劇場版 空の境界/第五章 矛盾螺旋の作品情報・感想・評価

劇場版 空の境界/第五章 矛盾螺旋2008年製作の映画)

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

4.0

「劇場版 空の境界/第五章 矛盾螺旋」に投稿された感想・評価

シリーズ10作でやっと折り返し地点。いやー、ここまで来るともう引き返せないというか最後まで意地でも観たくなるよね。
 
ちなみにこの10作には60分弱の作品と120分弱の作品が混ざってるんだけど、60分作品は2本で1回分の値段で観れる。それはとてもありがたいんだけど、一本ごとに次回予告やらOP/EDテーマが流れるのがちょっとメンドクサイ感じ。
 
これまで1章から4章までは60分モノ*2だったけど、この第5章で2時間ものになったので、映画として十分なボリュームがあって満足。
 
あらためて観るともしかしてテレビシリーズの総集編なのかなとも思ったけど、他の人に聞いたら違うらしい。ふーん。
 
 
 
ちなみに今日filmarksに書いたレビュー、この作品で15本目なんだけど、溜め続けると記憶がどんどん薄れて書くことなくなって、さらに書けなくなる悪循環に陥るから無理矢理15本書いてはみたんだけどやっぱりツマラナイレビューばかりであーもう(終
佐藤

佐藤の感想・評価

4.9
シネ・リーブル池袋

公開10周年ってもうそんなに経つのか…いまは無き池袋テアトルダイヤでかつて見た記憶

久しぶりに見てみると、黒沢清だったりフライシャー、ペキンパーやフィンチャーともとれる箇所が散見されたし、あれは呪怨か?笑とか、上映時間も含め凄く映画を思わされた
時間や空間が飛び飛びで一見わかりにくそうな構成だけど、映像的にその連続性を維持しようとる工夫がしっかりあって、実はそれなりに見やすいのでは?とも思った

そしてやはり好きなのは、「偽物」が「本物」に勝つとかそんな甘ったるい話じゃなくて、巴の「無価値な人生」が「偽物」や「本物」という区別を無効にするっていうラストの展開。あの式のバトル。くそカッケェ。とにかく若さと情熱が迸ってて最高だった。
ぺあの

ぺあのの感想・評価

3.0
螺旋は階段だけ?矛盾というよりは繰り返し&虚実が混在。要は訳分からず!
1章から4章までの伏線が繋がり黒幕との対決が行われる第5章。

物語の構造もわざと複雑にしているものの、難解というほどではないので考えながら見る楽しさを感じることができる。

グロテスクな描写がこれまでよりも一層強くなっているので苦手な人は大変かもしれないが、頑張る価値はある。

余談ですが私もロケットペンシルは知りませんでした。
岡崎

岡崎の感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

カッキーが格好良過ぎて矛盾螺旋だけで退場してしまうのが勿体無い
なんか原作の名台詞が削られてるっぽいのが残念
enz

enzの感想・評価

4.6
結局これが一番好きすな
主題歌sprinterは本当に完璧
kalafina本当にどうなっちゃうんだ
ここにきて普通の映画くらいの長さである五章。
中盤は時系列シャッフルにも程がある。確かに凄いけど、おもしろいとは言い難いものがあるなぁ。難解というかめんどくさい。そこまでして螺旋を体現しなくても...
まぁ式がゾンビ的な奴らの中を切り抜けていくシーンや、橙子さんのクソかっこいい戦闘や過去や悲惨な姿が見れるし、超重要な敵との決着もあるし、マンション内でのホラーとしてレベルの高い画や設定はかなり良かった。
今回出てくる巴は登場人物の中では1番一般人に近いので、式にマトモな影響を与えたり、黒桐の魅力(異常性?)が引き立てられた感じがしたのも良かった。
ダルい時もあるってのが気になるので評価に困る。
劇場版シリーズの中で間違いなく最高。

結末が悲しすぎて、けれどなんとも素晴らしい。矛盾と螺旋が一直線になったときすべてが終わってしまいます…

アクションとバトルがかっこいい、ストーリーの難解さも適度に良い、黒幕の判明も良い。

巴にこの高評価を捧げます。
Kambara

Kambaraの感想・評価

5.0
3回鑑賞。
空の境界シリーズの中でもかなりの長尺となっているため、画は同シリーズの多作品より少し劣る印象だが、それでも綺麗。個人的に、1章から4章までの伏線を回収する綿密で難解なストーリーと、5章にのみ登場する臙条巴の物語が☆5.0に繋がったと考えている。

本作品を一言でまとめるならそう、「矛盾螺旋」なのである―。是非、鑑賞して、矛盾螺旋を感じてほしいと思う。
この螺旋が矛盾していたらよかったのに

今までは50分程度だったのに突如として2時間に尺が伸びた作品。本当に凄いという一言に尽きる。
僕の中でアニメという価値観が大きく変容したのはこの作品を観てからであったし、今になっても色褪せないものだという確信があります。

臙条巴と両儀式の脆弱だけどどこか無視できない関係性を独自の演出で表現することで、式の人間性を浮き彫りにしています。そして同時に全ての黒幕とも言える荒耶宗蓮との決戦につなげるわけで、その2つがある奇怪なマンションを舞台に広げられるわけです。

この映画は終始、対称性を意識しています。
意図的に対称性あるいは非対称性を押し出すことは一定の調和を作り出すため、映像作品や絵画などでは非常に有効なのですが、実際問題として、再現とその維持は難度が高いものです。
しかし、今作ではそれを終始徹底しています。冒頭から終幕まで、余念のないその対称性の徹底は凄まじい視角効果と強烈な印象を与えてくれるのです。
また、今作は太極図的な両義性にも深く言及されており、同時に描写されています。
廊下を歩くシーンが最たるものですね。外の光を青、建物の光を赤で描き、その境界線を式が歩くことで視聴者が如何に不安定な2分する存在の境界線を進んでいるのかがよくわかります。説明だけでなく、体感としてこの物語の根源にある両義性に気づかされるわけです。

また、脚本やそれに伴う演出も、土台の話から普通とは異なります。時系列がバラバラに描くだけでなく、まるで散りばめられたパズルを絵を見ずに組み立てて行くように、わからないまま物語が進み、全てが集結してようやく合致する、今までにない演出を採用しています。
それにより、本来は不必要に思えるシーンが輝くのです。

様々な要素が絡み合い、完成されたアニメ映画屈指の傑作を是非その目に納めてほしい、と僕は願うばかりです。
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