1945 年春。北方四島のひとつ、色丹島。ここに、父の辰夫、漁師である祖父の源三とともに暮らす 10歳の兄・純平と 7歳の弟・寛太がいた。2 人の名は、 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカンパネルラから名付けられた。亡き母が大好きだった物語で、父はいつも二 人に朗読させていた。しかし、そんな穏やかな日々は終戦によって大きな変化を迎える。砲声を鳴り響かせながらあらわれたソ連の戦艦。島民の財…
1945 年春。北方四島のひとつ、色丹島。ここに、父の辰夫、漁師である祖父の源三とともに暮らす 10歳の兄・純平と 7歳の弟・寛太がいた。2 人の名は、 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカンパネルラから名付けられた。亡き母が大好きだった物語で、父はいつも二 人に朗読させていた。しかし、そんな穏やかな日々は終戦によって大きな変化を迎える。砲声を鳴り響かせながらあらわれたソ連の戦艦。島民の財産は容赦なく奪い取られ、 重要な産業である漁も禁止に。そんな中、純平と寛太はひょんなことかたターニャという美しい少女と知り合い、親交を深めていく。ある日、いつものように遊んでいた 3 人は、山の奥に隠された日本軍の膨大な物資を、 辰夫が密かに運び出している場面を目撃してしまう。それがきっかけとなりシベリアの収容所へと送られてしまった父。残された一家にも日本本土への強制帰還命令が下り、純平と寛太は本土への中継地である樺太へと運ばれてしまう。辛く苦しい樺太での生活に純平も寛太も弱りきり、もはや限界を迎えるのは時間の問題。そこに辰夫の居場所が判明する。「お父さんのところへ行く。ぜったい行く」切実な想いに突き動かされた兄弟 2 人の行く末は果たして―。
2014年 西島瑞穂監督作品 実話に基づくアニメ102分。色丹島で祖父や父と暮らす純平と寛太の兄弟。1945年 敗戦の年、ソ連軍が上陸して来る。島民は住まいを奪われたりもするが、暫くは平穏に暮らす。…
>>続きを読むこれは相当楽しめる。冒頭の夕焼けが通常とは思えぬほど紅く染まっている時点でちょっと期待させるものがあったが、各演出の迸るパッションに乗せられる。玩具の汽車が繋いだレールに沿って隣のロシア人少女の部屋…
>>続きを読む敗戦後にソ連に占領された北方領土。
島から日本人たちが追い出される2年の間のエピソード、および樺太の収容所に移されてからの悲劇などが、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のファンタジックワールドを時に交えつつ描…
ジョバンニこと純平とカンパネラことカンペイの兄弟は平和に暮らしていました。終戦後、ソ連が色丹島を侵略して占領し、教室や家も移動させ、という話です。
子供たちが自然の中で遊べる平和があると思った…
©JAME