木下恵介監督。
やくざ家業の男に連れまわされる女性の自我の覚醒を描く。
今まで見てきた木下恵介監督の作品は割とハートフルな印象だったので、初期の頃にこんなセンセーショナルな作品を撮っていた…
このレビューはネタバレを含みます
シンプルながら見ごたえがあった。
演出メッセージやら作品の中の言葉が答えというよりも意図してかせずか浮かび上がるものは面白い。
因縁をもつ女を連れて逃亡する強盗犯の男。口がうまく言い訳し反省しない…
木下恵介は戦後になってこのようなニューロティック・サスペンスも多く手掛けているのが意外。男女の共依存を描いた成瀬巳喜男の『浮雲』の先駆けみたいな怖い作品である。
どこまでも堕ちていく女の道行きが圧…
戦後混乱の逃避行の最中、強権的で自暴自棄的な男性像と「女」の会話が、妙に説教くさくて笑っちゃう時があったけど、サスペンスフルな撮影と音楽、泥棒少年の挿話(走る撮影)、昼飯食べる口元の場面(他にも口元…
>>続きを読む斜めに構えられたカメラと、男の不自由な足を強調するかのように挟まれる女の足のカットが印象的。
女がヤクザ男から逃げようとするシーンは2度あり、どちらもカット割りがすばらしいが、なんと言っても2回目、…
木下恵介監督。
やくざ家業の男に連れまわされる女性の自我の覚醒を描く。
今まで見てきた木下恵介監督の作品は割とハートフルな印象だったので、初期の頃にこんなセンセーショナルな作品を撮っていた…
日本のレオリアリスモと位置付けても宜しいのかはさておき、戦後日本の不況を背景に堕ちた男とそこから這い上がろうとする女のクロースアップの衝突が露悪的で木下らしい。火事場の場面から一気に泥臭く、生々しく…
>>続きを読む1時間強で水戸光子、小沢栄太郎2人しか出ない..!すごい..うまい..「戦争が悪いんだ!帰ってきたってこんな俺じゃあ..まともに生きていけない世の中じゃねえか!」1948年戦後3年で東海道の鉄道網は…
>>続きを読む木下恵介は恋人の強盗殺人犯の男の逃亡に連いてしてしまった女の葛藤を70分で描く。何故、ここで別れようと言った次のシーンで一緒に弁当を食っているのか。其れは二人が足を止めたから。みたいなコトを画面が言…
>>続きを読む松竹株式会社