集】(『ロンドン·ヒット』ら三部作始め40本位〈4.1~3…
情報と映像作家の視点を極限まで削ぎ落とすことで逆に際立つ作家性。
アメリカの物流と大地の110分 40数カット。
全カット中に線路を走るのは、1つ車、2つは多分旅客列車、他は全て貨物列車。姿とし…
学生時代にイメージフォーラム・シネマテークでカリフォルニア・トリロジー3本立てで撃沈、その後フェスティバルで上映されてもそこまで真面目に見ていなかったが、今回の特集上映で気合い入れて見ようと思った矢…
>>続きを読む【列車を撮るバリエーションは無限大】
シアター・イメージフォーラムでジェイムズ・ベニング特集が開催されている。ジェイムズ・ベニングと私は因縁の関係であり、「死ぬまでに観たい映画1001本」に掲載され…
固定長回しの平面的な2次元の画の中に列車以外に動くものがあまりなく、その直線的な動きを見ていると静止画に流れるテロップのように思えてくる。
ラジオの音声などが聞こえたり、フレームの外の世界を仄めか…
画面の端から端、もしくは端から消失点に向かって列車が走るだけなのに極めて映画的。
ベッヒャー夫妻の給水塔などのタイポロジーも連想するけど列車の動きがあるだけで写真とはだいぶ違う。
映画の内容とは…