マホルカ=ムフの作品情報・感想・評価

「マホルカ=ムフ」に投稿された感想・評価

Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

3.7
ぐるりと回転するパン撮影が印象的。
銅像三体と思いきや兵士が登場する幻想シーンは素敵。現実パートとシームレスに接続される。シンプルだが効果的なモンタージュで見せる。
軍服を貰うシーンのモンタージュの妙な大げさ感も面白い。
劇映画でありながら長々と新聞記事をアップで映し続けたり、ナレーションで説明を進めていったりする点が独特。ドキュメンタリーの手法を劇映画に持ち込んでいる感じ。
皮肉なユーモアセンスも感じる。唐突なラストに驚き。
milagros

milagrosの感想・評価

4.0
恐ろしく傲慢な男がきびきびと動いて、いい声だす。メリハリのいい映像。
ストローブ=ユイレの二人の処女作であるこの作品は、ブレッソンとドライヤーを混ぜたような演出と撮影が光る短編となっていて、後の作品と比べたらまだ普遍的なところはあるけれども、これを突き詰めたらああもなろうかと合点がいくという意味ではデビューから全く映画哲学がぶれてない印象。

でも短編ということもあってか印象に残るシーンが意外と少なかった点には、デビュー作だから幾分仕方ないところはあるにせよ未熟さが感じられた。
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

3.7
物語的なカット割り・ショットの部分もあるが、カットが多くなめらかで流れるようなディゾルブ・パンで作られるリズムからの不穏な音楽を流してのテクストが夢想的。
外面的な部分とモノローグによる内面的な部分を突き合わせ、戦後ドイツの傲慢さが表現される。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2017.12.5 アテネ・フランセ文化センター

3つの銅像にかけられた白い布が落ち、雄々しい3人の軍人が姿を現す瞬発的なショットの強度に度肝を抜かれる。新聞記事の怒涛の羅列!
デビュー作らしい。
ひどく痛々しいからあんまり観ていられないけどよかった。
まだ手法が固まってない分甘さが残ってるけど、その甘さがたまらなく良い。好き。
spacegomi

spacegomiの感想・評価

4.0
S=H③

戦後ドイツの病理として蔓延る軍人の特権意識や高慢さ、キリスト教への冒涜を、短時間に最小限の台詞で浮かび上がらせる。
説明を限りなく排して再構築したテクストの力への信頼?
非常に新鮮でこれがデビュー作ってのは衝撃的。