昨年末に掲げた今年の目標の一つが"テオ・アンゲロプロスの作品をそろそろ観る"だったのだが、全体的に長いというイメージなので嫌煙していた。同時に挙げたオリヴェイラとモンテイロの方が確実に長そうだが、結…
>>続きを読むどちらかと言えば良いとは思うけど、全体的にジャン・ルーシュっぽくて以降の作品で見られる魔術的長回しみたいなアンゲロプロスらしさはあまり見られなかったのは残念。(時代の流行的に新人の頃はやりにくかった…
>>続きを読む遡って観ていくと、其処彼処にアンゲロプロスの作風の片鱗を感じる部分がある。
他の作品と違って、一見ポップな体裁を持ち合わせながら、男性が1人取り残された静かなラジオ局のシーンなど、どことなく物哀しい…
軽妙な音楽と街頭インタビューでのやり取りは喜劇的だが、空虚な終幕と痛烈な風刺のメッセージは悲劇的でもある。
メディアに対する「『カット!オッケー!』ってオッケーちゃうやろー!」という明るいツッコミ…
アンゲロプロス、デビュー作の短編。
スクリーンの中で人が動く、それだけで快楽がある。その快楽を最も純粋培養できる監督の1人がアンゲロプロスだと思う。観ていてとても気持ちよかった。あからさまなシネマ…
政治との距離感や風俗の取り込み方で同時代性が一番強い作品が処女作で、そっからの作品が政治と歴史を掘り下げて不変的な物に向かっていくってのが興味深い。ただここに転がるマスコミに対しての違和感も不変って…
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