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生きていてよかった
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『生きていてよかった』に投稿された感想・評価

戦後初めて広島・長崎の原爆被害者たちを追ったドキュメンタリー作品。亀井文夫・勅使河原宏・山崎聖教が共同監督。第一部「死ぬことは苦しい」第二部「生きることも苦しい」第三部「でも生きていてよかった」の三部構成。

戦後10年目の広島と長崎。街の復興が進む中、たくさんの被爆者たちが急性白血病やケロイドなどで苦しい生活を続けている。しかしそのような不幸な目にあいながら、懸命に前を向き生きぬこうとする人たちの姿を追う。第1回原水爆禁止世界大会の壇上、被爆で家族を亡くし顔にケロイドが残る山口美佐子さんは「この10年、どんなに死にたい思いをしたかわかりません。でも、私たちが今死んだら、この原爆という恐ろしいことを、世界中の人に誰が知らせてくれるんでしょう」と力強く訴える。。。

心身の苦痛を抱えながらも「頑張って生きていこう」と支え合う被爆者の方々に胸を打たれた。反核のメッセージと共に人間賛歌が込められた、優れたドキュメンタリーだと思う。

亀井監督は「撮影時に最も苦労したのは、被爆者の方々にカメラの前に立つように頼むことだった」と語っている。本編でも描かれるが被爆者、特に女性たちは偏見を持たれることを恐れ隠れるように暮らしてきたという。しかしこの映画に出たことがきっかけとなって「人前に出るのが平気になった」書かれた手紙が沢山来たとのこと。

1982年の国連軍縮特別総会に被爆者として初めて立ち「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ」と演説した山口仙二さんの、若き日の平和活動の様子も映っていた。本当に長い間に渡り体をはって、核兵器廃絶の訴えを続けてきたのだとあらためて痛感した。

原爆投下直後の被爆者と被災地を撮影したフィルム※も挿入されている。後に作られたドキュメンタリー映画でも引用されていて、目にする度に大変な衝撃を受ける。それから10年目を撮影した本作には、被爆者の方々の”心”が映っていた。80年目を迎えてこれからは、私たちに原爆の恐ろしさを知らせて下さった声はどんどんと少なくなっていく。だからこそ本作は今後も繰り返し観られるべき一本であり、詰まるところ国宝に指定し保存していくべきとさえ思う。

被爆したままの姿の長崎・浦上天主堂(1958年に解体)が映っている。広島の原爆ドームはまだ、広島県産業奨励館の廃墟として放置されていた。現在隣接する広島平和記念公園は1955年に完成したばかりだった。殺風景な両都市の姿と被爆庶民の生活を映した記録としても貴重な一本。

※本編に挿入されている原爆投下直後の広島と長崎の映像は、日本映画社が撮影した「広島・長崎における原子爆弾の影響」(1946:当時非公開)の一部。映画は米軍に没収され米国防相省に封印されたが、没収を免れたフィルムを本作で使用した。同作は後に反核映画製作の為の「10フィート運動」で米軍から買い戻され、「にんげんをかえせ」(1982)、「予言」(1982)、「歴史 核狂乱の時代」(1983)で引用された。

※本作は1955年8月6日に開かれた第1回原水爆禁止世界大会での山口美佐子さんの発言(上記)を受け、被爆者救援運動のひとつとして企画制作された。

※日本政府が被爆者を援護する初めての法律「原爆医療法」が出来たのは、この映画の翌年1957年。それまで被爆者は放置されていた。

※本作は「二十四時間の情事」(1959:アラン・レネ監督)で引用されている。
mingo
3.8
広島と長崎の原爆被害者たちの姿を追った戦後最初のドキュメンタリー。共同監督に勅使河原宏と山崎聖教。被爆者援護への世論を後押しした意味でも映画史においても非常に重要な一本。新藤兼人「原爆の子」関川秀雄「ひろしま」同様に観られるべきだし中学校必須映像にすべきなのに反米的だとかで評価されてこなかった作品でもあるのか。中編ながら、死は苦しい→生も苦しい→でも生きていて良かったと展開をみせる亀井文夫の構成力は流石である。棺を囲む遺族のショットと、食卓を囲む家族のショットとを交互に映し出すことによって生と死の相反する力を示し、後ろ足が切れている犬や放射能汚染を受けたマグロのクローズアップもまたしかりで同じ環境にいることを訴えている。子供たちを引きで撮ったり背中を向けたまま撮影するのは原爆孤児の孤独感を一層引き立たせ悲しい事実を映像で証明している。
mh
-
原爆についてのドキュメンタリー。
桜隊の話からスタートして、ケロイドや整形の話など、原爆被害の細部に迫っていく。
撮影、カット割りが完璧で美しい正統派のドキュメンタリー。
この映画の亀井文夫は、共産党のにおいをまったくさせてないけど、共産党は「原水爆禁止」というワードを戦後かなりこすったはず。
「ヒロシマ」が1953とのことなので、当時はどういう位置づけだっただろうね。「ヒロシマ」は日教組(社会党、北朝鮮寄り)が作ったから、日本共産党(中国寄り)としてもなにか原爆についての動画がほしかったのかしらね。
勉強になった。

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