HANAMIの作品情報・感想・評価

「HANAMI」に投稿された感想・評価

chi

chiの感想・評価

3.7
ドイツ人に勧められて見ました。
不思議な世界観をもった映画でした。
知春

知春の感想・評価

4.0
ドイツで初めて観たドイツ映画。
正直、この映画にどういう意味が込められているのか、まだ整理がつかない。

監督のドーリス・デュリエが何故日本に興味を持ったのかいまいち謎だが、ここドイツでは著書も沢山お持ちのようで、いつか読んでみたい。そういえば最近、福島に関する白黒映画を撮ったと、ARTEで観たのを覚えている。

ここで出てくる日本とは、ドイツの正反対にある不思議の国として描かれている。主人公の旦那が自分の妻の別の知らない側面を、日本という場所を通して体験することになる。結局、長年連れ添ってきた夫婦であっても、相手のことを理解し合ってるとは言えない。それが、この映画の冒頭の雰囲気であり、家族に冷遇されて主人公が孤独になる必要があったのだ。

さて、日本を体験しながら、本当の妻を探しつつ、それと鏡に映るように妻の像を通して自分自身をも探しているといえる。ドイツとは全く違う場所だという描写が続くが、まぁここら辺は興味本位で観ればいいだろう。最後のシーンだが、彼は妻を受け入れたのか、自分を受け入れたのか、あるいは自己満足に始終していただけなのか、観客の想像に任せられる。他人を、そして自分を受け入れるのは困難ではあるが、その過程を通してこそ美しいものが生まれるという意味ではないのだろうか。

ホームレスといういわゆる周辺集団に属していたからこそ、主人公を導くことのできた謎の少女の存在や、東京で働いている主人公の息子が暗示するものなど、僕は演劇とかの専門ではないが、古典的なモチーフのような気もする。それぞれが意味を持ってて、深い。

人を理解するということを日本を通して描かれるこの映画。残念ながら、日本では全く知られていないが、万人にお薦めできる美しい映画です。
外国映画で日本、特に東京が描かれた映画の中でも、「ロスト・イン・トランスレーション」「TOKYO!」と並んで私が好きな映画。

つれあいを亡くし、自らも病気で余命幾ばくない初老のドイツ男が、息子の出張先の東京へやって来る。妻が憧れていたこの地を死に場所とするために。
男は井の頭公園で踊っていた半ばホームレスの少女と出逢い、ふたりで富士山を目指す・・・

映画のはじめの方で夫の病が知らされるのですが、
実は先に亡くなるのは前衛舞踊をやっていて元気そうだった妻の方だったのが意外。
新宿歌舞伎町のフーゾク描写は外国映画ではお約束?
Ryunosuke

Ryunosukeの感想・評価

3.6
久々に娘家族を訪ねるもあまり歓迎されず、そんな最中妻をも亡くし、途方に暮れるルディ。自分に残された時間も永くないことを知る彼は、東京で働く息子のもとを訪れます。井の頭公園で出会った女性舞踏家と共に、妻が行きたがっていた富士山を目指す、というお話です。

昔、ドイツ人の友人から好きな映画だと紹介されたのが、これです。日本語字幕じゃなかったので、正直会話は理解出来ませんでした。でも流れにはついていけます。面白かったのは、日本がこう見えているんだなぁー、ここに目が行くんだなぁーという気付きです。『SAKURA』ではなく、『HANAMI』というタイトルに、人間の儚さや愚かさが込められたのではと感じました。

今思えば、小津安二郎の「東京物語」(及び山田洋次の「東京家族」)だなぁと思っていたら、これに着想を得て製作したのだとwikiに載っていました。

細かい描写までは覚えてないものの、渋さ知らズというバンドが歌う(奏でる)主題歌「ひこーき」が妙に耳に残り、youtubeで幾度と検索しては聴くという、そんな印象の強い映画となりました。