本作のイントロでキューバ革命は、「暗殺と破壊工作」が使われたと日本語字幕にはあるが、言語では「sniping and sabotage」であり、後者は適当だが、前者は「狙撃」とするべきで、「暗殺」は誤訳。カストロが大事にしている点としては、暗殺・拷問をしないという点である。カストロはバティスタの暗殺は可能であったが、手段として行わなかったとしている。カストロの戦略は、反動政府に対する戦闘・戦争としてゲリラ戦をとるが、非戦闘員に対しての攻撃や暗殺を行いわないのがキューバのルールであることが、ラモネの著書でカストロが繰り返し述べているところである。
映画ならではものは、過去の歴史映像の挿入や、キューバの一般市民のカストロ人気を示すインタビュー映像など。本作がカストロ批判が少ないとのことで、米HBOが放映を拒否したことはラモネの著書に書かれている。この批判を受けて、ストーンは続編「Looking for Fidel フィデルを探して」を製作した。同作品は、カストロの批判も「コマンダンテ」より厳しく、キューバが、2003年4月のキューバでの乗っ取り事件に際して、犯人に処刑を含めた厳罰に処したことを問題視して、犯人とストーン、カストロの対面インタビューも収録。これが、犯人側もカストロも極めて冷静に意見を交わしているのが印象的である(この作品はDVD化されていないが、YouTubeで全編が視聴できる)。