楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家の作品情報・感想・評価

楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家2005年製作の映画)

製作国:

上映時間:51分

ジャンル:

3.4

「楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家」に投稿された感想・評価

てりり

てりりの感想・評価

3.6
ドラマだからか予算のせいか、肝心の蟲がやっつけCGでしょぼく怖くないのが致命的。それ以外は良い
堊

堊の感想・評価

4.0
超おもしろい『わたしたちの家』
自己同一性、1つの教典(今作ではカフカの変身)を巡る解釈、各々の「独り言がたまたま会話になってしまっている」かのような会話…間違いなく黒沢清監督作品というより『ブギーポップは笑わない』の村井さだゆき作品。
どの場面でも唐突に終わって『未来世紀㊙クラブ』が流れてしまうような決め決めのセリフの応酬にテンションが上がる。
スクリーンプロセスにすらなっていない異様すぎるドライブ(天空へ向かっているのか?)、イマジナリーラインガン無視の切り返し、同一素材の反復…黒沢清も黒沢清で暴れていて凄かった。ドリキャスCGの蜘蛛も逆に本当にちゃんと出すところがエラい。そしてちゃんとけっこう怖い。
同一素材が現れるたびに変化していく、って变化のモチーフともちゃんと重なり合っていてすごい。



全然関係ないけど楳図かずおって歌手知っていますか?
本作ではじめて知ったんですがこのインチキポップス感がたまらないんですが…
https://www.youtube.com/watch?v=TuxkqxuGJWk
さすがと言っていい、映画に落とし込まれるそれぞれの時間と視点。
何も間違ってなく正しくない。
カフカをお互いが読み違える
中庭

中庭の感想・評価

3.3
夫婦それぞれの視点を対比して描く、と言えば聞こえはいいが、全く同じ構図のショットが三度も繰り返されるのを見ると、かなり不気味な感触があることに気付かされる。
登場人物の内面に及ぶ変化など興味のないであろう黒沢清が、反復するフッテージに何を生じさせようとしているのか(大杉漣主演の実験作もある)。緒川たまきに倒されるハンガーラックの残像がだんだん画面上に痕跡のように残り、その固定された視覚を天井から落ちる砂や転がり出る死体、『リアル』の首長竜を彷彿とさせるありえないテクスチャのモンスターをこれ見よがしに登場させることで撹乱してみせる。
あいかわらずの階段、妙に広い部屋、窓、屋内にうつる木の影。
ゴトリ、と横たわるしらたひさこの上半身が、ガバッと起こされてどこかへ消える。
明かりのトーンの繋がらない、昼なのか夜なのか、夏なのか冬なのか、分からない。
西島秀俊の外側だけ感、緒川たまきの怪しい美貌。

今見ると、散歩する侵略者とも重なるラスト。黒沢清監督のハッピーエンドは、もう元には戻れないけれど新しい何かに向かって行くこと、というのを読んだことがあるけれど、まさにそれだなぁ。怪しく美しいラブストーリー。
蜘蛛の糸。階段を降りるカメラワークとかよかった。相変わらずの最強の空間設計
西島秀俊が若く、風貌も今とちょい違うんだけど、この頃から声は変わっていないのと、非常に黒沢清的な役者としての空気感をまとっている。ぬぼーっとたたずみ、何を考えているか分からず、突発的に異様な言動をしそうなこの感じ。

緒川たまきも、適度にフィクショナルで、適度に現実的なラインで「美女」としての存在感を放っている。

さすがにこの時代のこのバジェットの作品なので、蜘蛛のCGなどは甘いが、そこに至るまでの雰囲気作りはさすがに黒沢清作品というもの。

この人にしては珍しい「回想シーン」などを多用しつつも、それぞれの視点から語られる食い違ったストーリー、そこから浮かび上がる歪んだ夫婦関係を描写していく前半と不穏な空気は巧みで、そこから一気に異常な瞬間へ飛躍するタッチ、まさしく黒沢清作品。

幽霊は登場しなくても、体験者が「普通の人」でなくても、確かにJホラー的な映像が展開していて、同じ楳図かずお原作の「おろち」などを思いだしつつ、Jホラーがこっち方面に活路を見出すifはあり得なかっただろうか、とか気付けばそんな夢想をしていた。
うまる

うまるの感想・評価

3.2
男がみんな携帯で喋るの、何か意味あるのかな。

ラスト、窓の外に降る雪が清順みたいで綺麗。
ほし

ほしの感想・評価

5.0
ドン・シーゲルの映画かと思った。ともすれば『トウキョウソナタ』以前ではベストかも知れぬ。
虚妄と時間の境界を揺れながら反復する圧巻の51分。
het

hetの感想・評価

3.3
黒沢清監督の作品
夫のストレス感とか奥さんの不気味さとかとてもよかった
ホラーなシーンはほぼないのにホラーになっててすごい
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