60年代の成瀬は、60年代の小津と同様、円熟していい感じに軽妙になって、失恋シーンの直後に「メイアイヘルプユー?」なんて言っちゃったりして、可笑しくて面白いなあと思っていたら、やはり成瀬は成瀬らしく…
>>続きを読む成瀬の描く哀しみは残酷味が強いので、この作品ぐらいのコメディ感がある方が自分は好きだ。コメディ担当は笠智衆と星由里子と三橋達也。笠智衆は小津の端正な役柄と違って通俗味がありしかも変顔で演じているよう…
>>続きを読む滅茶苦茶面白い!
うるさい中で笠智衆のゆったりした間が効いて面白い。
ケンちゃんの背後に電車が通るシーンはしっかり胸騒ぎがした。
動きも良いけどライティングも良い。
草笛光子の顔に雨の影が落ち…
高峰秀子の拭えないよそ者感。家族構成はまんま「東京物語」だが、こっちのが俗っぽい(笠智衆にまで「うちの子供達はろくでもない」と言わせる)
笠智衆が「私たち3人で暮らそうか」と提案する展開は「東京物語…
成瀬のベストかも。凄まじいものを観た。
司葉子はどうしようもなくないと思うが。
「家族じまい」なるニュースをみたりとか最近、家族というものについて考えてしまいますな。
家族とはいえ他人みたいな考え…
いつものように自分のことばかり考え続けるキャラクター達のなかで、他者に寄り添っていたかに見えた高峰秀子。それでもラストには子供にむけてしまっていた傲慢さに気付かされてしまう。
中心には笠智衆を召喚す…
「東京物語」では子どもたちの薄情さを嘆く東千恵子に「まあ、わしらはまだええ方じゃよ」と言っていた笠智衆がこの作品では「わしの子どもたちはしょうもないやつばかりだ」と嘆き、そのセリフに客席は笑いに包ま…
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