女の幸せは「結婚」なのか。それは幸福の限界ではないのか。当時はセンセーショナルな題材だったのだろうが、「今更」感のある内容。家族を支配し、娘に見合い、結婚を強いる父親はステレオタイプで深みに欠けるキ…
>>続きを読む原節子が苦手ということも相まってか段々いたたまれない気持ちになっていったのは私が女だからだろうか..
時代に抗う気持ちはあってもまだわだかまってしまう矛盾
藤田進がちょっと不気味、いまいち魅力が伝わ…
『東京暮色』『宗方姉妹』に続いてまた姉妹ものだ。そしてまた妹が激情型だ。
仮に戦後日本の急激な変化を反映した作品であるとしても、軸がブレすぎな人だらけで常に誰かの手のひらがクルクル返っててもはやツッ…
一見、時代の先端を行く考えに見えて、実は単なる結婚恐怖症の原節子に振り回される、実は母親役の田村秋子の映画とみた。いつもながら小杉勇がよいオヤジ役を演じているが、一方、藤田進の滑舌が悪く何言ってるの…
>>続きを読む「結婚は性生活を伴う女中奉公」と実の母親に言い切る進歩思想の娘を原節子が演じる
結局のところ彼女も惚れた男のために家庭に入る決断をするというのがやりきれなかったが‥
原節子がカーテン裏で着替えて…
新藤兼人の脚本術は相変わらず見事。
女性解放運動に感化された次女・原節子の存在を中心に、家族が徐々に考え方や関係性を変えていくが、その様子がテンポ良く描写される。
映画の趣旨そのものが原節子の過激な…
原節子「わたしをキズモノにしてぇ」やはり私の中で原節子は綺麗って言うよりコメディ色強め。腹抱えて笑う。脚本、新藤兼人。価値観が激変する時代の女たちを描いた本作だが、オンナってつくづく理論より感情だな…
>>続きを読む原節子は、笑顔や上目遣いの悪戯顔より、下目遣いの蔑み顔や冷静顔の方が美しい。故に、成瀬巳喜男作品の彼女が一番好きである。
「女性にとって結婚生活など性交渉を伴う女中生活に過ぎない」だの「私をキズも…