ザ・レッジ 12時の死刑台の作品情報・感想・評価

「ザ・レッジ 12時の死刑台」に投稿された感想・評価

くぅー

くぅーの感想・評価

3.7
本作は心理サスペンス・スリラーを謳ってるが…もっと大きいテーマの神の存在があって、過度の期待は禁物。
ただし、説得する刑事も問題を抱え、無神論者に原理主義者にゲイ等々、ある意味で崖っぷち(The Ledge)を歩く人々を上手く絡めてあって…マシュー・チャップマン監督作品は初見だが、巧みに引っ張る構成は老獪の域で、なかなかの余韻。
惜しむらくは、主人公の選ぶやり方はサスペンス的にはOKでも、ちょっと腑には落ちなくて…宣伝文句の衝撃のラストやらも、賛否は別れるか。
神の与えし試練の果て…

その男はゆっくりと屋上に歩を進める。
ふちに立ち、離れたビルの時計を見つめる。
飛び降りを止めようと1人の刑事が現場に到着し交渉するも、男の意思は揺るがない。
12時に飛び降りるまで時間があるから話をしないかと男は刑事に提案する…
男の口から語られるその話は、隣に越してきた夫婦との関わりの話だった。
男はその妻に思いを寄せ、夫とは確執を生んだと語り始めた…

飛び降りる覚悟を決めた男の口から語られる経緯からなる回想。
刑事とのやり取りの場面で刻一刻と迫り来る時間がなかなか切迫する。
物語が進むにつれ判明してくる夫の狂気とまで取れる神への盲信的思考は、他者までも救ってみせるという布教という名の押し付けにまで発展していて、周りとの確執を生むが、妻だけは味方だと信じ捕らえて離さない。
その妻も愛してくれるのは夫だけだと半ば洗脳の様な思考に陥っていて、肉体的よりも精神的に支配している所は怖い。
そんな妻に好意を抱き、救おうとする男の行動は許される事ではないかもしれないが共感は持てた。

宗教的要素も含んだ愛憎の果て、確かめてみてはどうですか。
Shizka

Shizkaの感想・評価

3.5
意外な結末、胸糞の悪さは最高。しかし、宗教は害でしかないな。神はどっかでちゃんと人を救ってんのか?
chu

chuの感想・評価

3.6
吹き替えがないのがなんとももったいない映画
特に前半部分は状況を理解するのに手間取ったおかげで巻き戻しをしまくって1時間40分よ映画だけど2時間以上見るのに時間がかかった
明らかに吹き替えのほうがいい映画なので★-0.2
サスペンスモノだと思ってたけど恋愛色が強かったがストーリーは嫌いじゃない
個人的にラストはスッキリした、逆に言うとあんまり記憶には残らなさそう
riekon

riekonの感想・評価

2.0
あれ?サスペンスよりも過去のことを忘れられない二人の不倫映画って感じでしたね。
宗教は人それぞれ考え方が違うから話し合いは難しいと思いました。
ラストまでに二人の愛し合っている気持ちが伝わってこないので私には響かないラストになってしまいました。残念。
とある1人の男が
タムラッカー・ビルの裏口から入り
外階段を慎重に、ゆっくりと上がっていく。
行き着くは屋上。
小屋の前に行き、へりに立つ。
この高さなら前に踏み出せば確実に命はない。

生と死の境界線に立ち尽くし
男は考え続ける
ーー約束の時を待ちながら…。

身投げしようとする男、
そんな彼を説得し、最悪のケースを防ごうとする刑事、
その光景を見つめる美しい人妻、
そして人妻の夫。

死ぬのは1人。
刻一刻と“その時“は迫ってくる…。


人妻+リヴ・タイラーという凄まじい組み合わせ。
齢を重ね、成熟さを醸しながらも変わらず放ち続ける美しさに言葉を失う 笑
親父さんのスティーヴンもさぞ自慢だろうに。まあ溺愛してるのは昔からで有名な話だから、今更だけどね。

揺るぎない信仰をもち
狂気を露わに迫るパトリック・ウィルソンもいい味出してたし、
身投げ男を必死に説得しながらも、自身の家族を思い苦しむ刑事をテレンス・ハワードが演じます
ーー見る度に思うけどカッコええ 笑
独特の発音と訛りがまた良くてね


ホリス・ルセティ巡査
病院の検査により
子供を作ることができない、男性不妊症であることを告げられる
ーー先天的な問題のようで。

彼には妻と愛する子どもたち
ーー息子1人、娘1人
がいるが
今この瞬間まで、自分の子どもだと疑わなかったこの子らは
一体誰の子どもなのだろうか?


