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蟻の兵隊
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目次

『蟻の兵隊』に投稿された感想・評価

終戦で取り残された日本兵二千六百人の中国 【山西省残留問題】の闇に埋もれた真実を追う元兵士のドキュメンタリー。


…観ていて結構辛かった…。

終盤、奥村さんとは真逆の『英雄』小野田さんとのやりとりも苦々しくて観てられない…。

公開から15年以上経っており、今となっては最早 生き証人は存在しないのではないかな…?

結局、真実は闇の中…。

コロナ禍の現状ではあるが、それでも日本は今日も平和だ…。
Moomin

Moominの感想・評価

5.0
かなりおもしろいというか凄かった
「日本軍山西省問題」聞いたこともなかった
1945年 戦後 中国に残された日本兵達 彼等は上官の命令の元、敗戦してもなお武器を下ろさず中国の内戦で戦い続けた 一体この問題をどれだけの人が認知しているのだろうか それは冒頭の靖国神社での若者へのインタビューで垣間見える
この作品の主人公 上記に該当する奥村和一さん 彼はこの問題を生涯をかけて解決しようとしていた それは奥村さん達中国に生き残った者達の戦後保証がないことがきっかけだ その当時の日本国の言い分は
「彼等(山西省残留兵)は、彼等の意思で残った」なんとも身勝手な見解によって彼等は中国で戦いたくさんの犠牲者を出した それに日本に帰ってきても保証がない…
彼等の歳はこの作品時80〜90代 このまま問題を蔑ろにされて終わってしまうのだろうか… そういった面でこの問題に向き合った池谷監督を尊敬する

 物語は奥村さんの活動(裁判の為の)や、この撮影を機に中国までも飛ぶ かつて日本軍が占領していた地域・人々 そして彼が初めて人間を殺した場所にも。
殺したと表現したが こういう戦争物の映画を見ると、戦時中の人殺しは全く意味が違かったりもするよなって思う 当時の環境・社会が人間に及ぼすものがどれだけ卑劣であったか どれだけ外道であったかを確認するためのニュンベルク裁判や東京裁判であったのだろう それは1つの事象であって、確かに細かく見ていけば非人道的な行為も未だに問題視されているが当時の状況を踏まえた上では100%の悪にはなり得ないのだろう
しかし、この作品はただの戦争物ではなく、主人公である奥村さん本人が人を殺めた経験があること そして中国内での日本軍による虐殺も証言によって浮き出て来る
「一向に政府が裁判する気のない山西省残留問題」に加えて「戦時中の日本軍による虐殺行為」がこの作品を描き出していく
そしてその答えが怒りと悲しみの奥村さんのパッケージの顔なのがまた良きです

∴雑談
 ラストシーンの靖国神社は見もの 戦争帰還者の英雄である小野田さんと対立する奥村さん あんな対立もあるのか…
 登場人物各々が自分が過去に行った行為を振り返る瞬間 言葉に詰まる瞬間 この作品にはいくつも健在する
 奥村さんが処刑場に行ったシーンは凄い 帽子を取って線香を上げ頭を下げたシーン 戦争下の悲しい現実が垣間見えて苦しくなった
 奥村さんが奥さんに言えてないこと… それを中国の被害者の方に会って助言されること なんかもの凄い複雑だけどもの凄い力を感じたシーン
 靖国神社についてだが、あんなもん行くか!!って人もいるもんで戦争って本当に難しい
ひでG

ひでGの感想・評価

3.8
昨年、長野に居た時、オンライン池谷薫監督のドキュメンタリー塾で「先祖になる」を視聴。監督のお話も聴くことができ、
とても勉強になった。

池谷監督のこのドキュメンタリーもその時観たかったのですが、今回、レンタルして視聴。

中国山東省に敗戦後も残留して戦い続けた部隊がいた。

この映画の主役奥村和一さんは、
その残留は、上官の命令で、隊としての行動だったことを帰国後、ずっと訴え続けている。

その奥村さんを追った記録である。

裁判所は、奥村さんらの主張を受け入れず
個人的な残留と、訴えを退けるのだ。

このような事実を全く知りませんでした。

決定的な証拠が見つかっても、奥村さんの運動は進みません。

この作品を観た方の殆どは、あの映画、
あの人を想起するでしょう。

「ゆきゆきて神軍」の奥崎謙三さん、

同じ奥でも、奥村さんは、奥崎さんのような狂乱的、衝動的な行動はとらない。

司法の中で、真実を明らかにしようと正攻法で闘っている。

だからこそ、余計に虚しく、悲しい。

映画公開から数年、奥村さんはこの世を去っているが、
この映画をどう思っているか、映画の後の奥村さんの闘いはどうだったのかを
ぜひ、監督の池谷さんにお聞きしたい。

あんな悲惨な戦争の終結の後にも、まだ
個人より軍隊や体面が重んじられるのか!
この国は!

この作品を調べてるために、
ネットで「残留軍人映画」と検索したら
本作以外に、「ONODA」が出てきた。

残留軍人として、横井庄一さんとともに、最も有名な人、小野田寛郎さん。

実は本作にも、彼が出てくる。

全く意外な、私たちが知っている姿とは
かけ離れた「軍人」として、

日本軍に批判の矛を向ける奥村さんでさえ、ある場面で、「軍人」もしての生々しい姿を見せる。

加害側の奥村さんの証言、
中国の老婆の被害者としての証言

これが戦争だ、、戦争なんだ、、

そこには人間的な事柄なんて一欠片もない

ということをこのドキュメンタリーから
また、改めて感じ取ることができました。

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