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死者からの手紙
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『死者からの手紙』に投稿された感想・評価

菩薩
4.6
コンピューターのトラブルと7秒の人為的なミスによって壊滅した後の世界が舞台のディストピア映画。これがアメリカ映画ならば、人々はそれでも逞しく、残された少ない資源を奪い合って更なる争いを重ねたり、そこに救世主が現れてヒャッハー!したりするのだろうし、日本の場合でも、ロン毛野郎が詰めればどう考えたってシェルターに入れるのに、格好つけたせいで北斗神拳正統継承者の座を弟に奪われたりするんだろうが、ちゃんとロシア映画らしく、人々は地下で暮らし、自らの呪われた運命を嘲笑しつつも、来るべき死を刻々と待ち構え、耐え切れぬ者は拳銃で自殺をする。地上は核の汚染によりガスマスク必須、荒廃した都市、横たわる多数の死骸、水没した図書館(?)など、視覚イメージが非常に強烈。人類に残された最後の希望たる中央シェルター、そこに入れる者にも残酷な線引きがされる。絶望が蔓延する世界ではもはや価値をなさない過去の芸術と人々の遺産、それでも迎えるクリスマス、救世主が訪れない世界でも、廃材で作ったツリーは燦然と輝く。自らの命と引き換えに、未来ある子供達に道を示す老人、冷戦の真っ只中、あり得たかもしれない最悪の世界、冷戦が終わった今でも、核の脅威が取り除かれない限りは、この作品が鳴らす警鐘は響き続ける。タルコフスキーの作品の生・死のバランスを99%死側に寄せればこれになるし、0.8倍速にすればおそらくソクーロフになる。にしたってロケ地、この為に街一個潰しましたって言われても納得、傑作。
kyoko
4.5
誤って出された核兵器発射命令と処理が遅れた7秒間。
黄土色に染められた死の世界と防毒マスク。
まるで金庫のようなドアで遮られたそこは、どうやら博物館の地下倉庫らしい。
具合の悪い妻に寄り添いながら、行方が分からない息子に手紙を書いている老学者。
明暗を繰り返す足こぎ発電機。日をあらわす「薄明」という単位。水浸しの図書館。枯れ枝のクリスマスツリー。

その世界観に圧倒された。

「行け、力のある内に歩いて行きなさい。歩いている限り希望はある」
子供たちが強い風に抗いながら歩く姿に思いがけず落涙したけれど、希望を見出していいのか、それともそんな甘っちょろいもんじゃないと嘲笑されるべきか思い惑ったのは、この映画が完成したわずか1ヵ月後にチェルノブイリ原発事故が起こったと知ったから。

できればもう一回観たかったな。

ロケがおこなわれた場所はレニングラード効外のクロンシュタット堡塁に残っていた戦後の廃墟だという。本物が見せる力なり。

ロプシャンスキー監督はタルコフスキーの「ストーカー」で実習を受け、同作品の共同脚本家ボリス・ストルガツキーは今作でも脚本に携わっている。
敷居が高く感じてどうにも腰がひけるタルコフスキー(ついでにソクーロフも)。ここは腹を括って手を出すべきか(びびり過ぎ?)。
para
4.8
ソビエトで世紀末を描くとこんな世界観になるのか…

タルコフスキー監督の『ストーカー』で助手を務めたというのも納得の作品。
世界滅亡の危機に絶望する者、希望を失わない者。

世紀末の表現がどこをとっても素晴らしく、特に水の場面が圧巻。
あの膨大な紙は実写だとすると物凄く大変だったであろうな、などと思ってみる。

子供というのは社会の希望なんだと心の底から思えるラストの流れで滂沱の涙。

そしてこの映画1986年。西側諸国は明るい時代だったのにこの暗く深い闇に驚愕する。
現在のウクライナ生まれのロプシャンスキー監督。

88分とは思えない重厚で濃密な時間の反戦映画。

科学者はあの方をイメージされたのか。

“ウクライナの大地から“特集

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