ギャビン
ホテルの副支配人、飛び降り騒動の本人。
高層ビルの屋上のへりに立つ彼は
正午になったら今いる場所から飛び降りると言う
ーーやらないと別の人が死ぬ、と。
自分の意志でここに立っているわけではない。
彼には選択肢がないのだ
ーー現場へ駆けつけたホリス巡査に
ここまでの経緯と自分の思いを吐露するが…。

元教師の肩書きをもつ彼。
結婚したが、娘を事故で亡くす。
それが原因でできた妻との溝も埋めることができず、結局離婚へ。
現在、アパートの部屋を親友でりゲイのクリスとルームシェアしている。


ハリス夫妻
ギャビンの住むアパートの同じ階へ越してきた。
夫 ジョー
製油所でシステム管理を任されている。
曲者臭をプンプン放出させ、
とにかく信仰が厚い。
自分と世界観、価値観が異なるジョーのことをいけ好かない奴としてマーク。

妻 シェイナ
ギャビンの勤務先であるホテルへアルバイト希望で面接に来る。
美術史で宗教美術を学び、音楽を嗜む。

愛されることを望むシェイナ、
ジョーもシェイナを愛してはいるが
彼の愛し方に
心のどこかで空虚さを感じてしまい
それが埋まらない
ーー時折みせる威圧的な態度や執念深い一面にも疑問を感じている。


職場や住まいでも顔を合わせるギャビンとシェイナ
ーー積み重なることで親しくなり、お互いを意識するようになっていく…。
単なる上司と従業員の関係から
とうとう一線を越えて深く愛し合うように。


偶然か、運命か、…
誰も得をしないなんとも哀しい物語、
でも残された者の人生は続いていく
ーー喪失と哀しみ、そして微かな希望を抱えながら…。

期待はしていなかったものの
キャストが意外にも有名人出てます。

リヴタイラーの濡れ場があって
勉強不足ですが脱ぐ女優さんなんだーと。

内容は、「不倫、アカン。」&
「宗教、取り憑かれすぎ。」でした(笑)
後半になるにつれて引き込まれました…オチはだいたい予想できたけどまぁ面白かった。
Kaju

Kajuの感想・評価

3.2
飛び降り自殺しようとする1人の男がいて、その男をせっとくするためにきた警官と話をするシーンと飛び降り自殺に行き着くまでの回想シーンと交互に話は進んでいきます。ツッコミどころが満載ではありますが、面白かったです。
時計の針が12時を指した時、高層ビルから飛び降りると宣言する男。現場へと駆けつけた刑事は説得を試みるが…。

『ニューオーリンズ・トライアル』の脚本を手掛けたマシュー・チャップマンによるサスペンススリラーだが、至るところに宗教的なモチーフや信仰心といったワードがちらつく。正直なところ私は「で、でた~!信仰心!へっ、そんなの微塵もねえわ」みたいな感じなので鼻クソほじりながら観ていたシーンが多い(あっ、あっ、怒らないで!)。

しかし、終盤からの怒濤の展開は面白かったなあ。チャーリー・ハナム、パトリック・ウィルソン、テレンス・ハワードら男性陣の演技もそれぞれの味がしっかりと滲んでいて良かった。特にパトリック・ウィルソンの無表情顔がめちゃくちゃ怖い!良きパパリンのイメージがあるから尚更な…。

それに比べてリヴ・タイラーの劣化っぷりが酷くて地味にショックだゾ…。たるんどる(色んな意味で)!!

にしても一番かわいそうなのはテレンス・ハワードなのでは?
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