弟・中村嘉葎雄の直情径行で多動的な性格付けが活劇の車輪をぐるぐると回し、カメラをひたすらパンさせ、トラックさせているだけに、兄・東千代之介の鷹揚さがどうその車輪に参加しうるかという点が肝心になるが、…
>>続きを読む東映chで観る山本周五郎原作の明朗時代劇。
大らかで昼行灯呼ばわりの泰助(東千代之介)が殿様(中村錦之助)の初のお国入りを前に一人国詰めを命じられる。後を追ったこちらは大の粗忽者の弟泰三(中村賀津…
山本周五郎自身が気に入ったというお墨付きもあり、超痛快愉快破茶滅茶時代劇の大傑作。冒頭の千代之介をじっとり舐め回すファーストカットで只者でない映画の雰囲気。昼行灯の兄に粗忽な弟!2人が揃えば天下無敵…
>>続きを読むおおらかと言えば聞こえはいいがあまりに無為無策な兄で心配になる。アンジャッシュのようなすれ違いコントから始まり、あとはひたすら覚醒待ち。覚醒後の叫んで走って丸太振り回す発狂ぶりは笑った。かわいい弟は…
>>続きを読む山本周五郎原作、千代乃介と中村嘉葎雄の主演作。いいところが多過ぎて、とても書ききれない。
千代乃介は「昼あんどん」と言われるおっとりした侍。殿(錦之助)の頼みで、国元へ。兄を心配した「そこつ者」の…
遺書は自筆で書くべきである。いくら字が下手であっても、他人に代筆させるのは感心しない。他人の遺書を引用するのはかまわないが、そっくりそのまま盗用するのは面白くない。自殺のたのしみの半分は「遺書を書く…
>>続きを読む沢島ベストはこれかもしれない。
大バカ・昼行灯と評される東千代之介のマイペースぶりを流麗な移動撮影でじっくり映していく作品かと思ったら、後半からメインに出てくる中村嘉葎雄のキチガイじみた暴力装置ぶり…