ポルノギャンブル喜劇 大穴中穴へその穴の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「ポルノギャンブル喜劇 大穴中穴へその穴」に投稿された感想・評価

山城新伍が儲け話を考えてはヤクザに潰されるルーティン。
学生運動のヘルメット軍団に火炎瓶を売りつけるなど、あの時代らしくアナーキーな演出はさすが。

相変わらず山城新伍は口から出まかせしか言っていない。自分もあれのほんの一部で構わないから言い回しを覚えて使ってみたいものである。「かの毛沢東曰く…」
前作の“ポルノ”と前々作の“ギャンブル”をくっつけて、やくざ映画まで取り入れた欲張りセット。
それだけに前半は既視感ありすぎて辛かったが、後半からは小池朝雄の破戒僧と賀川ゆき絵の女博徒が面白くしてくれる。

途中、単なるやくざ映画になりかけたのを持ち直したのはさすが。
日本一の興行主に憧れている男(山城新伍)が、一攫千金を実現させるべく、ありとあらゆるギャンブルに着手する。70年代初頭、量産体制下の東映が展開させていた、山城新伍主演の喜劇シリーズ。

山城新伍と谷村昌彦が凸凹コンビとなり、無鉄砲なペテンを繰り広げていく。「大物を目指している山師の男が粉骨砕身する→意味深なヒロインに恋慕する→影響力が大きくなり暴力団と衝突する→どんでん返しで最初に戻る」という紋切り型に則している。

女子プロレス、売春宿、競艇、子豚レースなど、撮影当時の風俗が収められているのが面白い。とりわけ、山城新伍が女子プロレスラー(初期全女のスター選手)の技を受けていくオープニング・クレジットに資料的価値が収められている。

端役では、尼寺でハーレム暮らしをする元僧侶(小池朝雄)、その敵対相手となる女博徒(賀川雪絵)、主人公が恋慕することになるヒロイン(司美智子)が、個性豊かな存在感を放っている。丁々発止のやり取りで牽引していく、70年代プログラム・ピクチャーを堪能することが可能。
ロバート・アルドリッチの遺作『カリフォルニア・ドールズ』の元ネタ(?)らしいが、いかんせん上映時間に比べシナリオの密度が飽和をきたしているのが悔やまれるものの、少なくとも本作における山城新伍の過剰さは『カリフォルニア・ドールズ』のピーター・フォークに拮抗していると言える。
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
豚のレースとか規模が小さいから人件費を抑えたいところなのに仲間をフル稼働して山分けするところに気概感じた。
山城さんがスキルフルなのは言うまでも無い…特にヤマ場の大一番でインチキ外国語を挟みまくるのは凄かった…が南さんの名古屋弁と谷村さんの山形弁が入り乱れるのが良かったし小池さんも意外と救世主的役割かと思いきややはり悪玉でホッとする。
ポルノと銘打ちながら脱ぎ手が少ないのをカバーする工夫も心憎い。
火炎瓶が終盤に活かされるのも良かった。
ghostboat

ghostboatの感想・評価

3.5
終始オーバーアクトだったあのガキはどこから発掘してきたんだ……