「むかしむかし 円が世界で一番強かった頃」という出だしがかなり切ない。
はじめは全体に紗がかかったような淡くぼやけた映像で、
ここが日本なのかどこか分からない、雑然としつつも美しい、ファンタジック…
少女・アゲハ(伊藤歩)は、円都の娼婦であり唯一の肉親である母が死んでしまい、行き場がなくなってしまう。母の同僚の無責任な大人達にたらい回しにされる中、娼婦グリコ(CHARA)の元に引き取られる。胸に…
>>続きを読むこの映画の舞台、円がとても強かった時代の都市「円都(イェンタウン)」
くすんだ路地に響くフランク・シナトラの “MY WAY”
岩井俊二が描く移民たちの群像は、偽札の夢とバンドの高揚が交差するコ…
もう30年近くも前の映画なのに、なぜこんなに素晴らしいものを観てこなかったのだろう…もうこれは岩井俊二のマスターピースだし、ところどころ寺山修司みもして、この混沌さと不可解さは今後の日本映画で観るこ…
>>続きを読む(C)SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE