ブギーポップは笑わないのネタバレレビュー・内容・結末

「ブギーポップは笑わない」に投稿されたネタバレ・内容・結末

【ブギーポップ最初の出会い】
・小学生の時に、自分の周囲で、少し早目のプチラノベブーム到来
 →デルトラクエストに対するアンチとして登場
 →当初は深沢みしおのフォーチュンクエスト派ファンタジー路線(当時はポッター、ロードからのナルニアというファンタジーブームでもあった)とキノの旅、成田良悟の何となくちょっと青年誌の展開を思わせる作品が二大巨頭
 →その中でブギーポップは何となくラノベクラシックの感があった(リアルタイムのシリーズはスピンオフのビートのディシプリンだった→つまり初期の青春ドラマでは無く背景にあった世界観がガッツリ前に出て来た状況だった)

【小説版】
・昔はある程度シリーズ読んだけど、そんなに覚えていない
・その上で今回改めて一作目『ブギーポップは笑わない』を読んだら傑作だった
→まずシリーズというよりはまず一本の短編として、そして一冊の完結した物語としての
完成度が高い
・とてつもない平成中盤感、キーワードは「都市伝説」「サイコ」「世紀末」
→何となく個人的な平成中盤の少年少女像って「学校の屋上、曇り空の下に見える少し遠くのビル群を睨みつけている」というのがあった
→今作はまさにそれでそこに非常に平成中盤らしいアイテムとして「都市伝説」やサイコパス(=精神世界)、そして目の前に控えた世紀末感というのがあった気がする
・バブル崩壊後の、何となく目の前に迫り始めた色々な不和、崩壊。それに立ち向かう少年少女たちの葛藤の感覚は〝vs世界〟(これはリヴァイアスにも通じる)。
・その不安の象徴としてのブギーポップを描いた一話目と、それ以降象徴だったものが実際の出来事として(しかし他の人にはそれは知られていない)現れてくる他の視点からのストーリーという構成の妙
 →一応、象徴だった出来事が本当だったという話になって行くが、同時に多重人格、イマジナリ―フレンド(エコーズ)、自殺願望、メサイア症候群等々それぞれの能力の根底にあるものがそのまま〝目の前に広がる世界への不安〟から生まれたものになっており、そんな彼らが〝世界の存亡をかけて戦う〟という感覚が、結局のところ、(特にリアルタイムの)高校生の将来、世界に対する不安との葛藤を象徴した話になっていく
 →だから、シリーズが進むにつれその象徴としての世界の危機のディティールが細かくなってしまうため、シリーズ化して以降は割と別のジャンルの作品になっている
 →一作目は紛れもない青春ドラマ



【劇場版】
ダメだったとこ
・原作は明らかに意識して作られているが、ポエジーすぎるモノローグとそれに対しての
画面のアホさがとてつもないサブさを感じさせてくれる
→告白シーンを偶然見てしまったからの奇妙な三角関係が始まるシーンで、告白してるふたりの間にバカみたいに顔がひょっこり覗いている
→あとえらそーなこと言えないが役者の演技がへたっぴで、ほにゃほにゃ喋ったり、イントネーションがヘンだったりするせいで絶妙に恥ずかしいエモ台詞になっている
・ブギーポップが全然だめ
 →まず素の状態の宮下が、なんかちょっとふわふわした感じの不思議ちゃん(これはメイキング見て分かったが演じている役者の素がこれ)。
  本来なら宮下は、別人格であるブギーポップが奇妙な男装の人物である分、本当にフツーの女子高生にしなければならない
 →衣装がヘンにリアル。ブギーポップは、とりあえず一話の段階では、(何かは分からないが)不安を抱えている彼女の中に生まれた別人格以上の存在では無く、そのため衣装も彼女が手作りで作ったくらいのクオリティにしなければならない(だから学芸会の舞台衣装くらいのクオリティで良い)
  にも関わらず今作はヘンにちゃんと作っちゃってるから、一話のまだ現実ラインの淡い青春ドラマみたいのが成立しなくなっちゃってるし、単純にダサい
 ※ブギーポップの魅力は正直、本当にフツーの女子高生でしかない宮下が何が原因か分からないが(他のキャラクターは原因がある)ブギーポップになってしまい、その衣装が大きなスポーツバックの中に入っているというところにある
・原作通り複数の視点から同じ時間軸をやるのだが、愚直にそれぞれのパートを繰り返す
のでクドイ
→エレファント、桐島以降の今ならもう少しちゃんとやれる気が
・ロケ地少なすぎ
・ヤバかったシーン
 →お母さんの異様なハグ

【旧アニメ版】
まだ2話しか見ていないが、アフターエヴァの影響でまくりで、モノローグ、抽象的なシーンの挿入、ノスタルジックな雰囲気、トラウマ描写のオンパレードで、正直何が起こってるんだか分からない。
さらにそこに悪い画質、素材がおかしいんじゃないかと思わせるほどのノイズ演出が加わるが、それが最高密度に濃縮された平成世紀末感でサイコ~すぎる